事前のコミュニケーションが満足度を左右
日帰り白内障手術
衣笠あさかわ眼科
(横須賀市/衣笠駅)
最終更新日:2026/04/30
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視界がかすみ見えにくさを伴う白内障。老化現象の一つで、年齢を重ねた人であれば誰にでも起こり得る疾患だ。手術によって症状の軽減をめざせるケースは多く、手術は日帰りでも可能。身近なところで白内障手術を受けたという話を耳にすることも多いのではないだろうか。しかし、中には術後の見え方に不満を漏らす人もいる。「衣笠あさかわ眼科」で満足度の高い白内障治療をめざしている浅川晋宏(くにひろ)理事長は、「見えにくさの根底にある原因が何なのかを追求することが重要。さらに、治療によってどのような見え方を望むのかを、事前に医師としっかり擦り合わせておくことも大切です」と話す。患者のメンタルや生活背景などにも心を配るという、同院の白内障手術をレポートする。
(取材日2026年1月8日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q白内障の原因や症状について教えてください。
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A
目の中でレンズのように働く水晶体は本来半透明ですが、これが白く濁って光を通しづらくなるのが白内障です。主な原因は老化で、加齢とともに濁りが大きく濃くなり、視界全体がかすんできます。早い人では40代から発症します。ほかにも先天性のものや、目の外傷、糖尿病、アトピー性皮膚炎といった体の病気が関連しているケースも。初期症状では晴れた日の外光、夜間運転中の対向車のライトなどをまぶしく感じるほか、「目がかすむ」「物が二重、三重に見える」のような訴えもよく聞きます。眼鏡の度数が合わなくなった際に、視力矯正が難しく眼科への相談を勧められて初めて白内障症状に気づいたという人もいます。
- Qどのような治療法があるのですか?
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A
症状がさほど進んでいない段階では、点眼で進行抑制をめざします。進行して生活に不自由を感じるようなら、濁った水晶体を人工眼内レンズに置き換える手術を検討します。手術を行う目安の一つは、視力が落ちていること。手術によってどの症状が、どの程度までの改善が見込めそうなのかを丁寧に説明し、患者と医師の間に認識の齟齬(そご)がなく、悩み軽減につながると判断できれば手術を勧めます。眼内レンズには一定の距離にのみピントが合う単焦点レンズと、複数の距離に合う多焦点レンズがあり、それぞれメリットとデメリットがあります。術後の生活をイメージし、希望に合うレンズを選ぶことが、手術の満足感につなげるための鍵となります。
- Q白内障の手術は入院せずにできるそうですね。
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A
白内障の手術は基本的に短時間で終わるため、日帰りで手術ができます。手術後は慣れたご自宅でゆっくり休養できますが、翌日まで眼帯を着けたままになるので、帰宅時やご家庭での行動には注意が必要です。できればサポートしてもらえる付き添い人をつけたほうが良いでしょう。不安な方は入院手術も選択可能です。手術後一定期間の洗顔は極力控え、タオルで拭く程度にとどめること。洗髪は、可能ならば白内障手術後の患者ケアに慣れた美容師が在籍する美容室で実施することを推奨します。手術後は感染症や炎症を防ぐため一定期間は各種の行動制限があり、定期的な通院も必要です。事前に注意事項をしっかり確認し、医師の指示を守りましょう。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1精密な検査で見えづらさの原因を追求
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視力検査で眼鏡による矯正視力も含めた見え方の状況を確認し、細隙灯顕微鏡検査で水晶体の濁りを直接観察する。同時に、眼底検査や眼圧検査で他の目の病気がないかを確認する。眼底や水晶体の状態を調べる散瞳検査も行うが、これは瞳を大きくするために目薬を投与して30分ほど待機した後に実施する。散瞳検査後は車を運転できないため、公共交通機関での受診を推奨。車で受診した場合は検査が後日となるため注意が必要だ。
- 2検査結果をもとに診断、白内障治療を検討
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見えづらさの原因が主に白内障にあるのか、他の原因もあるのかなどを踏まえ、医師が治療方針を検討する。白内障手術で改善が見込めるのか、適応はあるのかを見極めるため、複数回の検査を行う場合もある。白内障で手術適応ありと診断されれば、手術で見込める結果、手術内容や費用、注意事項などの説明を受け、医師と相談しながら詳しい治療方針を決定。術前検査を受ける。同時に相談の上で眼内レンズや術後の焦点距離を選択する。
- 3局所麻酔下で人工レンズ置き換え手術を受ける
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手術当日は目への局所麻酔後、濁った水晶体を人工レンズに置き換える。手術は15分程度と短時間で終了し、痛みもほぼないという。進行度合や、術中に感情の乱れが生じた場合に随時声かけを行うことがあり、そうしたケースでは手術時間が多少延長される。同院では目に圧迫を感じる患者に対して、「次はこうなりますよ」とこまめに進み具合を説明し、患者が術中に不安を感じることなく安心できるように配慮しているという。
- 4術後はしばらく安静を保ち、眼帯を着けて帰宅
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院内でしばらく安静を保った後、今後の注意点、目薬の使い方、受診日を確認の上帰宅。感染リスクを低減するため、翌朝の受診までは就寝時を含めて眼帯を着けたまま過ごすことになる。目を触ったり、こすったりしないよう注意。洗顔や洗髪、入浴はしばらく控えることになる。片目での移動や生活は困難を伴うため、できれば付き添いの人や移動用タクシーを用意することが勧められる。車や自転車の運転、目を使う作業はNGだ。
- 5翌日、3日後、1週間後と受診し、状態を確認
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手術後1週間は経過確認や感染症予防のためにとても重要な期間。そのため手術の翌日、3日後、1週間後に受診し、感染症や炎症の有無などの確認を受ける。同時に処方される目薬も3~6ヵ月を目安に使用する。角膜や水晶体を視認できる細隙灯顕微鏡検査で詳しくチェック。手術の翌日に眼帯を外し、1ヵ月ほど透明の保護眼鏡を着用することで感染予防を図る。術前に視力矯正用眼鏡を利用する患者は、視力安定後に眼鏡の調整も必要。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点眼内レンズを用いた白内障手術/30万円~

