マウスピース型の装置を用いた
目立ちにくい歯列矯正
アルクスデンタルクリニック
(横浜市青葉区/青葉台駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
歯列矯正と聞いた時に、目立つ装置を想像する人は少なくないだろう。そして、自分の歯並びをきれいにしたいと思ったとき、その見た目の問題から躊躇している人もいるかもしれない。それを解決してくれるのが、透明のマウスピース型装置を用いた矯正だ。「近年では、適応できる範囲が広がったことで、多くのケースでマウスピース型の装置による矯正ができるようになりました」と「アルクスデンタルクリニック」の横山翔太院長は話す。そこで今回はマウスピース型装置による矯正の疑問点や流れについて、横山院長に詳しく解説してもらった。
(取材日2019年6月25日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qマウスピース型装置による矯正はどのような人が受けていますか?
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A
歯列矯正は受けたいけれど、人と接する仕事をしているから歯にブラケットやワイヤーをつけたくない、といった矯正中の見た目のことを気にされている方や、あとは、ブラケットでないと矯正ができないほど悪くはないが、少しだけ気になるからプチ矯正的な感覚で受けたいという方も多くいます。歯並びがかなり悪い方が本格的にしっかり歯を並べたいのなら、歯の位置を大きく動かしたり微調整をしたりすることを図るブラケットによる矯正治療が向いていますが、少し歯並びが悪い程度なら、マウスピース型装置による矯正をお勧めしています。当院に相談に来る方は20〜30代の女性が多いですが、もちろん男性でも矯正を受けていただけます。
- Qマウスピース型装置による矯正のメリットを教えてください。
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A
ブラケットやワイヤーを歯に固定しませんので、日常生活の中で、ほかの人にもあまり気づかれることなく矯正ができることが一番のメリットといえるでしょう。加えて、マウスピース型の装置は取り外しができ、普段と同じように歯磨きができるので、虫歯になりにくく、装置を清潔に保ちやすいのもメリットです。マウスピース型の装置をつけ始めた頃は、若干の違和感やしゃべりにくさを感じることがありますが、すぐに慣れることがほとんどなので、それらも大きな問題とはならないでしょう。
- Q歯並びを整えることに、どのようなメリットがありますか?
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A
歯並びが悪い場合、話す時に口元を隠してしまうなど、どうしてもコンプレックスにつながりがちです。しかし、歯並びに自信がもてると自然と笑顔が増え、口を大きく開けて笑えるようになり、人とのコミュニケーションにもより積極的になれるのではないでしょうか。また、歯並びが悪いと歯磨きがしにくく磨き残しが出るので、虫歯や歯周病になりやすくなりますが、整った歯並びはクリーニングがしやすいため、虫歯や歯周病の予防につながります。歯並びが良いことによるデメリットはありませんから、気になっているのであれば、ぜひ歯列矯正を検討してほしいと思います。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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まずは、カウンセリング。どこが気になっているのか、矯正後はどのようなイメージをしているのか、ブラケットをつけられないなどの制限があるかなどをヒアリング。その後、口の中を実際に確認して、マウスピース型の装置での矯正が適切なのかを判断する。続いて、矯正にかかる費用や期間などの概算の説明がある。わからないことや不安なことがあれば、しっかりと聞いておく。同院では、初回の矯正相談を無料で随時行っている。
- 2口腔内の診査と資料の採取
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カウンセリングの結果、患者がマウスピース型装置による矯正を希望すれば、続いて口腔内写真やエックス線撮影などの精密検査、歯型の採取などを行う。その後、歯型をコンピューターにて3Dスキャニングしデータ化することで、矯正のシミュレーションが作成される。同院では、矯正用の規格エックス線撮影である頭部エックス線規格写真(セファログラム)が撮影できるので、より精度にこだわりながら矯正をすることが可能。
- 3シミュレーションデータを用いた説明
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検査から1週間ほどでシミュレーションデータが完成するので、先生と一緒に確認。実際の矯正を始める前に、現在の状態から歯をどのようにどの程度動かすのかや、矯正後のイメージなど、パソコンのモニター上に表示された3D画像を示しながらの説明。この時点で、必要なマウスピース型装置の数や矯正にかかる期間、矯正費用の総額などが決定する。ここで患者の同意が得られれば、マウスピース型の装置の製作に進むことになる。
- 4矯正開始
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2週間ほどでマウスピース型の装置が完成し、矯正が始まる。矯正中は、基本的に食事や歯磨きの時を除いた20時間以上、マウスピース型の装置を装着する。水などを飲む時は外す必要はない。マウスピース型装置は数週間ごとに交換。矯正中は定期的に受診し、予定どおりに進んでいるかや問題がないかを確認する。マウスピース型装置を装着した当初は若干の違和感があるが、多くはすぐに慣れるため会話なども問題ないという。
- 5矯正終了とその後のフォロー
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歯を動かす程度によって、早ければ3ヵ月、長くかかっても2年前後で矯正は終了。矯正後は後戻りを防止するために、リテーナーと呼ばれるマウスピース型の装置を装着する。初めのうちは後戻りしやすいため、矯正終了後6ヵ月はできるだけ長時間、もしくは終日、次の6ヵ月は就寝時、それ以降もできるだけ装着しておいたほうが良いという。その間も3ヵ月に1回程度、問題がないか定期的に来院し検診を受ける。
自由診療費用の目安
自由診療とは検査・診断料/5500円 施術計画・設計料/(片顎)8万8000円(上下顎)17万1000円 マウスピース型装置(1枚)1万6500円×枚数 メンテナンス料1回/2200円 保定装置(リテーナー)料/2万2000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。