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地場 奈実 院長の独自取材記事

アイリス眼科

(世田谷区/成城学園前駅)

最終更新日:2021/10/12

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成城学園前駅から徒歩2分の場所に、2018年に開院した「アイリス眼科」。待合室は、院長の地場奈実先生が選んだモダンな壁紙や絵画に心癒やされる雰囲気。地場院長は、山梨大学で緑内障や加齢黄斑変性症など難治性疾患の治療に携わる一方、海外に留学して緑内障診療の研鑽を積み、その経験から予防の重要性を感じて同院を開院。OCTなどの先進検査機器を用いた検査や低侵襲レーザーを取り入れた治療など、高い水準の診療が強みだ。「目のことだけでなく、どんな悩みでも話していただけたらうれしいです」と地場院長。現在も山梨大学で非常勤講師も務める地場先生に、緑内障の予防や検査、診療のポリシー、最近注力しているオルソケラトロジーによる近視矯正について、さまざまな話を聞いた。

(取材日2021年4月1日)

一人ひとりと向き合った診療をめざして開院

アットホームでとてもリラックスできる待合室ですね。

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眼科というと検査機器がたくさん置いてあるイメージをお持ちの方は多いと思いますが、待合室ではくつろいでいただけるようにと工夫しました。病気とまではいかなくとも、目について心配事があるという方にも気軽に相談に来ていただけたらと思っています。患者さんの不安がなくなって、「ここに来て良かった」という気持ちで帰っていただけるような雰囲気づくりをめざしました。ちなみに「アイリス眼科」という名前は花の名前と目の虹彩(こうさい)からとりました。アイリスの花言葉は「幸せを運ぶ使者」。ギリシャ神話に出てくる女神・イリスが起源ともいわれていて、すてきな名前だなと思ったのでクリニックの名前にセレクトしました。

先生が開業しようと思ったきっかけは何ですか?

大学病院に勤務していた二十数年間、緑内障や加齢黄斑変性症など難治性の病気の方をたくさん診てきましたが、「もっと早い段階で見つけていればここまで重症化しなかったのでは、生活習慣など病気の原因を改善すれば予防できるのではないか」という葛藤が常にありました。中には失明してしまう患者さんもいて、そんなときはとても切ない気持ちになりました。そこで、予防医学という観点から早期発見・早期治療に努めていきたいと考えるようになったんです。当院ではオーソドックスな治療に加えて、お一人お一人と向き合ったプラスアルファの指導をさせていただいてます。例えば、冷え性による血流の滞りや糖尿病などの生活習慣病は緑内障の増悪因子といわれています。病気が見つかった患者さんには状態を聞き、生活指導から行います。目の健康から全身、心の健康へと導いていくこができればと思います。

どのような患者さんが来院しますか?

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地域にお住まいのご高齢の患者さんをはじめ、近隣には学校もありますのでお子さんや学生さん、そしてお母さん世代もいます。区の検診で緑内障の疑いがあると言われた方や、そうでなくとも緑内障の早期発見に興味を持ち、相談にみえる方もいらっしゃいますね。また、何となく目が疲れるとか頭痛がするといった不定愁訴で悩んでいる若い方も多いです。そのほかにもコンタクトレンズの相談、アレルギー結膜炎、老眼が気になる方などさまざまです。検査してみたら白内障や緑内障だったというケースもありますので、まずは相談してもらえたらと思います。

最近、患者さんが訴える症状で増えているものはありますか?

自宅で過ごす時間が増えたことでスマートフォンやパソコンを使う時間も長くなったせいか、ドライアイを発症する患者さんが増えていると感じます。学校の授業もオンライン化されていることが影響してか、お子さんのドライアイも増えました。あとは、お子さんの近視化も進んでいる印象です。外遊びの機会が減って、近視抑制作用の可能性が指摘されている、太陽光に含まれるバイオレット光の吸収が減っていることも原因かもしれません。近視は成長過程の中で進行していくので、お子さんの場合は、その進行を抑制するのが重要ということを知っていただきたいです。

緑内障治療はOCT検査やレーザーなど先端技術を駆使

先生が力を入れている緑内障の予防について教えてください。

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日本人の失明原因の第1位は緑内障で、40歳以上の方の20人に1人は緑内障にかかっているといわれています。早期発見は重要な予防策ですので、自覚症状の有無にかかわらず、特に40歳以上の方には、一度検査を受けることをお勧めします。緑内障は生活習慣病ではありませんが、生活習慣の見直しによって、ある程度は予防も可能だと思っています。眼内血流を促進するような有酸素運動や、酸化ストレスを軽減するような目に良い栄養を取り入れることも大事です。治療だけでなく、そういった食事や生活上の注意点もご指導できればと考えています。

緑内障の検査・治療には新しい技術も積極的に取り入れているそうですね。

緑内障の検査というと、ひと昔前は医師の観察力をもとに疑わしいものをピックアップするという方法でしたが、現在は画像診断が発達しています。当院でもOCT(光干渉断層計)という先進の検査機器を導入しています。OCTで検査をすると、「前視野緑内障」という、視野に自覚症状が出る前の段階の早期緑内障も発見できます。治療は点眼薬で眼圧を下げることメインですが、最近は緑内障に対するレーザー治療も導入しました。このレーザー治療は低侵襲でありながら、眼圧を下げる際に用いる点眼薬の一剤分に相当するといわれています。毎日点眼するのが煩わしいと感じる方や、点眼薬を使うとアレルギー症状が出てしまう方などにお勧めです。

オルソケラトロジーによる近視矯正にも注力していると聞きました。

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オルソケラトロジーは特殊なコンタクトレンズを装用して角膜形状を変形させ、近視・近視性乱視を矯正します。毎日もしくは数日に1度、就寝時にレンズを装用するというもので、日中は裸眼で過ごせるため、普通のコンタクトレンズを使用すると目の乾きが気になる人やスポーツをする人にお勧めです。オルソケラトロジーは、事前の検査でレンズと角膜形状がマッチするかを判断することが重要です。当院では専用機器でレンズと角膜が適合するかを測定し、本格的に治療を開始する前に約1週間の体験期間を設け、装用の練習を行っていますので安心して治療に取り組んでいただけると思います。小児のオルソケラトロジーにも対応していますが、子どもに対しては慎重処方が条件とされているため、安全面を第一に考え適用しています。お子さんの近視が気になっている方もお気軽に相談ください。

みんなに元気を与えられる医師でありたい

診療において大事にしていることを教えてください。

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患者さんにはいろいろな悩みがあると思います。目のことだけでなく、いろいろな話をし、「今日は来て良かった」とおっしゃっていただけた時は、すごくうれしいです。私がかつて恩師に言われたことは、患者さんを診る時は自分の家族を診るような気持ちでやりなさい、ということでした。それは当院のスタッフにも伝えています。なるべく患者さんと対話できるように心がけていますので、どんなことでもお話しいただけたらと思っています。あとは、自分自身が元気でいて、皆さんにも元気を与えられたらと思っていますので、帰宅したらアロマセラピーで疲れをとっています。このほか、体を温め血流を良くすることは、全身の健康はもちろん眼病予防にもつながるので、患者さんにもお勧めしています。

眼科の医師をめざしたきっかけについて教えてください。

祖母が眼科の医師でした。患者さんに対する慈愛に満ちた姿を見て、小学校6年生の時に「私も眼科医になりたい」と決心しました。また医学生の頃、白内障の手術の様子を初めて見た時に、目という器官は何て美しいんだろうと感動したことも、眼科に魅力を感じた理由の一つです。目という領域は、見えるか見えないか非常にクリアな世界です。眼科の医師になって1年目の時、手術の前後の患者さんの様子を目の当たりにして「こんなにも違うんだな」と感動しました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院では、一般的には大学病院など大きな病院で行っている、抗VEGF硝子体注射による治療に対応しています。加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症の方なども、当院で治療ができますのでぜひご相談ください。そのほか、糖尿病網膜症にはレーザー光療法にも対応しています。地域の皆さんの健康のため、少しでもお役に立てればうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/適応検査5500円、初年度両眼16万5000円、片眼10万1750円、2年目以降は年間2万2000円

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