全国のドクター8,866人の想いを取材
クリニック・病院 161,499件の情報を掲載(2020年1月24日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 世田谷区
  4. 成城学園前駅
  5. アイリス眼科
  6. 地場 奈実 院長

地場 奈実 院長の独自取材記事

アイリス眼科

(世田谷区/成城学園前駅)

最終更新日:2019/08/28

20181018 bana

2018年6月に開院した、「アイリス眼科」を訪ねた。待合室は、友人宅のリビングを思わせる空間。院長の地場奈実先生が選んだモダンな壁紙や、アイリスが描かれた絵画に心癒やされる雰囲気。地場先生は、山梨大学で緑内障や黄斑変性症など難治性疾患の治療に携わる一方、海外でも緑内障の世界的権威のもとで研鑽を積み、その経験から予防の重要性を感じて同院を開院。先進の検査機器を用いた検査から治療まで、一貫した診療を行っている。「目のことだけでなく、どんな悩みでも話してほしいです。患者さんに、今日は来て良かったと思っていただけたらうれしい」と地場先生。現在も山梨大学で非常勤講師も務める地場先生に、緑内障の予防や検査についてや、診療において大事にしていることなどを聞いた。
(取材日2018年9月27日)

一人ひとりと向き合った診療をめざして

おうちのリビングのように、とてもリラックスできる待合室ですね。

1

眼科というと、検査機器がたくさん置いてあるイメージをお持ちの方は多いと思います。もちろん、患者さんは治療が目的で来院されるのですが、この空間だけはくつろいでいただけるようにと工夫しました。また、病気とまではいかなくとも、目について心配事があるという方も多いと思います。そういった方にも気軽に相談に来ていただけたらと思っています。患者さんの不安がなくなって、「ここに来て良かった」という気持ちで帰っていただけるような雰囲気づくりをめざしました。ちなみに「アイリス眼科」という名前は花の名前と目の虹彩からとりました。アイリスの花言葉は「幸せを運ぶ使者」。ギリシャ神話に出てくる女神・イリスが起源ともいわれていて、すてきな名前だなと思ったからです。

開業しようと思ったのはなぜですか?

大学病院に勤務していた二十数年間、緑内障や黄斑変性症など難治性の病気の方をたくさん診てきましたが、常に葛藤がありました。早い段階で見つけていればここまで重症化しなかったのではないか、また、生活習慣など病気の原因を改善すれば予防できるのではないか、という思いがあったからです。中には失明してしまう患者さんもいましたし、そんなときはとても切ない気持ちになりました。そこで、予防医学という観点から早期発見・早期治療に努めていきたいと考えるようになったんです。大きな病院では、決められた時間内で多くの患者さんを診ることが使命でしたが、当院ではオーソドックスな治療に加えて、お一人お一人と向き合ったプラスアルファの指導をさせていただきたいですね。

どのような患者さんが来院していらっしゃいますか?

20181010 2

地域にお住まいのご高齢の患者さんをはじめ、近隣には学校もありますのでお子さんや学生さん、そしてお母さん世代もいまして、患者層は幅広いです。区の検診で緑内障の疑いがあると言われた方や、そうでなくとも緑内障の早期発見に興味を持ち、相談にみえる方もいらっしゃいますね。ご相談の内容もさまざまですが、目が疲れる、文字が見づらいとか、パソコンやスマートフォンの多用によるドライアイの方も多いです。また、不定愁訴で悩んでいる方も多いです。何となく目が疲れるとか頭痛がする、そういった悩みがある方は若い方でもいらっしゃいますね。その他にもコンタクトレンズの相談から、アレルギー結膜炎、お母さんたちですと老眼が気になる方、目がゴロゴロするなどさまざまです。検査してみたら白内障や緑内障だったというケースもありますので、まずは相談してもらえたらと思います。

緑内障はOCT検査によって早期発見が可能に

先生が力を入れている緑内障の予防について教えてください。

3

日本人の失明の原因の第1位は緑内障です。40歳以上の方の20人に1人は緑内障にかかっているといわれていますので、決してまれな病気ではありません。早期発見は有効な予防策ですので、自覚症状のある・なしに関わらず、特に40歳以上の方には、一度検査を受けることをお勧めしたいです。緑内障は生活習慣病ではありませんが、生活習慣の改善によって、ある程度は予防も可能だと思っています。眼内血流を促進するような有酸素運動や、酸化ストレスを軽減するような目に良い栄養を取り入れることも大事です。眼圧を下げる点眼薬での治療がメインですが、それに加えて、食事や生活上の注意点もご指導できればと考えています。

検査のご相談も多いそうですね。

当院の患者さんは医療の知識に興味をお持ちの方が多いです。未然に防げるものは防ぎたい、病気にならないためにはどうしたらいいか?という相談も多く、検査を希望される方もいらっしゃいますね。緑内障の検査というと、ひと昔前は、医師の観察力によって疑わしいものをピックアップしていました。ですが現在は画像診断が発達し、当院でもOCT(光干渉断層計)という先進の検査機器を導入しています。そして、特に今注目されているのが、「前視野緑内障」という、視野に自覚症状が出る前の段階の早期緑内障です。OCTで検査をすると、この段階で病気を発見できるので、多くの場合緑内障の進行を食い止めることが期待できます。当院を開院してからは、検診によって早い段階で発見できる方が多くいらっしゃることを実感しています。

診療において大事にしていることを教えてください。

4

患者さんにはいろいろな悩みがおありだと思います。目のことだけでなく、当院でいろいろな話をしたことで安心し、「今日は来て良かった」と一言おっしゃってくださったときは、すごくうれしいです。地域の中に入って診療しているという実感がわきますね。話をするぶん、診療時間が長くなりがちなのですが(笑)。私がかつて恩師に言われたことは、患者さんを診るときは自分の家族を診るような気持ちでやりなさい、ということでした。患者さんの目線に立ち、慈愛の心を持って相手に接すること。当院のスタッフにもそう伝えています。診療まで待ち時間があり、ご迷惑をおかけすることもあるのですが、なるべく患者さんと対話できるように心がけていますので、どんなことでもお話しいただけたらと思っています。

みんなに元気を与えられる医師でありたい

眼科の医師をめざしたきっかけや、やりがいについて教えてください。

5

祖母が眼科の医師でした。腰の曲がったおばあちゃんでしたが、患者さんに対する慈愛に満ちた姿を見て、小学校6年生の時に「私も眼科医になりたい」と決心したのを覚えています。また医学生の頃、白内障の手術の様子を初めて見たときに、目という器官は何て美しいんだろうと感動したことも、眼科に魅力を感じた理由の一つです。それに、目という領域は、見えるか見えないか非常にクリアな世界です。眼科の医師になって1年目のとき、手術の前後の患者さんの様子を目の当たりにして、目が見えにくいというストレスがなくなると、こんなにも違う。目は患者さんにとって生きていく力になるんだなと感動しました。患者さんが喜んでいる姿を見ると、治療をして良かったなと思います。

プライベートでは、どんなことを楽しまれていますか?

目の疲れといった患者さんが抱えている悩みは、私自身も抱えている問題です。仕事が終わって家に帰ったら、疲れをとって、リラックスできるように心がけています。今興味があるのは、アロマセラピーです。眼精疲労や肩凝り、首の凝りなどが癒やされたり、よい眠りにもつながると感じます。いずれはクリニックでも、アロマをたくなどして取り入れていきたいと思っています。それから、エイジングケアにも興味があります。開業して、これから頑張っていこうというところなので、まずは自分自身が元気でいて、皆さんにも元気を与えられたらと思っています。そして、明るく前向きな気持ちになっていただけたらうれしいですね。

ありがとうございます。最後に読者へのメッセージをお願いします。

20181026 6

どんなに些細なことでも、気軽な気持ちで相談していただけたらと思っています。不安な気持ちが安心に変わる、そんなクリニックをめざしていきます。また当院では、一般的には大学病院など大きな病院で行っている、抗VEGF硝子体注射による治療に対応しています。黄斑変性症、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症の方なども、当院で治療ができますのでぜひご相談ください。その他、レーザー光療法にも対応しています。地域の皆さんの健康のため、少しでもお役に立てればうれしいです。

Access