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山池 紀翔 院長の独自取材記事

のぞみ眼科

(伊丹市/伊丹駅)

最終更新日:2022/07/14

山池紀翔院長 のぞみ眼科 main

伊丹市鴻池のショッピングセンター2階のクリニックフロアにある「のぞみ眼科」。2018年の開院以来、地域の「目のホームドクター」をめざし、小さな子どもから高齢者まで幅広い年齢を対象に眼科診療を提供している。同院の院長を務めるほか、同グループの「さくら眼科」理事長でもある山池紀翔(やまいけ・のりたつ)先生は、京都大学病院などでの診療経験を生かし、一般的な眼科診療に加え、白内障手術や子どもの弱視・斜視の治療に注力。「患者さんに安心感を与えられるクリニックをめざし、丁寧に話を聞き、しっかり説明することを心がけています」と穏やかに話す。今回は、眼科医療にかける思い、日帰り白内障手術や弱視・斜視の治療のことなど、たっぷり話を聞いた。

(取材日2022年7月4日)

幅広い年齢の患者を診療する「目のホームドクター」

まず、開業までのご経歴などお聞かせください。

山池紀翔院長 のぞみ眼科1

1999年に神戸大学医学部を卒業して、同大学病院に勤務しました。その後、和歌山日赤医療センター、京都大学医学部附属病院、北野病院での勤務を経て、2011年丹波市に「さくら眼科」を開院しました。その後、2018年に伊丹市に「のぞみ眼科」を開院しました。「さくら眼科」の院長は太田将文先生、副院長は武輪和男先生で、2人とも和歌山日赤医療センター時代に一緒に働いていた友人です。僕は2つの医院の理事長であり、「のぞみ眼科」の院長という体制です。最初に「さくら眼科」を開院した丹波に特に縁があったわけではないのですが、開院するためにいろいろ調べる中で、眼科が少ないエリアだったので、地域の役に立てるかなと開業地に選びました。「のぞみ眼科」は、地元豊中市付近で開業地を探していたところ、この医療モールとご縁があり開業させていただきました。

「のぞみ眼科」と「さくら眼科」の2つの医院で連携した診療を行っているのですか?

両院とも一診制で、イメージとしては3人で2つの医院を診療している体制なんです。僕は主に「のぞみ眼科」で診療をしていますが、週に1、2回ほど「さくら眼科」でも診療しています。2つの医院を3人の医師で診療するメリットは、「それぞれの得意分野を生かした治療を患者さんに提供できること」「講習会などで得る情報を互いにアップデートできること」「診断や治療に悩む症例があればすぐに相談できること」ですね。もう10年以上、一緒にやっています。また、講習会出席などで診療ができないときに代わってもらえるなど、1人の医師に負担が集中せず、常にベストな状態で患者さんの診療にあたることができるのもメリットです。

「のぞみ眼科」の特徴を教えてください。

山池紀翔院長 のぞみ眼科2

当院は赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢の方に来ていただけるような眼科をめざしています。来院理由で多いのは、お子さんは、結膜炎、斜視、弱視が多く、年配の方は、白内障、緑内障、加齢黄斑変性症などが多いですね。中年の方は、コンタクトやドライアイなどのご相談が多いです。「目のホームドクター」として気軽に来ていただければうれしいです。このエリアは新旧の世代が混在していて、子どもも多いですね。当院も、お子さんに安心して楽しく来ていただけるよう、シールを渡すなどいろいろ工夫をしています。私も現在3歳と1歳の子育て中ですので、お子さんとの接し方も慣れているかなと思います。

地域のニーズに応える日帰り白内障手術

力を入れている治療がありましたらお聞かせください。

山池紀翔院長 のぞみ眼科3

当院は、白内障の治療に力を入れています。この地域にはお年寄りの方も多くいらっしゃるため、白内障手術も多く行っており、2021年の1月から12月までの白内障手術件数は302件でした。白内障手術では、高齢者の方や、散瞳不良、過熟白内障などの難症例にも対応でき、チン小帯脆弱などで人工レンズが入らない場合は人工レンズ縫着術を行っています。また、手術の痛みを軽減するために点眼麻酔だけでなく前房麻酔を行い、患者さんの不安を軽減するために手術中は「順調です」「もう少しで終わります」などの声かけを頻繁に行っています。

白内障手術は何歳くらいから受ける人が多いのでしょうか?

60歳以上が多いのですが、アトピー性皮膚炎や糖尿病の方は早くに白内障になることがあり、30代で白内障手術を受ける人もいます。かすみ目と視力低下などの症状で気づくことが多いので、そのような症状があったら早めに眼科を受診しましょう。両目で見ているとなかなか気づかないので、時々片目でチェックするようにしたほうがいいと思います。また、コンタクトレンズの度数が合わなくなってきて気づく人もいます。当院では、仕事などで忙しい方のために両眼同時手術を行っており、手術翌日から仕事、運転など社会復帰できるように、術後炎症を軽減するため丁寧で短時間の手術を行っています。多くの場合、5~10分ほどで手術が終わります。

白内障手術の際に挿入されるレンズや医療機器などについて教えてください。

山池紀翔院長 のぞみ眼科4

眼内レンズは、取り除いた水晶体の代わりにピントを合わせる働きをし、挿入後の異物感はほぼなく、取り外しの必要もありません。一度挿入すれば、半永久的に使用できます。眼内レンズには、保険適用の「単焦点レンズ」「乱視用レンズ」、選定療養の「多焦点レンズ」の3種類があり、患者さんと相談して適切なレンズを決定します。多焦点レンズについては3種類用意しておりますので、患者さんに選んでいただいています。白内障手術の際には、白内障手術イメージガイドシステムを使用していますので、乱視用レンズ、多焦点レンズも適切な位置への挿入が可能です。レンズを適切な位置に挿入することによって、患者さん一人ひとりに合わせた視力の向上が期待できます。

子どもの弱視・斜視は6歳頃までに早期発見・治療を

最近の子どもには弱視や斜視が多いのでしょうか。

山池紀翔院長 のぞみ眼科5

最近になって増えたというより、検査機器の発達により弱視や斜視を以前より発見できるようになりました。伊丹市では3歳児健診で新しい機器を導入しており、これによって発見率が上がっているかと思われます。遠視・乱視などの屈折異常によって視機能の発達が止まっている弱視であれば、視機能の発達が完成するといわれる6歳頃までに眼鏡をかけて、網膜にピントのあった鮮明な像を映すことで最大矯正視力の向上が望め、弱視の改善が期待できますが、最大矯正視力の向上は6歳頃にはほぼ頭打ちになり、それ以後の改善は難しくなってきます。ですから、それまでに治療を完了することが大切ですね。

それで早期発見、早期治療が必要なのですね。

早く発見・治療することで、将来、弱視で悩む子を減らすことが期待できます。弱視や斜視があると両眼視機能(両眼で立体的にものを見る力)の発達も十分でないケースが多く、両眼視機能の獲得も6歳頃までにできないとそれ以後の発達が期待できないため、特に斜視を合併している場合にはプリズム眼鏡の装用をしていただいたり、斜視の程度が大きい場合は幼少期に斜視手術が必要なケースもあります。当院には視能訓練士が3人在籍しており、精密な検査が可能です。小さな子は見えにくさを訴えることが難しいので、周囲が気づいてあげることが大切です。「目の焦点がずれている」「目を細める」「テレビを前のほうで見る」などの様子が見られたら、眼科を受診したほうがいいでしょう。

スタッフさんに伝えている診療方針などありましたら教えてください。

当院は地域医療を通じて社会に貢献することを最大の目標にし、地域の患者さんに良質の医療サービスを提供したいと考えていますので、スタッフにも次の3つの診療理念を守ってもらうように伝えています。「地域の患者さんの健康を第一に考えます」「わかりやすい説明、丁寧な説明をお約束します」「見え方の改善、目の状態の改善を通して患者さんの『快適な生活』を追求します」。そして、笑顔で親切な対応を大切にしてもらっています。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

山池紀翔院長 のぞみ眼科6

当院は「目のホームドクター」として、患者さんに安心感を与えることができるクリニックでありつづけたいと考えています。白内障手術、緑内障、加齢黄斑変性、ドライアイ治療、斜視や弱視の治療をはじめ、目について気になる症状などがありましたらお気軽にご相談ください。また、当院ではコンタクトレンズの相談も承っております。市販のコンタクトレンズを使って目に異変を感じたら、早めに眼科を受診するようにしてください。コンタクトレンズ購入の際も、乱視が強い場合や遠近両用レンズが必要なケースなどは眼科受診をお勧めします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

※多焦点眼内レンズ/片眼 20~30万円、両眼 40~60万円(選定療養のため別途、白内障手術費用が必要)

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