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宮部 はるか 院長の独自取材記事

はる耳鼻咽喉科

(大阪市城東区/今福鶴見駅)

最終更新日:2024/08/27

宮部はるか院長 はる耳鼻咽喉科 main

大阪メトロ長堀鶴見緑地線の今福鶴見駅から歩くこと1分。2018年に開院した「はる耳鼻咽喉科」を訪ねた。暖色系の照明に包まれた院内は、とても広々として明るく、居心地が良い。院長の宮部はるか先生が優しい笑顔で迎えてくれるので、さらに緊張がほぐれリラックスできる。宮部院長は医学部を卒業後、大阪で研鑽を積んだことがきっかけで、この場所で若くして開院した。得意分野は小児耳鼻科だが、他の診療についても常に勉強を怠らない努力家。常に心がけているのは「患者さんが一番心配されていることは何かと耳を傾けること」だそう。そんな宮部院長に開業の経緯から、現在力を入れている診療、患者への想いについて、幅広く聞いた。

(取材日2022年10月5日/情報更新日2024年3月10日)

日々の負担にならないよう通院回数を減らしてあげたい

患者さんの層とクリニックのコンセプトについて伺います。

宮部はるか院長 はる耳鼻咽喉科1

この辺りは若いお母さん、お父さん、お子さんが多い地域です。開院してみてこんなにニーズがあるとは思いませんでした。毎日、たくさんの方が喜んで来てくださるので、やりがいを持って仕事をさせていただいています。クリニックのコンセプトとしては、できるだけ通う回数を少なくしてあげたい、ということです。本当に今のお母さんたちは忙しいですから、できるだけ家にいられる時間が多くなるようにしながら、病気に縛られる生活から開放されたらというのが私の願いです。

小さなお子さんが来たくなるような工夫が、たくさんありますね。

自分の家にいるように居心地の良い空間になればいいなと、イメージして設計しました。壁の色も真っ白だと医院っぽくなるので色味を入れて、照明も暖色系にしています。中はすべてバリアフリーで、エコー室、聴力検査室、点滴室、感染症に対応する隔離室、ネブライザー室も設置しています。また、本棚には絵本を多く置いています。実は私の父が本好きで、当院にある絵本はほぼ父が買いそろえて、実家から送ってくれています。感染対策のためのビニールも貼って、すぐに使える状態にしてくれているので助かっています。

診察する時に心がけていることは何ですか?

宮部はるか院長 はる耳鼻咽喉科2

この方が一番心配していることは何なんだろう、という部分に耳を傾ける努力をしています。何かしらの症状があって来られるわけですが、一番心配なことは別にあることもあります。私たちは当然、病気そのものを治そうとしますが、お薬を使うのか、使わないで済むのか、飲み合わせは大丈夫か。また、どのぐらい長く治療期間がかかるのかということも心配されます。イベントが近い、修学旅行が間近、など生活とどう折り合いをつけられるかも大事ですよね。そのためダイレクトに「一番心配なことは何ですか?」「一番つらいのは何ですか?」と伺うこともあります。すべての患者さんが治療を望んでいるわけではなくて、「安心したくて来た」ということもあります。同じ病気でも、患者さんによって違うということを踏まえて、診察するようにしています。

家でできる鼻洗浄などのセルフケアにも力を入れる

先生が得意とされる診療を教えてください。

宮部はるか院長 はる耳鼻咽喉科3

小児耳鼻科には長く関わってきました。以前勤めていた大手前病院で小児耳鼻科を担当し、その後、大阪母子医療センターでもお子さんを診させていただく機会が多くありました。海外の小児耳鼻科は、独立した診療科として確立されており、病気の種類も違います。がんは少ないですが、先天的に生まれ持ってくる病気が多いため、早めに気づいてあげることが大切です。サイレントでまったく症状もなく「耳垢を取ってください」と連れて来られたお子さんに、先天性真珠腫が見つかったケースもあります。耳の中にパールのような白い塊ができる病気で、放っておくと難聴になることもあります。それほど頻度は高くないですが、早く見つけてあげて、手術のできる病院へ紹介することも、私の一つの役割だと思っています。

最近、力を入れていることがあるそうですね。

副鼻腔炎の予防・治療に鼻洗浄がいいといわれていることを知り、今、鼻洗浄を治療に活用することに力を入れています。慢性副鼻腔炎や急性の副鼻腔炎の方は、鼻の中にいるばい菌やウイルス、細菌を減らさないと良くならないので、この鼻洗浄はとてもいいと考えています。生理食塩水を使うものだと痛みも少なく、簡単にできると思います。鼻詰まり、鼻声、鼻水の症状から風邪に移行していきますから、そのタイミングで鼻洗浄を行うと、鼻の中の炎症度合いがわかったりもします。セルフケアできるようになれば、通院回数も減らせるという点でも、患者さんにメリットは大きいと思います。

お子さんが処置を怖がることはありませんか?

宮部はるか院長 はる耳鼻咽喉科4

子どもが好きなキャラクターや動物の玩具を置いて緊張を和らげながら、処置自体を素早く終わらせるようにしています。処置は「痛くない」「怖くない」という体験を積み重ねていくしか、方法はないように思いますね。処置が終わったら褒めてあげて、お菓子の入ったカプセルトイの機械で遊べるコインを渡しています。最近思うのは、診療というのは診察室の中だけで完結するものではなく、チームプレーだということです。診察室に入ってくれるスタッフは、私の説明に一緒にうなずいてくれますし、子どもたちを励ましてもくれます。後のお会計もできるだけ待たせないようにするなど、一連の流れがスムーズだと、患者さんもストレスを感じずに済むと思います。

不安を解消し、気持ちに寄り添った医療を提供する

先生はいつ頃から、医師になろうと思っておられたのですか?

宮部はるか院長 はる耳鼻咽喉科5

中学生の頃からです。友人の相談に乗ったり、話を聞いたりすることが好きで、カウンセリングや精神医学に興味を持ちました。その後、愛媛大学医学部に進学して、実際に学んでいく中で他の科も面白いなと思うようになりました。耳鼻咽喉科に興味を持ったのは、5年生の実習の時に先生の手術を拝見した時です。とても細かい手術で、神業だと感動したのを覚えています。

開業に至るきっかけや経緯もお聞かせください。

病院にいた頃に、滲出性中耳炎という子どもの中耳炎をよく診させていただいたのですが、お母さん方から「鼻水がたくさん出て、なかなか治らない」という相談を受けることが多くありました。うまく抗生剤を使わないといけないという状況下で急性副鼻腔炎の研究をしたところ、適切な抗生剤を適切な量でしっかりと使えば改善が期待できることがわかってきました。そのためには患者さんに週に1〜2回、通っていただくことが重要で、そういったかたちでの診療ができる環境を求めて、開業を決意しました。病院に来るという時点で「不安」とおっしゃるお母さん方も多くいらっしゃいます。

最後に患者さんへメッセージをお願いします。

宮部はるか院長 はる耳鼻咽喉科6

早めの受診も大切ですが、当院では鼻洗浄などのおうちでできるセルフケアも紹介し、なるべくクリニックへ来る回数が減らせるようにと考えています。メインとなるのは患者さんです。少しでも症状が和らいで元気な明日が迎えられるように、患者さんの「治る力」をサポートしていきます。お子さんから大人の方まで、通いやすいクリニックです。どうぞ、些細なことでも気軽にご相談ください。

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