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鎮目記念クリニック

鎮目記念クリニック

鎮目学理事長

医療トピックス

患者の自覚こそが一番の妙薬
糖尿病の治療

鎮目記念クリニック

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飽食の時代にあって増加の一途をたどり、患者の若年化にも拍車がかかる「糖尿病」。新薬も続々と登場しているものの、薬のみで著しい改善は見込めず、食事と運動双方からの徹底的な生活改善が欠かせないだけに、患者自身の強い意志と、それを促す動機づけが重要だ。糖尿病専門外来を持つ鎮目記念クリニックの鎮目学先生に、薬に頼らず患者が日々の生活の中で主体的に治していく糖尿病治療について伺った。 (取材日2012年9月27日)

薬さえ飲んでいれば…が通用しないのが糖尿病

糖尿病は薬では治らないのですか?

18683 mt 1 q1 1350462962 ▲日本甲状腺学会認定専門医施設 高齢の患者さんを中心に、薬さえ飲んでいればどんな病気も治ると思われがちですが、薬で一定の改善がみられるコレステロール値や血圧と違い、血糖値は薬の力だけで適正な値に下げることはできません。糖尿病はいわゆる食べすぎや飲みすぎ、運動不足に原因があることがほとんどですから、まずは薬に頼るのではなく、食事療法を中心にした治療を基本にすべきと考えます。とはいえ食事には長年の習慣もあり、毎日のことですから、まずご本人の意識が変わらないと効果は期待できません。逆に言うと糖尿病は、意識を変えるだけで薬を使わなくても劇的に良くなる病気なんです。長年糖尿病治療に携わってきた経験から、何種類もの薬を駆使するよりも、患者さんの意識に働きかける指導に重きを置くほうが格段に効果的だと実感しています。

実際の治療はどのように進めていくのですか?

18683 mt 1 q2 1350462962 ▲糖尿病の治療には患者本人、医師、家族の協力が必要不可欠 食事療法に取り組むにあたっては、ご家族の協力が欠かせません。栄養士の指導のもとで行ういわゆる食事制限で、何より日々の積み重ねがものを言う治療ですから、患者さんと医師、ご家族の3者が現状の認識を一致させておくことが大前提。その上でご家族も交えて、「適正なカロリーを摂取したうえで、その糖を有効利用する」という考え方をお伝えするとともに、1日のうちで血糖値が最も上昇する夕食後1時間経ったあたりで、ウオーキングをするといった効果的な運動療法を併せてお勧めしています。糖尿病治療では1〜2カ月に1回のペースで血液検査を行い、血糖値の過去1カ月間の平均値に相当するヘモグロビンA1cの推移を観察します。この値をもとに、食事と運動による効果がみられない場合には、補助的にその方に合った最低限の薬を処方していきます。

糖尿病の薬にはどのようなものがありますか?

18683 mt 1 q3 1350462962 ▲血糖値の正常化には食事療法、運動療法が重要 大きく分けて、血糖値を下げる内服薬と、インスリン不足を体外から補うインスリン注射の二種類があります。患者さんの中には、内服薬よりも注射をするほうが重症かのように思われる方も多いですが、血糖コントロールの良し悪し、あるいは遺伝性の糖尿病など、その方の糖尿病のタイプ、状態によっては早い段階からインスリン注射を必要とするケースもありますから、一概に重症度を測る尺度にはなりません。食事、運動、内服薬での治療の効果が思わしくない場合、インスリン注射の追加を検討することがありますが、注射に対する抵抗感からそのタイミングになってやっと食事療法や運動に本腰を入れて取り組み、食事療法が厳守され血糖コントロールが良くなる方も少なからずいらっしゃいます。

重症化するとどうなりますか?

18683 mt 1 q4 1350462962 ▲糖尿病のスペシャリストが診療にあたる 1日30〜40回もトイレに行くほどの多尿から喉の渇き、脱水症状、さらに1週間で10キロもやせてしまうような段階になると、入院のうえ、補液、インスリン投与など徹底的な治療が必要です。合併症として網膜症による失明、心筋梗塞、脳梗塞を発症する可能性があるほか、抵抗力が落ちるため、ささいな感染症から肺炎や敗血症などに発展するリスクも高まります。また糖尿病は「血管病」とも言われているのをご存知ですか?血液循環の悪化に伴い、皮膚が再生されにくく傷がなかなか治らないため、手術治療が必要な疾患の場合でも、血糖値が改善されてからでなくては手術することができないという、他の病気治療への弊害も出てきます。

予防のために、どんなことをしたらよいでしょうか?

18683 mt 1 q5 1350462962 ▲「専門病院である前に、地域医療に貢献したい」と語る鎮目学理事長 自分を律して取り組めるという方は、とにかく体重を増やさないように、ダイエットで適正な体重を維持することです。外食が多いことによる食生活の偏りや肥満傾向を気にしつつも、なかなか行動に移すのは難しいという方はまず現状を把握するため、2〜3カ月に1回のペースで血液検査を受けることをお勧めします。医師などに客観的な立場でアドバイスしてもらうことで、現状を変える必要性をより強く実感できるはずです。

ドクターからのメッセージ

鎮目 学理事長

糖尿病は慢性的な病気ですから、完治することはありませんが、食事と運動で血糖値をいい状態に保ち続けることができれば、薬を飲むこともなく、正常な方と変わらない生活を送ることができます。逆に現時点で正常な方でも、食事のたびに血糖値は上がっていますし、ハイカロリーなメニューがあふれる今の時代、糖尿病にかかるリスクは誰にでもあります。患者数が増えたことで「飲むだけで血糖値が下がるお茶」など糖尿病治療を目的としたビジネスもあふれ、「糖尿病」という言葉が浅い理解のまま一人歩きしている風潮がありますが、あらためてこの病気を正しく理解することが、食生活を含めたご自身の生活習慣を見直すよいきっかけになるのではないかと思います。

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