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鎮目 学 院長の独自取材記事

鎮目記念クリニック

(渋谷区/新宿駅)

最終更新日:2023/01/13

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JR新宿駅南口から徒歩6分、医療ビル6階にある「鎮目記念クリニック」。ここは日本の内分泌学研究の基礎づくりに貢献した故・鎮目和夫先生が開業した医院で、現在は鎮目学先生が院長として診療をしている。前院長の時から小児成長障害を診療していることも特徴の一つであり、加えて鎮目院長の専門である糖尿病や甲状腺疾患・内分泌疾患においてはその専門性を生かした医療も提供している。しかし最も重要視しているのは、かかりつけ医として地域に暮らす人々の健康を見守る役割だと院長は話す。そんな院長に糖尿病との向き合い方や甲状腺疾患の特徴、医院の特徴などについてじっくりと話を聞いた。

(取材日2021年10月27日)

すぐに受診でき、高い専門性で幅広く相談できる医院へ

今、どのような患者さんが多く来られていますか。

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父が開業してから32年になりますが、父が甲状腺疾患ふくめ内分泌疾患を専門としておりましたので、今も甲状腺疾患の方々や、私の専門である糖尿病の患者さんが多いですね。長く通っている方も多く、ありがたいことに当院設立前から通っている方もおられます。また、小児成長障害の診療も行っていますので、小児の患者さんもいらっしゃり年齢層は幅広いです。小児成長障害を専門的に診られるクリニックは少ないので、遠方から来られたり都内に越してきたのを機に受診したりする方もおられますね。当クリニックには私以外に4人の内分泌内科を専門とする長年研鑽を積まれてきた、臨床経験豊富な先生方が在籍しており、かなり専門的な医療を提供しています。また、一般内科疾患や生活習慣病などで地域にお住まいの方や近隣で働いている方々も多く来られています。

診療の際、どんなことを心がけていますか。

専門分野だけを診るのではなく、体全身のさまざまな症状を診るようにしています。例えば膝が痛い、手がしびれるといった患者さんの話をよく聞いた上で、必要であれば適切な医療機関に紹介しています。患者さんはどこに行っていいかわからない、何科を受診すればいいかわからないということも多いと思いますから、そんな時、気軽に相談に来られるクリニックでありたいと思います。ここで診療を始めた理由の一つとして、地域の方々にどんなことでも相談に来てもらって少しでも安心してもらえればとの思いもありました。昔からかかりつけ医は大切といわれていましたが、新型コロナウイルス感染症によってさらにその重要性が認識されたと思います。どんなことでも相談できる場所、話を聞いてくれる場所として、地域の方々に信頼してもらえる存在でありたいですね。

診療環境で工夫されている点はございますか。感染症対策についても教えてください。

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当クリニックは予約制ですので、受診いただければあまりお待たせすることなく診療室に案内できるよう努めています。近隣にお勤めの方もいますので、仕事の合間でもスピーディーに受診していただけるようにしたいという思いもあります。また、土曜・日曜も診療していますので、平日忙しい方は土日に受診することもできます。待合室は比較的に広い空間ですし予約制ですので、患者さんが密集することはほとんどないと思います。発熱患者さんの診療も行っていますが、診療時間や診察室を一般の患者さんとは区別して動線を完全に分けていますので、安心して受診いただければと思います。

オーダーメイドの治療で糖尿病の進行や合併症の防止を

甲状腺疾患の患者さんは何がきっかけで受診することが多いのですか。

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甲状腺疾患は女性に多く、健診の際に医師から甲状腺の腫れを指摘されたと来られる方や、インターネットなどで甲状腺疾患の情報を得て、ご自身の症状が心配だからと受診する方が多いですね。体の代謝が亢進する甲状腺機能亢進症の場合は、動悸、発汗、手の震え、体重減少などが自覚症状です。動悸がするからと循環器内科を受診したところ、甲状腺疾患だったというケースもあります。逆にホルモンが足りなくなる甲状腺機能低下症の場合は、代謝が悪くなるためむくみ、皮膚の乾燥、脱毛といった症状が出ます。症状が進行すると抑うつ症状が出ることもあり、心療内科を受診するケースもありますが、血液検査でホルモンの状態を調べれば甲状腺疾患であることがわかります。遺伝的要素もありますので、家族歴のある方やこうした自覚症状のある方は一度相談に来てください。

糖尿病の患者さんについて最近の傾向などあれば教えてください。

最近は中高年層だけではなく、若年層でも罹患する方増えている傾向にあります。他の疾患を患っている方が糖尿病を併発したという例も増えてきており、逆に合併症によって初めて糖尿病に気づいたというケースもあります。これは糖尿病の怖いところで、初期では自覚症状がほとんどなく、そのまま進行した場合さまざまな疾患につながっていきます。例えば、網膜症や腎不全、心筋梗塞や脳梗塞、足の壊疽、歯周病などです。多くの方が糖尿病という疾患自体は知っていると思いますが、それほど多くの疾患の原因になると知っている方は少ないのではないでしょうか。特に若い世代の方は自分が糖尿病になるなんて想像もしていないと思います。ですので、自分は大丈夫とは思わず、気になることがあれば早めに相談に来ていただきたいですね。

こちらでの糖尿病治療の特徴はどんなことが挙げられますか。

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これまでの経験を基に、オーダーメイドの治療を行っています。基本は食事、運動習慣の改善が柱ですが、食事習慣の改善のほうがうまくいく場合や運動療法が行えない場合は、そちらを中心に改善を図ったり、運動が得意という方は運動を中心に行うなど、その方に合わせた方法を提案します。最近は薬の種類も多く、従来と異なる機序で血糖値の低下をめざす薬もでてきており選択肢が増えています。投薬治療の際も、血糖コントロールの状態や別の疾患の有無など総合的に判断しその人に合う薬を処方しています。内服薬が進化した分、インスリン治療に移行するケースも減りました。糖尿病治療の目的は、血糖コントロールを良好に保ち、合併症を予防して糖尿病を持たない人と同様の生活の質を保つことです。その点をよく理解して、ご自身で治すという意識を持ってもらうことが大切です。そのために対話を続け、途中で諦めてしまわないよう、さまざまな説明をしています。

患者との信頼関係を大切にし、長く続く関係性をめざす

先生はなぜ医師をめざされたのですか。

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おそらく小さい頃、父から「将来は医師になるんだよ」と言われていたんだと思います。私を大学の医局に連れて行ったり、自分が診療している横に座らせたりもしていました。成長するにつれて、なぜ医師になりたいのだろうと疑問に感じた時期もありましたが、今は医師になってよかったと思っていますね。忙しい反面、患者さんから「ありがとう」と言われるのはうれしいです。患者さんとは長い付き合いの方が多く、以前、埼玉の病院で診ていた方がわざわざ新宿まで通って来られていることもあります。その後、ご高齢になって通院が難しくなったのですが、その時に改めて感謝の言葉をいただいたのはとてもうれしかったです。患者さんを長く診ているからこそ信頼関係が生まれるのかもしれません。患者さんを長期にわたって診ることの大切さも改めて感じましたね。

先生ご自身はなにか健康に気遣ってやられていることはありますか。

実は、私は昔、肥満体系だったんです。そこから奮起して食事と運動を見直し、20歳くらいの時にようやく標準体重に落とすことができました。その後、仕事を始めてから多少体重は落ちましたが、それ以降はあまり変わっていません。その時の痩せ方は今ではまったく推奨できない間違った方法でしたが、痩せることの大変さは実感していますので、肥満気味の患者さんの気持ちはとてもよくわかります。私自身、太りやすい体質と自覚していますので、今でも食事には気をつけていて好きなだけ食べるということはしないようにしています。

では最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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糖尿病と甲状腺疾患については今後も専門的かつ質の高さにこだわった医療を提供していこうと思います。30~40歳代の女性は、甲状腺などのホルモンの病気が隠れていることがありますので、何かおかしいなと感じた時には相談に来てください。また、地域のかかりつけ医として、どんなことでも相談できる、何でも遠慮なく話せるクリニックでありたいと思っています。地域に暮らす皆さんや周辺にお勤めの方々も、気になる症状があればどんなことでも相談に来ていただければと思います。

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