全国のドクター8,986人の想いを取材
クリニック・病院 161,453件の情報を掲載(2020年2月18日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 渋谷区
  4. 新宿駅
  5. 南新宿整形外科リハビリテーションクリニック
  6. 橋本 三四郎 院長

橋本 三四郎 院長の独自取材記事

南新宿整形外科リハビリテーションクリニック

(渋谷区/新宿駅)

最終更新日:2019/08/28

18679 df 1 main 1347244434

今や多くの健康食品やサプリメントに用いられている成分としておなじみのグルコサミン。「南新宿整形外科リハビリテーションクリニック」の橋本三四郎院長は、その存在が国内で注目される前から各種メディアを通じて普及に努めるなど、医療をはじめ健康に関わる幅広い分野の先駆的存在として活躍してきた。5年ほど前から注力している海外発祥のオーダーメイド型リハビリテーションもその一つ。これは同じ腰痛や膝痛でも患者によって痛みの出方が違うことに着目し、一人ひとりに合った痛みを緩和するエクササイズプログラムを組み立てる先進のリハビリテーション法だ。最も幸せを感じるのは、痛みが取れて患者が喜ぶ時という橋本院長。患者のためにより効果的な治療を探求し続ける、熱い思いを秘めたドクターだ。
(取材日2017年12月13日)

グルコサミンの普及に尽力し、より多くの人を健康に

先生のご専門は何ですか?

1

変形性膝関節症などの膝の関節疾患ですね。手術ではなくリハビリテーションなどで改善を図る保存的療法を中心に研鑽を積んできました。当院での診療だけでなく研究活動にも取り組んでおり、現在は日本医科大学と共同で、膝の関節症を早期に発見する手法の開発を進めています。具体的には軟骨の成分であるプロテオグリカンやコラーゲンなどがどれくらい減っているのかをMRIで定量的に測る研究です。またエイジングケア医療に関する研究会も運営しています。エイジングケアは骨や関節、筋肉といった肉体の土台を強くすることが第一ですが、その大切さを認識されている方はまだ少ないように感じますね。特に40〜50代の方は、体の衰えが進み腰や膝を痛めやすくなるので気をつけてください。

先生はさまざまなメディアを通じてグルコサミンの普及に努めていますね。

僕は1995年から2000年までアメリカで医療の研究に取り組んでいまして、その頃にアリゾナ大学のジェーソン・セオドサキス博士という方が、後に大きな注目を集めた著作を出版されたんです。それを読んでグルコサミンについて知りました。当時、日本ではまだグルコサミンがあまり知られていなかったのですが、これを紹介したら多くの方が喜ぶと思い、この本を翻訳させていただくことにしたんです。その後、アメリカから帰国し、国内のメディアを通じてグルコサミンの普及に取り組みつつ、2001年に東京で当院の前身となる「ハシモトクリニック」を開業しました。大学院時代からアメリカにいた頃まで長く研究生活を送ってきましたが、診療を通じて実際に患者さんがよくなっていく姿を見るのは、やはり医師としてうれしいですね。

グルコサミンについて詳しく教えてください。

2

グルコサミンは関節の痛みを改善する効果が期待できるだけでなく、寿命が延びるともいわれています。実際そうした研究成果も発表されているんです。グルコサミンを摂取する方法には、サプリメントと医薬品の2種類があります。両者の違いはコンドロイチンの含有量で、コンドロイチンを一定量以上含むと医薬品、それ未満だと自然食品やサプリメントに分類されます。例えばサプリメントを飲んでいてあまり効果が実感できないという方は、製薬会社から出ている医薬品に変えてみると良いかもしれません。当院ではサプリメントの外来を開設しており、患者さん一人ひとりの体調や血液検査の結果などを踏まえた上で、サプリメントに関するアドバイスや処方を行っています。気になる方はぜひ一度ご相談ください。

痛みの原因に直接働きかけるオーダーメイド型リハビリ

患者さんの主訴で多いものは?

3

腰痛と膝痛、あとは首や肩の痛みで来院される方が多いですね。これらの症状に大きく関わっている要因の一つが肥満です。ただ、肥満を解消するために、いきなりジムなどへ行って闇雲に運動するのは危険ですので注意しましょう。すでに痛みがある方の場合、正しい方法で体を動かさないと悪化させてしまう可能性が高いからです。当院では電気治療などの一般的なリハビリテーションに加え、肥満解消に役立つ運動の指導も行っています。また体に障害や機能低下が見られる方に対しては、歩く・立つなどの基本的な動作の能力維持・回復を目的とした方法を提案しています。

どのようなリハビリか具体的に教えてください。

痛みの出方を参考にして、その改善に効果が見込めるエクササイズプログラムをオーダーメイドで組み立てるリハビリテーション法です。ニュージーランドのロビン・マッケンジーという理学療法士が開発した手法で、彼が当時リハビリを担当していた腰痛の患者さんが、背中を反らしていると一番楽だと言ったのがきっかけで生まれました。一般的に腰痛の患者さんが背中を反らすのは禁忌だといわれますが、人によってはそれが最も楽な姿勢の可能性があるんです。そのため、この方法はまず「どんな動きを行うと楽になるのか」を見極めることから始めます。それから、その動きを取り入れたエクササイズを指導し、自宅やオフィスで1〜2時間置きに1セット10回ほどのペースで毎日取り組んでいただきます。簡単なエクササイズを1〜2種類だけですので、継続しやすいですよ。

どのくらいの治療効果が見込めますか?

4

早い方ですと、初診時にエクササイズを体験していただいた段階で効果を実感されます。初診後は1週間ごとに通院していただき、エクササイズのやり方は間違っていないか、症状がどのくらい改善されたかを確認しますが、多くの方は2〜3回目の来院で「楽になってきた」とおっしゃいますね。中には交通事故の後遺症で腕に痛みが残ってしまった方が「半年間いろいろな治療を試しても駄目だったのに、このリハビリだと3週間でかなり改善された」ということも。こうしたうれしい声をいただけるのも、スタッフのおかげですね。このリハビリ法は数あるエクササイズから患者さんに適したものを正しく見極める必要があり、それには高度な技術が求められるんです。当院にはこの方法の専門セラピストとして十分な能力のあるスタッフがそろっていると自負しています。

患部だけでなく生活習慣やストレスも踏まえて診療

診療の際に心がけていることはありますか?

55

ここ数年、新たなリハビリテーション法などに取り組み始めてから、診療に対する考え方が変わってきましたね。昔は腰椎椎間板ヘルニアなら腰を、半月板の損傷や軟骨のすり減りによる痛みなら膝を治療するといった具合に、患部だけを診ることが多かったです。しかし最近は、患者さんの姿勢や生活習慣、ストレスなども踏まえた診療を意識しています。腰痛の治療といえば痛み止めの薬や電気を当てる治療が一般的ですが、それでは改善しない患者さんも多いのが現状です。そうした方の慢性的な痛みの原因を究明するためには、こうした視点が欠かせません。患者さんの体だけでなく、生活背景や心理面も含めて症状を診ることが大切なんです。

先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

学生時代にはマスコミやファッションといった華やかな業界に憧れたこともありましたが、自宅で働く開業医の父の姿を幼い頃からずっと見ていたからか、自然と医学の道を志しました。「自分は医者になるんだ」といつの間にか刷り込まれていたのかもしれませんね(笑)。

プライベートはどう過ごしていますか?

子どもと遊んでいます。遊園地に行ったり公園で一緒にサッカーをしたり、家族サービスに時間を使っていますね。今はまだ子どもが小さいので難しいですが、学生時代からヨットやスキューバダイビングといったマリンスポーツが好きなので、いつか再開したいとも思っています。また子どものためにもまだまだ頑張らないといけないので、私自身も当院の施設で運動して健康に気を遣っているんですよ。運動のほかにサプリメントや青汁も飲んでいます。

最後に読者へメッセージをお願いします。

6

現在、整形外科の領域では「ロコモティブ症候群」が問題となっています。これは「運動器の障害により要介護になるリスクの高い状態」を指す概念で、2007年に日本整形外科学会が提唱しました。近年このロコモティブ症候群の人が増えています。そうならないためにも、体のどこかに痛みを抱えている方は早期に治療していただきたいですね。また現在、私の大学時代からの友人でピラティスの先駆けだと思っている整形外科医師の武田淳也先生とともに、より多くの患者さんに役立つ先進的なリハビリを広める活動をしています。これからもより良い治療を常に探求し続け、皆さんに提供していきたいですね。

Access