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石川 慧璃 院長の独自取材記事

赤羽南口メンタルクリニック

(北区/赤羽駅)

最終更新日:2019/08/28

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京浜東北線と埼京線が通る好アクセスの赤羽駅前に2018年2月に開院した「赤羽南口メンタルクリニック」。同院の大きな特徴は、脳の血流変化を可視化できる光トポグラフィー検査や、脳に磁気刺激を加えることによって脳機能を回復させるTMS(経頭蓋磁気刺激法)などの先端医療を導入している点だ。「これまで薬物治療によって満足のいく効果が実感できなかった方にも、納得していただける治療を提供したいと思っています」と話すのは、穏やかで優しい笑顔が印象的なや石川慧璃(いしかわ・みがき)院長。開業前にはアルコール依存症専用病棟の病棟長を務め、先端治療を扱うクリニックでも研鑽。専門性の高い治療に携わってきた石川院長に、同院で実施している治療の特徴や患者への想いなど、じっくり話を聞いた。
(取材日2018年2月28日)

病状の可視化で、これまでの治療に一石を投じる

先生がこのエリアに開院した理由を聞かせてください。

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開業前は別のクリニックに勤務していたのですが、都内以外から来院する患者さんが多かったため、交通アクセスが良い場所に開院したいと考えました。赤羽は京浜東北線と埼京線が通っているのでより幅広いエリアの患者さんに対応できますし、私の親しいドクターがこの近辺で開院しており、その影響を受けたというのも理由の一つです。開業前に勤務していたクリニックでは先端治療を導入しており、そういった素晴らしい検査・治療を提供できる場所を新たにつくりたいという想いで開業に至りました。当院は2018年2月に開院したばかりですが、インターネットで当院を知って来てくださる患者さんも多く、年齢層は10~70代と幅が広いです。特に、仕事のストレスなどによるうつ症状にお悩みの方が多いという印象を受けます。

先生はこれまでに専門性の高い治療に携わっていらしたそうですね。

筑波大学卒業後の初期研修でお世話になった病院の精神科に、そのまま就職して10年間ほど勤務しました。そこはアルコール依存症の入院プログラムを有する久里浜医療センターで実施されている治療を取り入れているクリニックでした。私はそこでアルコール依存症専用病棟の病棟長として、専門性の高い治療に携わってきました。当院にもアルコール依存症の患者さんが来院する機会があるかもしれませんが、これまでの経験を生かした上で的確なアドバイスをさせていただきたいと思っています。アルコール依存症で最初に悩むのは、ご本人よりもそのご家族。ご本人が来院する前に、まずはご家族だけで医師に相談したいという方も受け入れています。

客観的な指標で「見える化」できる治療を取り入れているとお聞きしました。

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当院では従来の検査方法に加えて、新しい検査方法である「光トポグラフィー検査」を導入しています。この検査では一定の認知機能課題遂行中の脳の血流変化の可視化に成功。血流の変化を分析することで、その方の脳の働き方の特徴を知ることができるのです。問診や印象によって得られた抽象的な情報だけでなく、客観的な指標を得ることによって、自身の現在の状態についてさらに詳しく正確に把握することができます。これまでの診察に不安を感じていた方も、客観的な指標で自分の状態を「見える化」できれば、納得した上で治療を続けていくことができるのではないでしょうか。

磁気刺激で脳機能の回復を促すTMS療法を導入

こちらで採用しているTMS療法について聞かせてください。

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薬を使った治療に抵抗のある方や満足のいく結果を得られなかった方に、TMS療法(経頭蓋磁気刺激治療)が有効な場合があります。TMSは磁気刺激によって脳の機能を回復させるという治療法です。脳の神経細胞は外界の刺激に反応してさまざまな動きをし、その動きを神経可塑性(しんけいかそせい)と呼びますが、その可塑性に不具合が生じることが精神疾患の原因になるのです。先天的に可塑性に不具合がある人もいますが、ストレスなどの後天的要因で可塑性に不具合が生じることもあります。それを磁気刺激によって改善しようというのがTMSです。自由診療で、専用の装置を装着して脳に磁気刺激を加えますが、ピリピリする程度でほとんど痛みがなく、治療中に寝てしまう人もいるほどです。治療時間は20分強程度なので、初診でなければ仕事の合間などにご利用いただけます。そして、薬物治療のような副作用の心配が少ないということが大きなメリットです。

TMS療法の流れを教えてください。

TMS療法を初診時ですべての患者さんにお勧めするわけではありません。現在はまだ自費診療ですから患者さんの経済的事情もあるでしょう、週に複数回の通院も必要です。まず薬物療法から始めてみて、副作用がつらかったり効果がみられなかったりした場合にお勧めすることもありますし、TMSの説明を聞いて「ぜひやってみたい」と希望する患者さんに実施する場合もあります。まずは光トポグラフィーで脳の状態を波形で確認し、その検査結果を見て、改めて実施の有無を決めていただいても大丈夫です。ガイドラインでは週5回の治療を合計30回、その後再発防止のためのメンテナンスを4ヵ月にわたり10回実施するように定められてますが、週に5回の通院は現実的に厳しいと思います。当院ではTMS療法とカウンセリングを併用することで通院頻度を減らし、合計30回を週2回ペースで受けていただくようにしています。

診療の際に心がけていることはありますか?

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患者さんのお話を聞くときは、中立の立場を意識することです。例えば患者さんから「家族にこんなひどいことを言われた」と聞いたら、「家族がそんなことを言ったのは、何か理由や背景があるのかもしれません」と、患者さんのためを思って中立の立場でお話をするようにしています。そして、患者さんと治療方針を共有することです。どんな点を改善したいか、どんな状態になれば回復と呼ぶのか。患者さんのゴールを一緒に考えて共有した上で、治療を進めることが大切です。どうしてもわれわれ医師はうつ症状の点数など医学的観点から判断してしまいますが、患者さんの立場になれば「眠れるようになれば解決というわけではない」ということもあるでしょう。患者さんの考えるゴールは、時間をかけて丁寧に患者さんと話すことで見えてくると思っています。

患者のニーズに合わせた治療を提供

今後の展望を聞かせてください。

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TMS療法のような先端治療を含めたさまざまな治療法を組み合わせ、患者さん一人ひとりのニーズに合わせたビジョンをご提案できるようなクリニックをめざしたいと思っています。明確な診断がないままなんとなく薬物療法を続けている方もいると思いますが、そういう状況に一石を投じられるような治療を行いたいと思います。より多くの方に当院の治療を知っていただきたいので、現在は精神科の総合サイトを作成して自ら情報を発信しています。こういうところからも、悩んでいる患者さんをすくい上げていきたいですね。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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精神科を受診するハードルは高いと思いますが、そのハードルを越えたにもかかわらず、「薬を処方されて終わった」という印象を抱いている人もいるのではないでしょうか。現在の治療で満足のいく結果が得られていないという方は、セカンドオピニオンとしてでも良いので当院を利用してみてください。メール相談も行っており、私もしくは当院の心理士が主治医の立場になってアドバイスいたしますので、どんなことでも気軽にご相談いただければと思います。TMS療法に興味がある方も、来院いただければ丁寧に詳細をご説明しますので気軽にお問い合わせてください。

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