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神谷 文彦 院長の独自取材記事

かみやファミリークリニック

(一宮市/新木曽川駅)

最終更新日:2019/08/28

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名鉄名古屋本線の新木曽川駅から車で約5分。愛知県一宮市の郊外にカフェのようなたたずまいの「かみやファミリークリニック」がある。院長の神谷文彦先生が救急総合病院での勤務医を経て、2017年に開業。クリニック名には「家族全員のかかりつけ医として頼りにしてほしい」という思いを込めたという。専門の呼吸器内科では咳の外来を開設し、咳の原因ともなる喘息、肺炎、気管支炎などに対応。内科、アレルギー科、小児科も標榜し、2019年2月には日本内科学会の総合内科専門医を新たに取得。「幅広く地域の皆さんの健康に貢献したい」と話す。気さくで若々しい神谷院長に、軽視できない咳の話や、対話を大切にする治療方針について聞いた。
(取材日2019年8月9日)

呼吸器内科、総合内科の専門家として健康をサポート

開業されるまでは救急総合病院においでだったのですね。

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岐阜県関市の中濃厚生病院に勤務していました。ここは重症患者の救急医療を行う「三次救急」を担う病院です。私の専門は呼吸器内科ですが、あらゆる重症患者を受け入れる病院ですから、呼吸器疾患に限らず、昼間は内科系全般、夜間は内科・小児科の救命救急を担当していました。昼夜を問わず、一日に何度も救急車で患者さんが搬送されてくるハードな職場でしたが、高度医療から一般診療まで幅広い医療に携わり、経験を積むことができました。

医師を志したきっかけや一宮市木曽川町で開業されたいきさつをお聞かせください。

私は子どもの頃、病弱で、よく風邪をひいて近所のクリニックのお世話になっていたんです。体がつらい時に助けてくれる院長先生がとても頼もしくて「自分も医師になって人の役に立ちたい」と思うようになりました。勤務医を経て開業したのも、その先生が「町のかかりつけ医」として慕われていたのが印象的だったからです。地域医療に貢献したいと考えて2017年に開業しました。すでに隣に整形外科クリニックが開業されていたので、そちらの通院患者さんで「内科にもかかりたい」という方たちに特に喜んでいただいています。高齢で足腰の痛い方が「お隣なので移動が楽で助かる」と言ってくださいますし、付き添いのご家族で体調のすぐれない方が内科診療に来院されることも多いですね。

クリニック名に「ファミリー」と入れた狙いを伺いたいです。

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年代や症状を問わず、家族全員で通っていただけるクリニックでありたいという思いを込めました。内科、呼吸器内科、アレルギー科、小児科と多くの診療科を標榜しているのも、そのためです。3世代で来院されるファミリーも多いですよ。家族が同じクリニックで受診されるメリットはいくつかあります。例えば、家族で同時に感染症にかかったとき、お子さんは小児科、親御さんは内科と別々に通院するのは大変ですよね。また、親子で体質が似ていると同じ病気にかかりやすいので、世代を通して見守ることができます。2019年の2月には、より総合的な視点で診察できるよう、日本内科学会の試験に合格し、総合内科専門医を取得しました。「何科を受診したらいいかわからない」という不調や「この程度のことで受診していいのかな?」ということでも相談していただきたいです。

さまざまな原因が潜む咳を軽視せず、受診してほしい

咳の外来を開設していますね。

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長引く咳、痰、息切れの多くは肺や気管支の疾患と関わりがあるので呼吸器内科を受診していただきたいのですが、呼吸器内科が不足気味で身近でないこともあり、あまり認知されていないようです。そこで、わかりやすく咳の外来を設けました。県外からも「病院に行ったけれど、咳が治らない」という患者さんが来院されます。咳が出る病気は、気管支炎、肺炎、喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など数多くあります。当院では肺機能測定やCTスキャナー、エックス線のほか、吐いた息に含まれる一酸化窒素の濃度の測定など、喘息の有無を診断する呼吸器系検査機器を使って原因を調べます。 肺がんや結核など、見逃してはいけない病気の場合もあります。市販の薬を飲んでやり過ごすのではなく、原因を突きとめて根本から治療しましょう。

先生が呼吸器内科を専門に選んだ理由は何だったのでしょうか。

血液から体に必要な酸素を取り込むために、全身の血液は必ず肺を通ります。他の臓器にできたがんが肺に転移しやすいのは、血液中に紛れ込んだがん細胞が肺の毛細血管に引っかかることがあるからだと考えられます。ですから肺の病気を診るときは、肺以外にも病気がないか、全身を診る必要があります。私の呼吸器内科の恩師が、まさに全身を診る医師でした。知識が豊富で、他の科の先生に難しい患者さんのことを相談されると常に明快に答えていました。全身のことがわかるから的確な判断ができるし、厳しい局面でも落ち着いて対処できる先生でした。この恩師に憧れたわけです。2019年、総合内科専門医を取得したのも広い視野で全身の病気を捉えたいと考えたからです。今後も専門の呼吸器内科を深めながら、同時に全身を見る目も養っていきたいと思います。

クリニックの外観はカフェのようで、院内は落ち着いた雰囲気ですね。

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患者さんにリラックスしていただけるように「自然界にある色だけで整えてください」とお願いしました。内装には何色か使っているのですが、木肌の色、葉っぱの緑、花びらの淡いピンク、紅葉のオレンジなので安心感があるでしょう? どれも色見本から私が選んだんですよ。

ご自身の健康維持やリフレッシュの方法はありますか。

子どもの頃からよく風邪をひいてましたから、今でも無理をせず、睡眠不足にならないように気をつけています。患者さんにも「よく寝てください」と言っていますね。気分転換は休みの日に家族で出かけることでしょうか。

対話を重視、問診から隠れた病気が見つかることも

患者さんと接する際に心がけていることを伺いたいです。

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医師を前にすると緊張される方もいるので、話しやすい雰囲気づくりに努めています。まず「どうされました?」と声をかけて、じっくり話を伺い、こちらの聞きたいことは後にします。医師としてつくづく思うのは検査よりも問診のほうが大事だということです。症状や経緯、また「子どもの頃から、こういう症状がありましたか?」などを詳しく聞いていくうちに目星がついてきます。その上で検査によって確認するわけです。時には本人が自覚していない病気が問診でわかることもあります。「もしかして風邪をひくと、ゼイゼイヒューヒューという呼吸音がしませんか?」と尋ねると「風邪はそういうものだと思っていました」と。でも、これは喘息の方に多い症状なんですね。困っていることは全部、話していただいて、隠れた病気を見つけられるようにしたいと考えています。

小さいお子さんや高齢の患者さんには特に配慮をされていますか。

お子さんたちが不安そうなときは、まず「かわいい靴はいてるね」などというように声をかけて和ませてから診察するようにしています。診察台に寝てもらって診るときは、親御さんが視界に入ると安心感があると考え、お子さんの頭の側にいていただきます。高齢の方に多い疾患は高血圧や糖尿病、脂質異常症です。食生活の見直しや運動に取り組まれて改善につながる方もいらっしゃいますが、薬と上手に付き合うことも大切です。薬を飲み続けることに抵抗のある方には「脳や心臓の血管を守って、心筋梗塞や脳梗塞などの大きな病気を予防するための薬ですよ」とお話しします。服薬の目標や目的を理解して、納得した上で治療と向き合っていただきたいからです。高齢で聞き取りづらくなっている方には紙に書きながら説明することもあります。

今後の展望や読者へのメッセージをお聞かせください。

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咳、呼吸器疾患といえば、「かみやファミリークリニック」と認識していただけるように呼吸器内科の専門性を高めていきたいです。喘息の患者さんの中には発作が治まると治療を自己中断する方がいらっしゃいますが、発作が起きるたびに気管支は傷ついており、繰り返していると気管支が細く、固くなってしまうこともあります。発作の時だけ受診するのではなく、今後も発作を起こさないように治療を続けていただきたいです。そして、総合内科専門医としても地域の皆さんの健康に貢献できる「かかりつけクリニック」をめざしていきます。どんな不調や不安も相談にいらしてくださいね。

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