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高橋 卓嗣 院長、高橋 裕子 副院長の独自取材記事

しだみ高橋クリニック

(名古屋市守山区/神領駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR中央線神領駅から車で約10分、守山区の新興住宅街の中でもひときわ目を引くスタイリッシュな建物は、2017年10月に開院したばかりの「しだみ高橋クリニック」。区の木であるドングリをあしらったロゴマークには、地域に根差した診療を行いたいという思いが込められている。外科医師である高橋卓嗣(たくじ)院長と、内科医師である高橋裕子副院長が夫婦で診療にあたり、ちょっとした風邪からケガの治療、CTや内視鏡を使った本格的な検査まで、さまざまな目的に対応できるのが強みだ。早くも町のかかりつけ医として存在感を増しつつある2人に、診療にかける思いや今後の展望について詳しく話を聞いた。
(取材日2017年11月22日)

裕子副院長の父の後を継ぎ開業

開業の経緯を教えてください。

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【裕子副院長】ここにはもともと、私の父が「高野医院」という医院を開いていました。父が17年前に亡くなってからずっと閉院していたのですが、なじみの地ですのでいつかは再開したいという思いがずっとあり、この度リフォームをして開院することができました。
【高橋院長】CT室や内視鏡室などを設けるために広いスペースが必要だったので、昔の部分も残しつつ増築しました。私は横浜で勤務していた期間が長いのですが、先輩の外科医師の多くが開業されていく中で、その頃からいつかは自分もという目標を持っていました。この近くにある公立陶生病院に5年半ほど勤務し、地域の医療事情を把握した上で満を持して開院しました。

お二人はそれぞれ診療科が違いますね?

【高橋院長】私は消化器外科を中心にやってきました。名古屋近辺では珍しいのですが、外科の医師ながら内視鏡の検査にもずいぶん長く携わってきました。内視鏡が扱えると、検査して手術して抗がん剤治療をして……という一連の流れをすべて自分で責任を持って診られるのがメリットです。当院では大腸の検査や鼻から入れる内視鏡検査のほか、痔の診療も行っています。クリニックとは別に週に1度は公立陶生病院で手術をしており、近隣の他の病院とも連携を図っています。
【裕子副院長】私は呼吸器内科と内科全般を診ています。当院に来られる患者さんは風邪の他に喘息、COPDという慢性的な肺疾患の方が多いですね。お子さんを連れている方もよくいらっしゃいます。
【高橋院長】それぞれ得意分野が異なるので違った視点から病気を診ることができ、お互い頼りにしていますね。

なぜその診療科を選ばれたのですか?

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【裕子副院長】進路を選ぶ時期に出会った呼吸器内科の先生方が、生き生きと働いていらっしゃったのに惹かれて決めました。診療のためには時間を惜しまず、夜遅くまで議論を交わしながら頑張っておられる姿に刺激されました。内科の疾患は患者さん自身が感じるつらさと、実際の重症度が必ずしも一致するわけではないので、じっくりと話を聞いて気になる部分を率直に話してもらうことが大切です。ですからなんでも気軽に相談してもらえるように心がけています。
【高橋院長】私も熱意のある先生方に影響されたという点は同じです。また外科の場合は手術だけが注目されがちですが、実は患者さんに最期まで寄り添うというのも大事な役目なんです。例えばがんが進行して腸が詰まり、ごはんが食べられない患者さんに人工肛門を作る処置ができるのは外科ならではでしょう。そういう手術で治らない患者さんをいかにケアするかという視点も大切にしています。

CTを用いた精密検査で、隠れた病を早期に発見

検査機器がかなり充実していますね。

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【高橋院長】食道、胃、十二指腸の検査には鼻から挿入する内視鏡を使っています。口から挿入する内視鏡よりも苦しくなく、バリウムによる胃透視検査よりも見落としが少ないのが特徴です。大腸検査には内視鏡も使いますが、より簡単にできる方法としてCT検査も選択肢の一つです。当院で採用しているのは16列マルチスライスCTというものですが、3D撮影によって臓器を立体的に把握でき、なおかつ撮影時間は15秒程度で済みます。肝臓、腎臓、膵臓など大腸以外も映るので、他の疾患が見つかりやすいのもメリットです。この地域では導入しているクリニックは限られているので、検査を受けることを検討している方にはぜひ知ってほしいですね。

なぜCT検査を取り入れようと思われたのですか?

【高橋院長】従来の大腸内視鏡検査だと事前に下剤を2リットル程度も飲まなければならず、体の負担が大きいため嫌がる人も少なくありませんでした。便に血が混ざっていて本来ならば検査が必要なのに、2、3年放置して悪化させてしまう人も少なくありませんでした。痔で受診された人の中にも、実は大腸がんを患っているというケースもあります。ですから開業にあたっては、より簡単に検査が受けられるCTをぜひ取り入れたいと思っていました。CTなら飲む下剤の量は少量で済み、検査後のおなかの張りも気にならないので、苦しさはあまり感じません。良性、悪性までは判断できないのが欠点ですが、検査をしたほうが良いのに内視鏡に抵抗があるという人にとっては良い選択肢ではないでしょうか。
【裕子副院長】CTは肺の疾患もわかりやすいので、呼吸器内科に関する病気の診断にも有用です。幅広い検査に対応できるのでご相談いただければと思います。

早めの検診が大切なのですね。

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【高橋院長】開業に至ったのも、症例を数多く見る中で、いかに早く病気を見つけるかが非常に大切だと実感したからです。そのためには病院での医療も大事ですが、日頃から地域にかかりつけの医師がいて気軽に検診できる環境をつくることが肝心だと思っています。大腸がんに関して言えば、動物性の脂肪を多く取る食生活をしているとなりやすいといわれていますから、日頃の健康管理はとても大切です。20代、30代でも発病する方はいますし、若いので大丈夫だと思っているうちに病気が進行してしまうこともあります。ですから年齢を問わず、気になる症状があれば気軽に来ていただき、検査を受けてほしいです。

外科と内科の医師2人体制で地域の健康を守る

仕事をしていて良かったと感じるのはどのようなときですか?

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【高橋院長】人の不幸と向き合わなければならない仕事ですから、良い思い出よりも「もっと何かしてあげられたのでは」と悔しい思いをしたことのほうがどうしても記憶に残ってしまいますね。それでも「先生に手術してもらって、元と同じ生活に戻れた」「おかげで旅行ができるまでに回復した」などと言ってもらえると、とても励みになります。
【裕子副院長】まだ開業したばかりですが、先代の父も内科だったので患者さんの中には「お父さんにも診てもらっていました」と声をかけてくださる方もいらっしゃって、ありがたいなと思っています。若い頃は開業と言ってもピンとこなかったのですが、働き続ける中で父がやってきたことがわかるようになり、気づいたら同じものをめざしていました。

裕子副院長は産休・育休も経験されたそうですね?

【裕子副院長】はい。子どもが小さいうちは育児に専念したいと思い、一時期はきっぱりと仕事を辞めていました。いずれはまた仕事がしたいと思っていたのですが、約5年間のブランクがあったので休んでいる間は復帰できるかどうかかなり不安でした。何かに焦っている夢をよく見ていたほどです(笑)。それでも体調の悪い方を少しでも良くしたいという思いはずっと持っていたので、こうして仕事を再開できて、生まれ育ったこの地で地域の皆さまの健康を守るお手伝いができるのはたいへんうれしいことだと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【高橋院長】描いているイメージは、地元に根付いた「地域のかかりつけ医」です。日頃の小さな不調でも遠慮せずに受診していただいて、一緒になって改善に向けて頑張っていきたいと考えています。特に痔に悩んでいても受診をためらっている人は多いように感じますね。症状が明確ですし、治療すれば治りやすいので早めに来てください。合わせて隠れた病気がないかどうかも丁寧に診て、全身の健康管理を担っていきたいです。
【裕子副院長】少しの咳でも根本的な疾患が隠れていることもありますし、薬の使い方しだいで落ち着くこともありますので、ぜひ一度専門外来で相談してほしいです。患者さんの希望や生活スタイルも聞きながら、その人に合った治療法を考えていきたいと思っています。地域の方々の健康をサポートできるクリニックになれるよう、努力していきます。

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