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ストレスによる心身の不調に
内科・心療内科の両面からアプローチ

元住吉こころみクリニック

(川崎市中原区/元住吉駅)

最終更新日:2021/10/12

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ストレスなどによる心身の不調に悩んでいても、心療内科の受診に抵抗を感じる人はまだ多いだろう。心療内科、精神科、内科を併設する「元住吉こころみクリニック」の大澤亮太院長は、「生活に何らかの支障が出ていたり、自分だけでは不調の解決が難しいと感じたりする方は、気軽に心療内科の受診を」と勧める。「適切な治療によって早い回復に期待ができるのはもちろん、否定されずに自分の話を聞いてもらえる、受け入れてもらえるといった安心感が得られるのも大切だと思います」。心療内科で診る病気・症状は多様だが、自律神経失調症、うつ病、パニック障害、不眠症など同院で相談の多いものを中心に、心療内科での診断・治療、予防のために気をつけたいポイントを大澤院長に解説してもらった。

(取材日2020年12月29日)

ストレスによる心身の症状を診る心療内科。精神科や内科と連携した取り組みも重要に

Qどのような病気・症状を心療内科で診てもらうといいのですか?
A
1

▲まずは受診のハードルが低い、心療内科の受診を勧めている

心療内科は「心」と「体」が相互に影響して起こる、心身の症状を診る診療科です。当院でご相談が多いのは、適応障害、自律神経失調症や不眠症、うつ病やパニック障害、あがり症とよばれる社交不安障害。また、双極性障害や強迫性障害、ADHDのような発達障害など精神科領域の診療もしています。PMS(月経前症候群)や更年期障害で受診される方も珍しくありません。当院は心療内科だけでなく精神科も標榜していますが、両科が診る病気・症状には重なる部分が多く、この2つを患者さんが区別する必要はないと思います。ストレスによって心や体に影響があって困っていたら、早めに心療内科や精神科のクリニックに相談いただけたらと思います。

Q自律神経失調症とはどんな病気で、どう治療するのでしょうか?
A
2

▲原因に応じて、薬物療法や生活療法、精神療法などを行う

自律神経失調症は病名ではなく、自律神経のバランスの崩れで起こるさまざまな症状・状態の総称です。生命活動に関わる体の動きをコントロールする自律神経がうまく働かなくなると、めまい、片頭痛、喉の異物感、不眠をはじめ多様な不調が現れます。例えば思春期のお子さんに多いとされ、起きようとしてもめまいや動悸、失神などで起きられない起立性調節障害(OD)もその一つです。自律神経失調症の主な原因としてストレス、生活習慣・ホルモンの乱れなどが考えられ、そうした原因に応じて、つらい症状の緩和が目的の薬物療法、生活リズムや環境を整える生活療法、ストレスとの付き合い方や自己理解を深めるための精神療法などを行います。

Qうつ病に早く気づくポイント、予防法などを教えてください。
A
3

▲早めに専門家に相談することが大切

うつ病は病的なエネルギーの低下が見られる病気で、初期症状はさまざまです。中でも気持ちの落ち込みが1週間以上回復しない、思うように頭が働かない、すべてが悲観的に見えるといった気分や思考の症状は、うつ病の始まりである場合が多いです。なお躁うつ病とも呼ばれる双極性障害は、エネルギーが高まった躁症状とうつ症状の波がある病気で、患者さんが受診される際はうつ症状がほとんど。診察を重ねる中で、双極性障害と診断されるケースもあります。うつ病の予防には、規則正しい生活習慣、適度な運動を心がけ、ストレスとうまく付き合うことですが、うつ症状が続くという方は早めに心療内科を受診して専門家に相談してください。

Qパニック障害など不安に関する病気の治療は可能でしょうか?
A
4

▲不安障害は脳の機能的な変異が原因と考えられている

急に非常に強い不安を感じる、漠然とした不安を持ち続けるなどの病気は不安障害と呼ばれ、パニック障害は前者、全般性不安障害は後者にあたります。両者が混在することも多く、昔は不安神経症とよびました。パニック障害は予期しない強烈な不安を繰り返し感じてしまい、電車などの逃げられない状況が苦手となることが多いです。原因としては、特に急な不安は脳の機能的な異常が考えられていて、お薬の効果が期待できます。心療内科での治療は薬による症状のコントロールに始まり、安定した後に精神療法を行っていきます。例えばあがり症(社交障害)なども性格の問題と思われている患者さんが多いですが、心療内科での治療で改善が期待できます。

Q心療内科と精神科、内科の連携の重要性について教えてください。
A
5

▲症状によって適切な対応ができる診療科は異なるため、連携が必要

心療内科で診る病気・症状は精神科との重なりが多いだけでなく、体の状態とも深く関係するため、当院のように心と体の専門家が連携して患者さんを診るメリットは大きいと思います。例えば不眠症の原因として睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合があり、睡眠薬を不用意に使うとデメリットになります。治療には心療内科と呼吸器分野の内科との連携が必要です。また、生活習慣病の改善にはご本人の生活改善が重要ですが、そうした行動変容には心療内科や精神科からのアプローチが必要なことも多いのです。心と体の相互影響で起こる症状は多方面にわたり、心身の両面からアプローチしてトータルで診療していくために、連携が重要と考えています。

ドクターからのメッセージ

大澤 亮太院長

当院では薬を使った治療もご提案しますが、それは選択肢の一つにすぎません。まず患者さんやご家族とお話を伺い、その方に適した治療法を検討し、納得していただいてから治療を進めていきます。もちろん薬によって心身の健康を取り戻すことが望める患者さんは、たくさんいらっしゃいます。ですから必要なときにはお薬の力も借り、生活習慣や心理的な治療も合わせながら回復をめざし、「心療内科を卒業していただく」ことが当院の願いです。また、うつ病の治療の新しい試みとして、TMS治療について大学病院と研究協力を行っていきます。ストレスによる心と体の問題で、自分では解決が難しいと感じたら、安心してご相談いただければと思います。

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