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薬物療法やTMS治療など
うつ病に対するさまざまな治療法

元住吉こころみクリニック

(川崎市中原区/元住吉駅)

最終更新日:2020/11/13

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  • 保険診療

脳の働きにトラブルが生じたことで、気分の落ち込み、意欲の低下、食欲不振などの症状が生じる「うつ病」。うつ病の治療というと薬物療法やカウンセリングのイメージが強いが、近年は磁気エネルギーで脳を刺激するTMS治療のような新しい治療法も登場している。「TMS治療をはじめ、うつ病にはお薬だけでない治療もあります。それを知ってもらうことで、うつ病治療の選択肢を増やすことができたら」と話すのは、内科と心療内科が連携して、心と体の健康をサポートしている「元住吉こころみクリニック」の大澤亮太院長。今回は大澤院長に、うつ病の概要や大澤院長が注目しているという治療法・TMS治療の詳細を解説してもらった。(取材日2020年10月29日)

薬に抵抗がある人や副作用が気になる人も。薬で治らないうつ病患者に、TMS治療という選択肢を

Qまず、うつ病とはどのような病気か教えてください。
A
1

▲要因もさまざまで、特徴も多様化しているという

うつ病という病気の本質は、「病的なエネルギーの低下」になります。一般的にうつ病と診断する基準は、「2週間以上にわたって、病的なエネルギーの低下が続いている」ことです。具体的には落ち込みや意欲の低下、疲れやすい、頭が働かないなどの症状が表れます。睡眠がうまく取れなくなることも多く、寝つきが悪い、夜中に目が覚めるなどは、わかりやすいサインになります。近年はうつ病も多様化していて、これまでのうつ病とは特徴の異なる「非定型うつ病」などもあります。過眠や過食、強い倦怠感がみられる一方で、楽しいことには心身が楽になります。このような症状の違いからもわかるように、うつ病の要因もさまざまです。

Qうつ病を治療するには、どのような方法がありますか?
A
20201112 2

▲一人ひとりにとって適切な治療法を提案している

まずは、患者さんが休まる状況をつくることが大切です。ゆっくりお休みが取れれば理想ですが、少なくともストレスをコントロールできる状況にする必要があります。一定のレベルまで症状が進行している患者さんには、まずは薬物療法で状態を落ち着ける必要があります。カウンセリングなどの心理療法は、ある程度落ち着いてから行っていきます。規則正しい生活習慣や運動なども大切です。最近では、rTMS治療という方法も注目されてきています。当院では薬物療法を中心に、rTMS治療やカウンセリングなど、うつ病治療の選択肢をご説明します。患者さんにとって適切な治療方法を提案して、納得できる方法を選んでいただくようにしています。

Q先生が注目されているrTMS治療とはどんな治療ですか?
A
20201112 3

▲納得できる治療法を選びたい

TMS(Transcranial Magnetic Stimulation)は日本語に訳すと経頭蓋磁気刺激で、磁気エネルギーで脳の特定部分を刺激する方法です。アメリカでは2008年にうつ病への適応が認められ、日本では2019年6月より保険適応となりました。しかし保険適応となるにはさまざまな条件があり、施設基準が厳しかったり機器が高額だったりという理由で、保険診療ではなく自費診療で行うクリニックが多くなると思われます。20~40回ほど刺激するのが一般的で、週に3~5回の頻度が望ましいといわれています。

QrTMS治療のメリット・デメリットがあれば教えてください。
A
4

▲うつ病治療の選択肢も広がっている

rTMS治療は、薬物療法に比べて副作用が少ないといわれています。けいれん発作が起こる可能性はありますが、割合は極めて少ないとされています。痛みを感じる患者さんもいますが、だんだん慣れてくることが多いようです。どのくらいで結果が出るかは個人差がありますし、治療頻度にもよりますが、1~2ヵ月続けると変化を感じる人が多いようです。薬物療法と比べると、治療期間が短縮できる可能性があるのもメリットですね。ただ、まだ新しい治療法ではあるので、再発予防に関するエビデンスが確立できていないという状況ではあります。また、しっかりとしたrTMS治療の効果を期待するためには、週に3~5回の通院も必要だと思います。

QTMS治療はどんな人が対象となりますか?
A
5

▲治療法の新しい選択肢になりうる

薬物療法に抵抗がある人、薬の副作用が気になっている人、薬物療法でなかなか症状が改善しなかった人には、rTMS治療は選択肢の一つとなりうると思います。それなりに費用がかかりますので、金銭的な余裕がある人が望ましいです。ただし、頭蓋内に磁気を持つものが埋め込まれている人や、ペースメーカーなどの医療機器を体内に埋め込んでいる人はTMS治療を行うことができません。けいれんのリスクが高いてんかんや頭部外傷がある人も、けいれんを誘発してしまう可能性がゼロではないので避けたほうが良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

大澤 亮太院長

現在当院ではTMS治療は導入していませんが、これから開院予定の分院「東京横浜TMSクリニック」では計画中です。rTMS治療に精通する専門家にご協力いただき、情報のアップデートと治療精度の向上をめざします。そしてTMS治療について、大学病院と研究協力を行う予定です。当院のホームページでも、真面目にrTMS治療に取り組もうとする有志で情報発信を行っていきますので、興味がある方はそちらも読んでみてください。うつ病治療において、rTMS治療は大きな可能性をもっています。薬物療法も大切な治療ですが、どちらもうまく活用することで、少しでも多くの患者さんが本来の生活を取り戻していただけることを願っています。

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