身近な医師に相談することが大事
関節痛と骨粗しょう症について
桃花台スマイルクリニック
(小牧市/小牧原駅)
最終更新日:2022/10/27


- 保険診療
内科、外科、小児科、皮膚科、整形外科、リハビリテーション科など複数の診療に対応する「桃花台スマイルクリニック」。同院は、どの科にかかったら良いかわからないという人にとって身近で頼れる存在となっている。「高齢になると関節の痛みを感じる方は多く、つらいと思いつつ日常的に我慢してしまうこともあるのではないでしょうか。50代以降の女性は検査をすると骨粗しょう症とわかることも。気になることや痛みがあれば早めに相談してください」と小池聖彦(こいけ・まさひこ)先生は呼びかける。年を重ねると誰にでも起こり得る関節痛や、女性に多い骨粗しょう症について詳しく聞いた。
(取材日2022年9月2日)
目次
加齢による腰や膝関節の痛みを我慢しないで、身近なかかりつけ医に相談を
- Qどのようなお悩みの方が多いですか?
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A
▲痛みの原因はさまざま
当院で多いのは関節痛、特に膝の変形性関節症です。階段を下りるときに痛みが出るのが典型的な症状で、中にはスポーツで痛めたという若い方もいますが、変形は40~50代以上の方に目立ちます。肩関節症周囲炎であるいわゆる四十肩や五十肩も多いですね。手が上がらない、着替えるときに痛いなどの症状があります。また、腰痛で受診される方も多いです。まずエックス線検査で確認をし、MRIなどの詳しい検査が必要な際には専門の医療機関に紹介することもあります。
- Q関節痛の検査や治療について教えてください。
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A
▲症状に合わせた治療を行う
まず問診で痛みの部位や程度を丁寧に聞き取り、膝や肩を少しずつ動かしてもらって可動域を確認します。次にエックス線撮影をして変形の程度を診断します。膝の痛みは、今までどれだけ負荷をかけたかや、肥満、足の筋肉や関節の老化などが関係します。治療はヒアルロン酸や炎症を抑えるためステロイド注射がメインです。また、必要に応じて当院のリハビリに定期的に通院してもらったり、自宅でできるストレッチや筋肉トレーニングを指導したりします。四十肩、五十肩は患部を温め、注射を継続することで症状の改善が見込めることも少なくありませんが、膝の変形は年齢とともに進むので元に戻すことは困難で、症例によっては手術の適応となります。
- Q骨粗しょう症は自覚症状がないのでしょうか?
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A
▲リハビリテーション室も完備している
骨粗しょう症は、加齢に従って骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。女性ホルモンの減少や運動不足などが関係するといわれており、新たな骨がつくられる骨形成と、古い骨が破壊される骨吸収のバランスが崩れることが原因です。痛みはありませんが、骨密度が下がって「スカスカ」の状態ですので、背骨や太もも、手首などの骨が折れやすくなるリスクが高まり、「いつのまにか骨折」の心配も。検査はすぐにできますので、50代の女性、特に閉経後の方は一度検査してみるといいですね。若い方は将来のためにも日頃からカルシウムやビタミン、タンパク質などを食事できちんと摂取し、適度な運動を続けましょう。
- Q骨や関節のトラブルを予防するのは難しそうです。
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A
▲スタッフが多く、丁寧に対応してくれるのも同院の魅力だ
加齢によりさまざまな衰えは避けられませんが、普段からのバランスの取れた食事や適度な運動が基本的に大切だといえます。年齢を重ねると関節痛や骨粗しょう症以外にもさまざまな病気が起こりますが、どんな病気でも治療中や回復の過程において筋肉は重要になります。筋肉はまさに財産です。年齢を重ねても無理のない範囲で散歩など、歩くようにしてください。余裕があれば早く歩くことを心がけるといいですね。人生100年時代というのは、70歳でもあと30年、80歳でもあと20年あるということ。筋肉を鍛えて、高齢になっても自分の足で歩き、元気で過ごせるように備えましょう。