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松吉 秀治 院長の独自取材記事

松吉医院

(渋谷区/笹塚駅)

最終更新日:2020/04/01

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京王線の笹塚駅前とアクセス抜群の場所にある「松吉医院」。院長の松吉秀治先生は小児科、内科、皮膚科、アレルギー科、呼吸器内科を掲げ、乳幼児から高齢者まで幅広く診療している。中でも小児科が院長の専門で、大学では感染免疫、予防接種に関する研究をしていた予防接種のスペシャリスト。クリニックでは、種類と回数が増えて個人ではスケジュール管理が難しい予防接種を、一人ひとりきちんとコントロールして打ち忘れのないよう配慮している。改装したばかりのモノトーンのすっきりとした院内で、医院での診療や、専門分野であるワクチンについて話を聞いた。
(取材日2018年10月19日)

待合室の椅子やトイレにも配慮したリニューアル

今年院内をリニューアルなさったそうですね。

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もともとここは父が診療していた場所で、僕が新たに開業して30年になります。折々に壁紙を貼り替えたりしてきましたが、そろそろ全部やり替えないとと、8月に2週間かけて改装しました。ポイントは白とグレー、そして黒とできるだけモノトーンでそろえたところ。待合室にシニアの方のために手すりと背もたれのある椅子を置き、トイレにはお母さんが子どもと一緒に安心して入れるよう子ども用の便座とベビー専用チェアを設置して、照明にも凝りました。備品はほとんど僕が購入してきて、組み立ても自分でしたんですよ。大変でしたが、ほぼ思ったようにしつらえることができました。おかげさまですっきりとして、赤ちゃんやご高齢の方にも利用しやすいと、患者さんたちに好評です。

小児科、内科、皮膚科、アレルギー科、呼吸器内科を掲げていますが、小児科の患者さんが多いのですか?

小児科、それから内科を中心に診ています。この辺りは渋谷区の中でも比較的お子さんが多い地域といわれていて、お子さんの患者さんが多くいらっしゃいます。小さい頃大学病院で僕にかかっていた患者さんのお子さんが遠くから通ってくださったり、父の診ていた患者さんがご高齢になっても来てくださったり。笹塚は交通の便がいいので会社勤めの若い方もたくさんお住まいで、そういった方もおみえになりますね。お子さんはアトピー性皮膚炎など皮膚の病気にかかりやすく、開業後にあらためて知り合いの先生のもとに通って、皮膚科の勉強をしました。もちろん大人の患者さんの皮膚疾患も診療しています。

医師になられた時から、ゆくゆくはお父さまの医院を継ごうと決めておられたのですか?

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実は父は僕がまだ学生の頃に早逝しましたので、すぐに後を継ぐということはできず、大学病院などで10年ほど修業した後にここに戻ってきました。随分間が空いてしまいましたので、後を継いだというよりゼロに近い状態から開業したという感じですね。大学では感染免疫、特に予防接種に関する研究をしていました。その分野では全国的に名の知られた先生のもとで、ワクチン使用のデータを収集して理論の裏づけをとる研究に励みました。派手な仕事ではありませんが、研究の成果として、今でも当時取ったデータが使われていたりするんですよ。少しは世の中の役に立てていたのかなと思います。

ワクチンで予防できる病気はすべて予防を

ご専門を生かして、ここでも予防接種に積極的に取り組まれていらっしゃいますね。

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予防接種の面で、日本は世界から取り残されていたのですが、最近だいぶ事情が変わり、種類がかなり増え、無料のワクチン接種を行っている自治体も多くなりました。専門家の立場から言わせていただくと、ワクチンで予防できる病気はすべて予防したほうがいい。これは声を大にして言いたいですね。中には予防接種は打たず、病気にかかってしまったほうがいいとお考えのご両親がいらっしゃいますが、それは予防接種がなかった頃の考え方だとお話ししています。生まれて数ヵ月のうちに何本も打つ必要がありますので、スケジュール表を見ただけではとても把握できません。医師のスケジュール管理のもとで、忘れないように打っていただきたいですね。当院では一つ接種が終わるごとに、次の予定をお伝えし、親御さんが混乱したり忘れたりしないようにお手伝いしています。

大人になってから打っても間に合うワクチンがあるそうですね。

ご高齢の方がかかりやすい帯状疱疹(ほうしん)というウイルス感染症は、予防接種で防ぐことができます。最近帯状疱疹の患者さんが多いんですよ。子どもの頃水ぼうそうにかかるでしょう。治った後も、潜伏感染といってそのウイルスが背骨の後ろ側の神経節に隠れていて、疲労やストレス、加齢、病気などのきっかけでまた再起して発症することがあります。ですから大人になってからでも水ぼうそうの予防接種を打っておけば、発症せずに済みます。水ぼうそうにかかった経験のある方は、できるだけ早くワクチンを打つことをお勧めしたいですね。また子宮頸がんワクチンは人類が初めてワクチンで予防できるようになったがんのワクチンです。副反応が取り沙汰されていますが、ごくまれなケースで、恐れる必要はありません。打つ時期としてはまだ性交渉のない中学生になったぐらいが理想的なのですが。僕の娘2人もその頃受けていますが、何の問題もありませんでした。

診療の際、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?

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とにかく患者さんの苦痛を取って差し上げること。熱がある、頭が痛い、おなかが張るなど、苦痛もいろいろですが、いち早く原因を見つけてそれを取り除く。必要があれば解熱剤や鎮痛剤も処方しますが、必要以上には薬を使わず、できるだけいい状態で仕事や学校に行けるようにして差し上げたいと思っています。日常生活が普通に送れることが一番大事で、医師は早くそうなるよう助ける存在だと思いますね。

家族でかかれるかかりつけ医に

印象に残っている患者さんとのエピソードがあれば教えてください。

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些細な症状から思いがけない重病を見つけた時はやはり印象に残りますね。中学生ぐらいの男の子のイギリス人の患者さんが熱が引かないとみえたことがあります。他のクリニックで診てもらっていたけれど、解熱剤を使うと熱が下がっても、薬をやめるとまた上がるの繰り返しで、不安になってここへおいでになりました。どうもおかしいと詳しく調べてみたら白血病だったんです。以前は白血病は不治の病でしたが、今は薬も新しいものが出ているし、いろいろな治療法があります。お父さんの仕事の都合で日本に長く滞在していましたが、その後イギリスに帰られたようです。今もお元気だといいのですが。

ところで、よく日に焼けていらっしゃいますが、何かスポーツをなさっているのですか?

毎年ハワイで開催される自転車のレースに参加していて、今年も9月30日に160km走ってきたところです。それで日に焼けているんですよ。レースは朝6時頃出発して戻ってくるのが夕方5時頃。走っている最中ももちろんつらくて周囲の景色を楽しむ余裕もなく、終わった後もその日はあまり食欲もないぐらい疲れていますし、翌日は足や腰の筋肉が痛くて大変です(笑)。それでも走り終わった後の達成感は何ものにも代えがたいものがありますね。今年で4回目になりますが、もっと若い時から始めていれば良かったと思います。過酷なレースを走りきるためには、日頃からトレーニングを積んでいます。毎週何があっても日曜は必ずジムで1時間自転車をこぐことにしているんですよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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何か体の具合がおかしいなと思ったら、ご自分で判断しないで、早めに受診してください。最近はインターネットやテレビ、新聞などに情報があふれています。中には誤った知識もあるのでうのみにしないことです。「この症状ならこの病気」と書いてあることを当てはめていくと、全部該当するような気がするものです。ご自分で判断するよりも、信頼できる医師に診てもらうことが大事ですね。最近は親御さんとお子さんが別々のクリニックにかかることも多くなりましたが、当院は小児科から内科までカバーしています。ご家族全員を診て、ご家族全員の健康を管理することが、僕たち地域の医師の役割だとも思います。ヘリで飛んでいったり、世界的な発見をするような派手さはありませんが(笑)、地道に患者さんを診ていくことをこれからも続けていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

帯状疱疹ワクチン8000円、子宮頸がんワクチン1万7500円(税込)
※場合によっては公費でご対応することもございます。詳細はクリニックまでお問い合わせください。

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