先進的なシステムによる
白内障の多焦点眼内レンズ挿入手術
柳津あおやま眼科クリニック
(岐阜市/柳津駅)
最終更新日:2024/05/30


- 保険診療
- 自由診療
加齢につれて患者数が増える白内障。治療としては、濁った水晶体を取り除き、人工眼内レンズを挿入する手術がある。「柳津あおやま眼科クリニック」では、単焦点眼内レンズのみならず多焦点眼内レンズについても国内外の豊富な種類の眼内レンズをそろえ、患者のニーズに応じた選択肢を用意。設備面においても、先進の検査機械や、顕微鏡とリンクした手術機械、エキシマレーザーなどを備え、幅広く、かつ専門性の高い治療を強みとしている。物静かな落ち着いた口調ながらも、「その方にとって一番良い見え方を提案したい」という熱い思いを持つ青山勝院長に、同院での多焦点眼内レンズを用いた白内障手術について詳しく聞いた。
(取材日2023年11月16日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qまず白内障について教えてください。
-
A
白内障は、加齢とともに眼球の中の水晶体が濁ってくる病気です。初期の自覚症状はあまりなく、顕微鏡で見ると白濁がわかる程度。まぶしい、目がかすむ、少し見づらいといった状況が「時々」ならいいのですが、濁りが強くなり「いつも」気になってくると、手術という流れになります。手術では、黒目と白目の境目を2~3mm切って濁った水晶体を吸い出し、新たに人工眼内レンズを挿入します。眼内レンズには一つの距離に焦点を合わせる単焦点眼内レンズと、遠近そして中距離に焦点を合わせる多焦点眼内レンズとがあります。手術時間は片目で10分程度。最近では両目同時手術を希望される方が増えており、両目で20分ほどになります。
- Q多焦点眼内レンズを使う手術について教えてください。
-
A
当院では、多くの方が多焦点眼内レンズを希望されます。手術は、検査機械と顕微鏡、手術機械とがネットワークでつながったシステムで行います。このシステムでは術中、検査時のデータを眼球の画像に重ねて見ることができ、角膜のどこをどのように切開するかがガイドされます。さらに3Dモニターに画像を映し出してスタッフと情報共有することで、よりスムーズに手術を進めることができます。また、角膜内の細胞の数が少ない症例には、メスを使わずレーザーによる手術も行います。このように当院ではコンピューターシステムを使い、さらに難症例にも対応するなど、精緻さを追求し安全に配慮した、幅広い手術ができる体制があります。
- Q眼内レンズの種類を多くそろえておられるそうですね。
-
A
はい、眼内レンズは、遠距離が見やすい、近距離が見やすい、あるいは夜間の光のにじみは少ないけれど近くは見にくいなどメーカーごとに期待できる特性があります。現在は保険内でできる簡易的な多焦点眼内レンズがあり、眼鏡なしで生活することが望めますので、適応になる患者さんには使用しています。自由診療でも、ご自分で調べて海外のレンズを希望される方もありその場合は取り寄せることができます。また完全に眼鏡なしで生活したいという方には、それが期待できる多焦点眼内レンズもあります。診察では患者さんのご希望やライフスタイルを丁寧にお聞きし、レンズの特性と照らし合わせた上で最適なレンズを提案したいと考えています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1症状を伝え検査や手術について説明を受ける
-
見づらいという症状について、白内障なのか、老眼なのか、または疲れ目なのか診察を受ける。白内障でも自覚症状がほとんどなく視力にさほど影響していなければ問題ないが、日常生活に不便がある場合には手術という流れになるという。ライフスタイルや仕事について、また最も何に困っているか、遠近どこに重きを置くか、どういう見え方にしたいかを話し合う。
- 2手術前の検査を受ける
-
手術の可能性がある場合、角膜形状検査、内皮細胞測定、眼軸長測定などの事前検査がある。同院では目のデータを測定する先進の機器、網膜の断層画像を撮影するOCTがそれぞれ2台あり、待ち時間の短縮のために役立てているそう。一通りの検査を経て手術の適応か否かが判断される。手術の場合、ここで眼内レンズの度数も決定。
- 3手術を受ける
-
手術当日の診察で、体調の確認と改めて手術の説明を受ける。専用のガウンを羽織り、手術室へ。術前から術中も適宜、点眼麻酔を行う。場合により、鎮静剤を使用することも。同院では医師の手術用顕微鏡と大画面の3Dモニターを併用し、スタッフ間で情報共有することで、円滑な手術に努めているという。同院では、通院回数が少なく済み、早い日常復帰につながる両目同時の手術にも対応。
- 4術後、休憩をして帰宅
-
眼帯を着け、リカバリー室で20分ほど楽な姿勢で休憩してから帰宅。保護眼鏡は当日から1週間、日中に装着する。術後、見える範囲は歩く範囲程度なので、車の運転は翌日から。当日は首から下のシャワーのみ可能で、3日目からは洗顔、洗髪もOK。両目同時手術を受ける場合は、金曜日に手術を受け、月曜日から仕事に復帰するというスケジュールも希望できる。
- 5ケアのため定期的に通院
-
経過確認のため、手術の翌日、3~4日後、1週間後に通院する。視力測定や目の状態の観察を行い、問題がなければ、2週間後、4週間後と通院間隔を開けていく。もともと乱視、近視が強かったケースでは術後に残ることもあるが、同院ではエキシマレーザーを備えているため、後日屈折矯正手術を受けることも可能だ。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点眼内レンズ代(片眼)/24万円、レーシック手術(両眼)/12万円、エキシマレーザーを用いた屈折矯正手術(両眼)/12万円~