高須 晃太 院長の独自取材記事
たかす歯科クリニック
(西尾市/桜町前駅)
最終更新日:2026/03/19
2017年に開業の「たかす歯科クリニック」は、桜町前駅から徒歩7分の幹線道路沿いに立つ。大きな窓から自然光をふんだんに取り入れた明るい院内は、診察室がすべて完全個室で、解放感とプライバシーを両立させた心地良い空間となっている。高須晃太院長がめざすのは、地域のかかりつけクリニックとして幅広い診療に対応しながら、専門性の高い診療も提供できる「1.5次医療機関」として、その役割を果たしていくこと。日々の診療では、患者一人ひとりに合わせた丁寧でわかりやすい説明を心がけ、口腔内環境をより良くする提案に心を砕いているという。西尾で生まれ育ったという高須院長に、患者や地域医療への思いなどを聞いた。
(取材日2020年12月8日/再取材日2025年12月1日)
患者のプライバシーを守る完全個室と、先鋭の医療機器
待合室、診療室ともに、とても明るく広々としていますね。院内設備で一番こだわりのポイントは何ですか?

診察室をすべて完全個室にしたことですね。これまで多くの患者さんを診てきましたが、自分のお口に自信のある方が非常に少ないと感じています。口腔は生活習慣や性格などの個性を映す鏡であり、プライバシーの一部。ご自身の悩みや欠点をご近所の方に知られるのは嫌ですよね。そこですべての診療室を個室にし、秘匿性が高い悩みも安心して相談できる環境を整えました。例えば、多くの方が悩まれている歯周病由来の口臭なども、当院でできるケアを提案いたしますので、気兼ねなくご相談ください。
導入された医療機器について教えてください。
当院では、CTと口腔内スキャナーを導入しています。これらのデータをシミュレーションソフト上でマッチングさせることでインプラントの術前にコンピューターガイドを作製し、難症例でもより精度の高いインプラント手術を行えるよう努めています。スキャナーはマウスピース型装置を用いた矯正やかぶせ物の型採りにも使うことができ、不快な型採りが必要なくなるばかりか精度も高いです。他にも歯周内視鏡、マイクロスコープ、レーザーなどの高度な医療機器を導入し、治療の精度向上に努めています。歯科用内視鏡は歯周ポケットの中を観察するための機器で、これまで歯科医師でも直接見ることができなかった部位を視認できるようになりました。その結果、従来取りきれなかった歯石の除去が望め、歯茎からの出血や膿の改善などが期待できます。内視鏡カメラの先端は約1ミリと細く、局所麻酔下で切開もしませんのでもちろん日帰りでの対応が可能です。
スタッフの皆さんも研鑽を積まれているそうですね。

月に1度必ず院内セミナーを開き、歯科医師を含めたスタッフ全員で学びを深めています。今の時代は情報にあふれていますが、上手に取捨選択して臨床に落とし込むマネジメント力がないと、たちまち時間だけが奪われて時代に取り残されてしまいます。中でも私たちが大切にしているのが、「手技(しゅぎ)接遇」です。手技接遇とは患者さんに触れる際の「技術」であり「心遣い」そのものを指します。例えば、お口の端をデンタルミラーで引っ張られると痛いですよね。指で引っ張るにしても、ただ何げなく引っ張られるのと、優しく引いてくれるのとでは感じ方が違うはずです。知識一つで手技のクオリティーは変わります。こうした一つ一つの所作が、患者さんとの信頼関係の礎になると信じています。
他院で断られたインプラントの難症例にも対応
患者層についてお聞かせください。

幅広い年代の患者さんがいらっしゃいますが、最近は歯周病が中等度から重度の患者さんが多いですね。歯のグラグラを制御するため、インプラントがその助けになりそうなケースをよく目にします。また、お子さんの歯並びの問題もあります。現代の食事はやわらかい物が多く、しっかり噛む機会が減ったことで、お子さんの顎が本来の大きさにまで発達しにくくなっています。顎が小さいと歯が並ぶ十分なスペースがないために、歯並びが乱れてしまうのです。この課題に対し、当院ではマウスピース型装置を用いた咬合育成や口腔筋トレーニングに加え、どのような食事が顎の成長に関わるかといった情報をお伝えしています。一つヒントとしてはお猿さんはみんな歯並びがいいですよね。そこに人間特有の問題が潜んでいます。
診療で大切にしていることは?
ひたすら丁寧にわかりやすく伝えることです。「どうしてここに虫歯ができたんだろう」「なぜこの治療が今、必要なんだろう」といった、患者さんの中にある点と点を線でつなぐ説明をすることで、原因と結果の因果関係に目を向けていただき、ご自身の状態と治療内容についての理解を深めてもらいたいと思っています。なんとなく歯医者に通って「それなりに直してもらえればいいや」ではなく、われわれを選ばれる患者さんにもこだわりを持ってわれわれを選んでいただけるように、情報発信と技術と知識のブラッシュアップを続けていきたいと考えています。
力を入れている治療は何ですか?

インプラント治療に関しては、この地域で難症例に対応しているクリニックがまだまだ少ないこともあって力を入れています。特にお勧めしたいのは、歯周病でグラグラの歯が何本もあり、これからまだ悪くなっていく途中にいる方たちです。そのような症例は一般的な歯科では対応に苦慮することも多いと聞きます。すべて抜いて総入れ歯になってしまう前に、まずは残せる歯の歯周病治療、噛み合わせ治療、そしてインプラント治療を組み合わせることで崩壊を止めることができる可能性があります。
審美歯科にも対応されていますね。
審美歯科とインプラントについては、名古屋市で活動している歯科技工士とタッグを組んで行っています。必要に応じて当院まで出張して来てもらっています。その技工士はフットワークが軽く、デジタルにも精通してなおかつコミュニケーションもとても取りやすい人気のスーパー歯科技工士です。義歯は評判の良い技工所を探し求めてたどり着いたのは滋賀県の技工所でした。こちらも色彩感覚に非常に優れる技工士が所属していていつも高いクオリティーの技工物を作ってくれるので長年お世話になっています。
1.5次医療機関の役割を果たすクリニックをめざして
毎日のケアにデンタルフロスをお勧めしているそうですね。

当院では開業当初からフロスの重要性を説明していることもあり、患者さんの使用率はかなり高くなったと感じます。それでも、日々の診療で「フロスを使えば口腔内の状態はもっと良くなるのに」と感じることはまだあります。当院では、最初に悪くなる歯間隣接部をフロスでしっかり清掃した後、歯ブラシを使うことをお勧めしています。直感的に歯間に到達したことがわかった上で汚れを取り除くフロスは、有用性の高いケアグッズだと思いますよ。将来にわたって健康な歯を保つために、お子さんのうちから毎晩、フロスを使うことを習慣づけてほしいです。日本では学校などの歯磨き指導でフロスを使う機会がまだあまり多くありませんので、今後は学校歯科健診などでも折にふれその必要性を発信していきたいと考えています。
今後の展望についてお聞きします。
開業以来めざしてきたのは、地域のかかりつけ医として幅広い症状に対応しながら、より質の高い医療も提供する「1.5次医療機関」としての役割を果たすクリニックです。整った設備で、歯周病治療に細心の注意を払い、親知らずの抜歯のためにわざわざ越境しなくて済むよう、当院でしっかり対応できるようにしたいと考えています。保険診療と自由診療については、患者さんのご希望を優先しますが、歯科医師として客観的事実をしっかり説明しながら、提案する選択肢の幅をさらに広げていけたらいいですね。地域の方々に信頼され、治療に満足してもらえるよう、これからも努力していきたいです。
読者へのメッセージをお願いします。

一人ひとりに合わせた、わかりやすい説明を心がけ、患者さんのお悩みに応えていくこと、患者さんにとって有益な情報を正しくお伝えすることで、地域や患者さんとの信頼関係を大切にし続けていきたいです。最近はデンタルフロスや就寝時に歯ぎしり対策のマウスガードを活用してくれる患者さんが増えてきました。将来の健康な歯と口腔環境を保つために役立つアイテムですが、今すぐに変化が実感できるかと言われれば難しいかもしれません。それでも、われわれの話をきちんと受け止め、活用してくれていることが、われわれを信頼してくれている証のようで、とてもうれしく思っています。口腔内の状況は、一つの情報、一つの納得で変わりますので、なんでも気軽にお尋ねください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント(歯冠込)1本/37万円~、インプラントブリッジ /84万円~、全顎(両額)インプラントブリッジ/500万円~、インプラント義歯/100万円~、歯周内視鏡治療(1ブロック)/5万5000円、セラミックインレー(1歯)/5万5000円~、セラミッククラウン(1歯)/9万9000円~、ポストコア/1万1000円、マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~、部分矯正(片顎)/22万円~、小児のマウスピース咬合育成/11万円、ホームホワイトニング(上下)/3万3000円、オフィスホワイトニング(上下)3回来院/9万9000円、デュアルホワイトニング(上下)/6万6000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

