感染リスクにタフなインプラント治療
ナチュラルな仕上がりを提供
たかす歯科クリニック
(西尾市/桜町前駅)
最終更新日:2024/05/31
- 自由診療
歯を失ってしまった場合に治療の選択肢として挙がるインプラント治療は、残された健康な歯への影響が少ない治療として注目されている。一方で、患部が歯周病となる可能性もあり、結果として治療した部分に悩まされるケースもあるという。また、「他の歯と比べて、色合いや形が不自然」「歯茎から金属部分が露出している」など、見た目に関する悩みを持っている人も多いという。今回は、「長期間にわたってトラブルを起こすことのない、寿命の長い『噛める歯』をつくることはもちろん、見た目にもこだわっています」と語る「たかす歯科クリニック」の高須晃太院長に、クリニック選びのポイントなど、治療を受けるにあたっての疑問や不安に対して答えてもらうとともに、同院の治療の流れについて解説してもらった。
(取材日2018年12月4日/情報修正日2024年4月30日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療を受ける際のクリニック選びのポイントは?
-
A
口腔内の環境づくりからマネジメントしてくれる歯科医院が良いと思います。骨の高さや幅を増やしたり、しっかりとした固い歯肉を作ったりと、清掃しやすく見た目にも美しい環境にするためには、相応の時間と患者さん自身の努力が必要です。インプラントは一生ものと思われがちですが、管理ができていないと治療後に歯周病になり、かえって治療した部分に悩まされる時間のほうが長くなってしまうケースもあります。事前に管理法やリスクも含めて説明してくれて、いざインプラントの周りが炎症を起こしたときにもすぐに対応できるノウハウを持った先生を選ばれると良いかと思います。信頼できる歯科医院との付き合いこそ、一生ものだと思いますね。
- Q貴院のインプラント治療におけるこだわりは何ですか?
-
A
当院でインプラント治療を受けていただくためには条件があります。事前に歯周病治療をさせていただき、毎日の歯磨きによる歯垢除去率を80%以上に維持していただくことと、歯ぎしりのコントロールのためにマウスピースを使用していただくことです。なぜこのような条件を設けているかというと、それが治療箇所を長く安定させるために必要不可欠と考えるからです。インプラントを入れた箇所を歯周病にしないためには、埋入にかかわる重要なコンセプトといくつかの守るべきルールがあります。インプラント治療は、術前の環境づくりから始まっている。そう考えて取り組んでいます。
- Q難しい症例への対応や、治療方法の選択ができると聞きました。
-
A
顎の骨が痩せている、骨量が少ない場合など、インプラント体を埋入することが難しい場合にも、GBR処置といった、骨を増やす方法などを用いながら対処することができます。当院でももちろん対応しておりますので、骨がなくて歯茎が痩せている場合など、他の歯科医院で断られ難しいと言われた症例でも、まずは一度ご相談いただきたいですね。また、当院では前歯に入れる方や、治療期間を短縮したい方に向けて、抜歯即時インプラントという方法があります。通常は抜歯をしてから4~6ヵ
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診と視診で口腔内の現状とこれまでの習慣を把握
-
院長による生活習慣や日頃の口周りの悩みなどの確認が行われる。加えて口腔診査を行い、状態を細かくチェック。現状のリスクが洗い出され、「習慣や癖、目に見えない問題点などを詳細に把握するためにも、最初の口腔診査は非常に重要」と院長。洗い出したポイントをもとに、治療の必要性やブラッシング指導など、インプラント手術までに行うべきことや患者に協力してもらうこと、治療のリスクなどが時間をかけて共有される。
- 2口腔内の環境を整えるための治療と検査、記録を実施
-
治療を行うにあたり、まず口腔内写真が撮影される。そして必要に応じて虫歯・歯周病治療を進め、清掃状況が良くなかったり指導が必要だったりする場合には、歯科衛生士がプロフェッショナルな清掃とセルフケアの指導を行う。時には食生活を指導することも。これらの取り組みを通して、術後のトラブル予防につなげ、治療が長持ちしやすい環境をつくっていく。また、顎の骨の量や幅など確認のための歯科用CT検査が行われる。
- 3複数の選択肢の中から治療計画を決定。手術に備える
-
口腔内の環境がある程度整った段階で、CT検査などの結果も踏まえた治療計画が提案される。治療内容を充実させる上で、予算設定が1つのポイントとなるため、同院では患者の希望する予算設定をベースに、複数の選択肢を用意。「患者さんが納得できるものを選んでもらいたい」という思いから、院長は使用する素材の特性やデメリットなどを細かく解説し、時には日数を置いて吟味してもらうこともあるそうだ。
- 4インプラント手術を実施
-
手術当日は、血圧検査や麻酔処置などを行った後、手術を行う。かかる時間は本数によって異なるが、1~2本あたりで2時間程度の時間を要するという。状態によっては、手術時にインプラント体の埋入とともに、骨組織の再生・修復のためGBR処置(増骨処置)などを行うことも。一つ一つの処置が術後をより良い状態に維持していく上で不可欠なため、院長は細かく丁寧に行うことを特に重視しているそうだ。
- 5治療後の状態を長持ちさせるための定期メンテナンス
-
術後も、トラブルが起こらないようにするためにも、口腔内チェックとメンテナンスの継続が重要とのこと。定期的にクリニックを受診し、口腔内の状態を診てもらう。また、患部のケアにおいて特に注意すべきポイントなども、改めて歯科衛生士からレクチャーされる。
自由診療費用の目安
自由診療とは1本あたり36万円~(上部構造体を含む)。ただし人工歯根部埋め込みのみの場合は22万円。抜歯即時埋入即時荷重の場合は1本あたり41万円~