うえだメディカルクリニック

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上田敦久院長

医療トピックス

関節リウマチの原因や治療法は?
正しい知識で早期診断と治療を

うえだメディカルクリニック

保険診療

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「流れ」を意味するギリシア語のリューマ(rheuma)が語源となっている「リウマチ」。その言葉どおり、全身のさまざまな場所に痛みが移っていくことが特徴だ。リウマチ性疾患の代表的な病気である「関節リウマチ」に罹患している人は、国内で70万人にも上るとされている。一昔前までは進行性の病ともいわれていた関節リウマチだが、近年、患者を取り巻く状況は一変しているという。大学病院などで20年以上も、リウマチ性疾患の診療に従事してきた「うえだメディカルクリニック」の上田敦久院長は、「病気の当事者以外の人にも関節リウマチについて知ってもらいたい」と話す。そもそも関節リウマチとはどんな病気なのか。基本的な知識や、現在メインとなっている治療の進め方などについて詳しく聞いた。(取材日2017年12月8日)

たとえ発症してしまっても、早期に適切な医療機関を受診し治療を開始することで自分らしい生活を

関節リウマチとはどのような病気でしょうか?

1 ▲膠原病・関節リウマチ疾患の診療も行う同院 わかりやすく言うと関節に炎症が起こり、痛みや腫れが生じる病気です。病気のカテゴリーで分類すると、関節リウマチは免疫異常によって起こる膠原病の一種。糖尿病が生活習慣病に属するのと同じイメージですね。膠原病にはほかに難病の全身性エリテマトーデス(SLE)やシェーグレン症候群などがあります。主な症状は関節の腫れや激しい痛み、こわばりなどで、関節を動かさなくても痛みます。痛む箇所が数日単位で変化し、痛みが長く続くことが特徴です。主に指や手首の関節、足の指の付け根に症状が現れやすいですが、肩や肘、膝、股関節など全身のさまざまな場所に起こります。また、関節痛以外にも肺や腎臓に合併症が生ずることもあります。

関節リウマチの原因やかかりやすい人の特徴を教えてください。

2 ▲長年リウマチの診断・治療に携わってきた上田院長 昔から原因不明の病気といわれており、現在も詳しいことは解明されていませんが、研究が進むにつれ少しずつ発症に関係する因子がわかってきました。その一つとして考えられるのが遺伝的要因で、近年関節リウマチの発症に関わる遺伝子が複数見つかっています。しかし遺伝性疾患とみなせるほどの強い遺伝性はないとされています。ほかに要因として挙げられているのが喫煙。タバコを吸う人は吸わない人に比べ、発症率が数十倍高いということが明らかになっています。また、細菌の感染によって起こる歯周病の罹患が発症に影響を与えるということも指摘されています。男性に比べ女性に多く発症し、30・40代から発症率が上がることが特徴です。

診断はどのように行われますか?

3 ▲穏やかな人柄の院長が患者の話を聞いてくれる 変形性関節症や痛風をはじめ、関節の痛みなど似たような症状を伴う他の病気の可能性を除去しながら、病気を特定する鑑別診断が重要になります。問診・診察で、関節リウマチの可能性が高いと判断された場合、診断のよりどころとなるのはアメリカリウマチ学会(ACR)とヨーロッパリウマチ学会(EULAR)が合同で定めた関節リウマチ分類基準です。症状がある関節の数や症状が続いている期間など、それぞれに点数をつけ、合計が10点満点中6点以上であれば関節リウマチとされます。画像検査による所見も診断に役立てており、エックス線検査では関節や骨の形の異常を、超音波検査では関節を覆う滑膜が厚みを帯びていないかを調べます。

治療の流れについて教えてください。

4 ▲その人それぞれの治療法を考えてくれる 薬物療法を中心に、リハビリテーションや手術などを必要に応じて組み合わせて治療するのが一般的です。薬物療法においては、アメリカとヨーロッパのリウマチ学会により、従来からある抗リウマチ薬の一つであるメトトレキサートを最初に使用することが推奨されています。白血球や血小板の減少、肺に炎症が起きる間質性肺炎などの副作用に注意しながら薬の量を徐々に増やし、炎症や痛みを抑えます。副作用が生じた場合や、適切な量まで増やしても効果が見られない場合には、他の抗リウマチ薬や近年登場した生物学的製剤の投与を検討します。生物学的製剤には、免疫異常を起こす物質の働きを抑える作用があり、日本では現在7種類が使用可能です。

他に、私たちが知っておいたほうがいいことはありますか?

5 ▲関節リウマチは専門機関で相談してほしいと話す院長 昔は、関節リウマチを発症して10年、20年たつと、悪化して寝たきりになる患者さんが多くいました。治療は対症療法が主で、当時の治療ガイドラインでは、初期は軽い薬を用い、症状が悪化したら薬を強めていくという方法が推奨されていたのです。しかし、現在は真逆の考え方。メトトレキサートや、今世紀に入り生物学的製剤などの新しい治療薬の登場で、症状の軽いうちにしっかりと治療を行えば、病気の進行を止め症状を抑えることも期待できる状況になりました。関節リウマチを根治させる方法はありませんが、関節が痛み始めて数ヵ月以内に治療を始めることが悪化の予防に効果的で、発症後も自分らしい生活を続けられることがわかっています。

ドクターからのメッセージ

上田敦久院長

現代は、かかりつけ医としてあらゆる症状を診る医師と、特定の分野に特化して診療を行う医師の二極化が進んでいますが、関節リウマチの可能性が考えられる場合は、専門性を持った医師に診てもらうことをお勧めします。他の病気と混同されやすく、関節リウマチだけでなく、似た症状を持つさまざまな病気に対する豊富な知識と、精度の高い診断を行うスキルが求められるからです。また、治療が進歩していますので、新しく登場した薬の効果的な投与の仕方や起こり得る副作用について正しい知識を持っていることも重要です。複数の関節が同時に痛くなったり、痛みが続いたりするようでしたら、早めに専門の医師に相談されるのがいいでしょう。

記事更新日:2017/12/26
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