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下村 哲也 院長の独自取材記事

下村哲也内科クリニック

(京都市伏見区/伏見桃山駅)

最終更新日:2022/09/22

下村哲也院長 下村哲也内科クリニック main

伏見桃山駅、伏見御陵前駅下車徒歩3~4分のところにある「下村哲也内科クリニック」は2016年に下村哲也院長が、これまでの内視鏡専門医師としてのキャリアを生かし、地域に根差したクリニックをめざして開業した。「大規模病院で受けられるような内視鏡検査を、患者さんたちが気軽に受けられるようなクリニックにしたい」と話す下村院長。内視鏡によるがんの早期発見・早期治療、生活習慣病の治療による生活の質の向上、炎症性腸疾患を含めた消化器疾患の適切な治療の提供という3つの柱を掲げる同院には、年齢を問わず多くの患者が受診している。そんな下村院長に診療への思いについて聞いた。

(取材日2022年5月31日)

大きな病院と同等以上の検査内容を提供していきたい

先生のこれまでのご経歴について教えてください。

下村哲也院長 下村哲也内科クリニック1

私は京都市北区出身で、京都府立医科大学に進学しました。消化器内科を専門に選んだのは、叔父が発見時手遅れの進行胃がんで若くして亡くなったため、がんを早期に発見し、一人でも多くの人の命を救いたいという想いからです。府立医科大学附属病院や大阪府済生会吹田病院などで勤務した後に、母校府立医科大学の内視鏡を専門的に診療・研究するチームに入りました。またがん治療への興味から、大学などで消化管病理を中心に一般病理についても本格的に診断や研究をしてきました。地域の中核病院である田辺中央病院、星が丘厚生年金病院(現・星が丘医療センター)では、多くの患者さんを受け持ち、診察・検査など多数の研鑽を積むことができました。第二岡本総合病院(現・京都岡本記念病院)では、内視鏡センターの立ち上げにも携わり、内視鏡内科部長・内視鏡センター長としてその発展に尽力してまいりました。

内視鏡検査のどういった点に魅力を感じますか? また、検査を行うときにどんな点に気をつけていますか?

内視鏡検査の最大の魅力は早期で胃がん・大腸がんを発見すれば、外科手術することなく内視鏡で治療の完了・完治がめざせるということです。内視鏡検査が苦手な方や内視鏡検査が初めてで不安な方がいらっしゃいますので、検査前には十分な説明をするようにしています。また、検査中も患者さんが落ち着いて受けられるように声かけをしながら、丁寧な検査を心がけています。ご希望の方には鎮静剤の使用も行っています。今後も、できるだけ苦痛が少なく、質の高い内視鏡検査を提供できるよう全力を尽くしてまいりたいと思います。

どのような患者さんが訪れていますか?

下村哲也院長 下村哲也内科クリニック2

さまざまな年齢層の方が受診されます。もちろん風邪の症状や、高血圧症・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病で通院する方も多くいらっしゃいます。内視鏡検査に関しては、伏見区近隣だけでなく、宇治市や城陽市、京田辺市など京都府下一円から、また枚方市や堺市など他府県からも多数の患者さんが受けに来られます。以前私の検査を受けたことがある患者さんからのご紹介で来院される方もいらっしゃいます。中高年、ご高齢の方だけでなく、インターネットやクチコミ、ご紹介を受けて10~30代の方も来られるので、内科の医療機関の中では比較的幅広い年齢層の患者さんに受診いただいていると思います。

健康寿命を延ばすためのトータルケアの提供

先生が診療のときに気をつけていることはありますか?

下村哲也院長 下村哲也内科クリニック3

患者さんにとって最善の治療とは何かを常に考えています。目の前の患者さんが、もし自分や自分の家族だったら、どうされたいか、どのように治療するのか、を第一に考えるように心がけています。また患者さんの健康について、生活習慣やその人の背景なども含めて総合的に考えます。単に寿命を延ばすためだけではなく、健康的に長生きするにはどうしたらよいのかトータルケアを行うよう心がけています。例えば、高血圧症の方には、血圧を下げる薬を出すだけでなく、原因を考え、今後のリスクもお伝えし、生活習慣についてのアドバイスもいたします。そのため、特に初診の方や何か状況が変わった方には、症状の後ろに何か隠れていないか確認するために、時間をかけて診療するようにしています。

こちらで受けられる内視鏡検査について教えてください。

当院では上部内視鏡、下部内視鏡を用いた検査を行っています。いわゆる胃カメラと大腸カメラですね。大きな病院に行かなくても、そちらで受けるのと同等の設備をそろえ、私自身の経験・スキルを生かしてしっかり検査を行っていくよう取り組んでいます。検査の際には、できるだけ痛みや不快感が出ないように細心の注意を払っています。ご希望の方には少量の鎮静剤を使用し、より楽に検査を受けていただけるようにもしています。大腸ポリープに関しては日帰り手術も行っています。

どのような方が内視鏡検査を受けるべきなのでしょうか?

下村哲也院長 下村哲也内科クリニック4

いわゆるがん年齢と呼ばれる50代に入って1度もカメラの検査を受けたことのない方、ヘリコバクターピロリ陽性の方や胃がんや胃潰瘍、ヘリコバクターピロリ胃炎の家族歴がある方、また年齢に関係なく、腹痛、長く続く下痢、便通異常などの症状がある方です。がん死亡原因の、女性で1位、男性で2位が大腸がんです。大腸がんになる人は年々増えています。大腸がんは良性のポリープががん化していきます。ポリープの状態のときに発見することができれば、そのまま内視鏡で切除することも可能で、大腸がんの予防につなげていくことができます。30代で大腸がんが見つかった患者さんを診たこともあります。身近な病気であると知ってもらいたいですね。

多様なニーズに応える地域のクリニックへ

医師としてうれしかったことや日々のやりがいにつながっていることはありますか?

下村哲也院長 下村哲也内科クリニック5

患者さんに寄り添い、力になれたと実感できたときです。「他の医療機関で、大きいポリープが大腸に発見され、入院しないと治療ができないと言われたが、会社を休むことができないからなんとかしてくれないか」と相談されたことがあります。出血のリスクを伴う治療だったのですが、日帰りの手術で対応することができました。希望に応えることができ、とても感謝されてうれしかったです。また一時的に京都に住まれていた方の胃がんを発見した経験もあります。その方は地元に戻ってから手術を受けられたのですが、後日わざわざあいさつに来られて、感謝の言葉と手作りの置物を頂きました。そうしたことが日々の診療に向かうやりがいになっていると思います。

今、力を入れていること、これから力を入れたいことなどはありますか?

近年話題になっている、炎症性腸疾患の治療に力を入れております。潰瘍性大腸炎やクローン病など、消化器内科の中でもやや特殊な領域で、専門的に診察できる医療機関が少ない分野でもあります。当院では内視鏡検査から診断、そして治療まで一貫して行うことができるため、多くの患者さんの力になれると考えています。また、近年、増えている心房細動や睡眠時無呼吸症候群などの疾患についても力を入れて取り組んでいます。今後もさらに高齢化が進み、当院に求められるニーズも多様化していくことが予想されます。その中で、患者さんが求めるものを提供していくためにも、勉強会や研究会には積極的に足を運び、知識・スキルのアップデートは欠かさずに続けていきたいですね。

読者にメッセージをお願いします。

下村哲也院長 下村哲也内科クリニック6

これまでの経験やスキルから苦痛が少なく、質の高い内視鏡検査を提供することを常に心がけています。がん治療には早期発見が何より重要です。がん検診を受けようか悩んでいる方はぜひ1度ご相談ください。また、生活習慣病治療や日常的な病気を治療するホームドクターとしても力を入れて診療しています。健康に関する疑問や相談があればお気軽に仰ってください。

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