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外見や不快症状に悩む下肢静脈瘤
低侵襲性の日帰り治療が可能に

大宮静脈瘤クリニック

(さいたま市大宮区/大宮駅)

最終更新日:2024/08/27

大宮静脈瘤クリニック 外見や不快症状に悩む下肢静脈瘤 低侵襲性の日帰り治療が可能に 大宮静脈瘤クリニック 外見や不快症状に悩む下肢静脈瘤 低侵襲性の日帰り治療が可能に
  • 保険診療

足の血管がぼこぼこと膨れ上がってしまう下肢静脈瘤。「大宮静脈瘤クリニック」の浦濱竜馬院長は「従来、下肢静脈瘤の治療は、入院が必要で切開の傷が残るというハードルの高いものでした。そのため治療のタイミングを逃してしまったという人も多いと思われます。ですが近年、体に負担の少ない血管内治療が保険診療として認められ、治療のハードルがぐっと下がってきています」と話す。下肢静脈瘤は命に直接関わる重大な疾患ではないため、治療を真剣に考えなかった人も、これなら治療をより身近に感じられるはずだ。実際、どのようなプロセスで治療が進んでいくのか、浦濱院長に教えてもらった。

(取材日2024年7月23日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qまず下肢静脈瘤について教えてください。
A

静脈には体の末端から心臓に血液を戻す働きがあります。足の静脈には、重力に逆らって血液を戻さなくてはならないため、逆流を防ぐ弁がついています。下肢静脈瘤は、この逆流防止弁が壊れることで引き起こされます。足の血管がぼこぼこと膨れ上がる、足がだるい、重苦しい、足がつるなどの症状が出てきます。進行するとかゆみ、色素沈着、皮膚潰瘍などの皮膚のトラブルも起きてきます。良性の疾患で命に関わることはありませんが、加齢とともに進行していきます。遺伝的要素が強いと考えられていますので、親族に発症した人がいる場合は注意してください。立ち仕事をしている人、妊娠、出産経験のある人も発症しやすいといわれています。

Qどんな時に受診したほうがよいのでしょうか。
A

足が重苦しい、だるい、よく足がつるなどの不快な症状に気づいたら早めに受診しましょう。静脈がぼこぼこと膨れ上がったり、くもの巣状に静脈が広がったりして外見が気になる場合、さらに皮膚炎や色素沈着などを発症している場合も受診が必要です。下肢静脈瘤は5年10年かけて徐々に進行していく疾患ですので、なるべく早期に受診して診断してもらうことが求められます。これまで近くのかかりつけ医などを受診しても、「放っておいて大丈夫」などと言われ、そのままにしておいたら症状が悪化したというケースもあります。ご自身で足を観察して何か気になることがあったら、下肢静脈瘤専門のクリニックを訪ねてください。

Qどのような治療法がありますか?
A

治療法は症状によって異なります。軽症の場合は、根本治療ではありませんが、生活習慣の改善や弾性ストッキングの着用で症状の抑制を図ります。こぶ状に膨らむ伏在型静脈瘤では血管内治療を行います。静脈内にレーザーや高周波を当ててその熱によって血管をふさぐ治療法のほか、血管内に医療用接着剤を入れて閉じる塞栓術(グルー治療)が、術後の圧迫も不要で負担が少ないことから主流になりつつあります。静脈がくもの巣状や網目状になっている場合は硬化療法を行います。静脈に硬化剤を注入後、弾性ストッキングなどで圧迫し、静脈瘤そのものの退化、消失をめざします。いずれも保険適用で日帰りで行え、治療した当日から日常生活を送れます。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診と超音波検査
大宮静脈瘤クリニック 問診と超音波検査

どんな症状が出ているか、足の重み、だるさなどの症状があるか、本人の既往歴、何か薬を飲んでいるかどうか、家族に下肢静脈瘤を起こした人がいるかどうかなどについて、丁寧に問診。その後、超音波検査で静脈の状態をチェックする。血液の逆流や滞りがあるかどうかを詳細に検査。主に足の太ももとふくらはぎの静脈を調べて、どの程度進行しているか判断する。

2診断と治療方針の説明
大宮静脈瘤クリニック 診断と治療方針の説明

問診と超音波検査によって、進行程度を診断。初期段階で軽症の場合は、生活習慣の改善や弾性ストッキングの着用を指導し、進行抑制を図る。血管が膨らんでいる、もやもやと透けて見えるなどといった外見上気になる場合は、静脈瘤の種類と血管の太さによって、焼灼術、塞栓術もしくは硬化療法を選択。

3症状に合わせた治療を実施
大宮静脈瘤クリニック 症状に合わせた治療を実施

治療は超音波で血管の位置や状態を確かめながら行う。高周波治療の場合は、局部麻酔で片側20~30分。両足でも60分未満と短時間で終わる。高周波で焼かれた血管は、3~6ヵ月で体に吸収されていく。硬化療法の治療時間は通常5~10分程度だが、治療範囲によっては長くかかる場合も。治療中は看護師が優しく声かけをしてくれるという。治療後に足を圧迫する弾性ストッキングを着用するが、血管内塞栓術の場合は原則不要。

4治療の翌日に検査
大宮静脈瘤クリニック 治療の翌日に検査

治療を受けた翌日、もしくは翌々日に来院して超音波検査を受ける。合併症が起きていないか念のため確認をするほか、血液の逆流がないかどうか、静脈の状態を丁寧に検査していく。

51ヵ月後、3ヵ月後に再検査
大宮静脈瘤クリニック 1ヵ月後、3ヵ月後に再検査

治療して1ヵ月後に静脈の状態をチェック。超音波検査によって血液の逆流がないかどうか、血管が閉じているかどうかを詳細に確認する。血管のぼこぼこが順調に治まっているかどうかも確認する。さらに3ヵ月後に最終確認が行われ、再発していないかどうか、他の静脈に症状が起きていないかなどをチェック。何も問題がなければ治療は終了。

ドクターからのメッセージ

浦濱 竜馬院長

当院ではカテーテル治療が必要となった際、ウトウト眠ったまま手術を受けることができるよう静脈麻酔と局所麻酔を併用することも可能です。私は長年、鎮静剤を用いた内視鏡検査などに携わってきており、処置中の患者さんの苦しさや不安感をできる限り減らせるように努めてきました。当院でもその経験を生かし、リラックスして手術を受けていただいています。手術は短時間で終わり、術後の痛みも少ないため、日常生活にも影響はほとんどありません。下肢静脈瘤は基本的に良性で治療は急ぐ必要はありませんが、時間の経過とともに進行していきますので、これまで治療をためらっていた方もぜひ受診していただきたいと思います。

浦濱  竜馬院長 大宮静脈瘤クリニック
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