安田 宗生 院長の独自取材記事
やすだ泌尿器科クリニック
(門真市/古川橋駅)
最終更新日:2024/01/15
京阪本線・古川橋駅から徒歩6分。ガラス張りのメディカルプラザの3階にあり、今年で8年目を迎える「やすだ泌尿器科クリニック」。木目調で統一されたスタイリッシュな院内は観葉植物で彩られ、カフェのようなリラックスした空間となっている。「泌尿器科に抵抗を感じる女性も安心して通えるように、女性専用の待合スペースを用意しています」と出迎えるのは、院長の安田宗生先生。泌尿器科に関する全疾患を診たい、すべての患者を満足させたいという思いが自然に伝わってくる、その明るく気さくな人柄で大勢の患者に親しまれている安田院長に、クリニックの特徴や泌尿器科の専門家としての診療へのこだわり、新たに始めたアプローチについて詳しく聞いてみた。
(取材日2023年11月29日)
泌尿器科に抵抗を感じる女性が安心できる空間を
とてもスタイリッシュでおしゃれな内装ですね。
泌尿器科というのは、どうしても受診をためらわれる方が多い診療科ですから、少しでも患者さんにリラックスしてもらえるよう、アットホームで落ち着ける空間を意識しています。インテリアは落ち着いた木目調で統一し、待合スペースのウォールシェルフにもグリーンをたくさん飾って温かみのある空間を演出しています。また、窓際の一画に女性専用の待合スペースをつくったのも当初からのこだわりです。特に女性の患者さんは泌尿器科の受診に抵抗を感じる方が多くいらっしゃいますし、受診される方の6割は男性ですから、こうしたちょっとした配慮が欠かせないと現在も感じています。
2023年から新たな先生が診療に加わったそうですね。
はい。当面は土曜だけなのですが、守口敬仁会病院の泌尿器科部長である川端和史先生をお呼びして、私と2人で二診制をスタートさせました。守口敬仁会病院の理事長は私の大学時代の友人と縁故があり、以前からいろいろとお世話になっていて、当院の診療体制についてご相談したところ、それならと川端先生を紹介してくださったのです。川端先生の風貌はどう見ても武闘派なのですが、ものすごく優しい人柄で話し方も静かです。私より10歳以上も先輩にもかかわらず、クリニックの方針に合わせてくれるので非常に助かっています。二診制にすることで患者さんにお待ちいただく時間が少しでも短縮できますし、尊敬できるエキスパートがそばにいてくれるのは非常に心強いですね。
専門クリニックとしての検査の特徴を教えてください。
当院がめざしているのは泌尿器科の専門クリニックとして、地域の患者さんの泌尿器科に関する全疾患に幅広く対応できることです。患者さんの受診のきっかけは頻尿や尿漏れ、残尿感といった排尿のトラブルが中心ですので、まずは尿検査を行い、顕微鏡で尿の汚れの程度や血尿がないかなどをしっかりと調べて診断をします。それ以外にも発熱がある場合には血液検査、尿が出にくい症状の場合は尿流測定検査なども行います。一見すると普通のトイレなのですが、排尿するだけで、どのくらいの尿量が出ていて、膀胱にどれくらい尿をためられているかのデータがわかる仕組みとなっています。視覚的なデータがあれば患者さんも納得しやすいですからね。他にも症状に合わせてエックス線や内視鏡による検査も可能です。少しでも気になること、悩んでいることがあれば、泌尿器科専門クリニックにぜひご相談ください。
さまざまなアプローチで患者の悩みや不便さを取り除く
先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。
父の職業は土木関係の自営業で、自分も将来は同じ仕事に就くだろうと漠然と思っていました。そこからなぜ一転して医療の道をめざしたかといえば、子どもの頃からとにかく犬や猫などの動物が大好きだったので、獣医師になりたいと思い立ったのがきっかけです。それで獣医学部をめざして勉強を始めましたが、いろいろと考えることもあり、結局は医学部への進学を決意。高校卒業後は浪人してアルバイトで働きながら受験勉強に励み、近畿大学医学部に入ることができました。泌尿器科を選んだ理由は、外科でもあり、内科でもあるという欲張りな特徴が自分の性分に合うと感じたからです。がんの手術から透析などの内科的アプローチまで、どちらもバランス良く経験できることが魅力でしたね。
勤務医時代の印象深いエピソードを教えてください。
とてもショックだったせいで今も忘れられないのが、入院していた高齢の患者さんのことです。入院中に尿路感染を起こして体調を崩されたんですね。自分が担当した患者さんは、良くなるまで責任を持って治療したいと強い思いで臨んでいましたから、「ちゃんと治るから大丈夫だよ」と声をかけて励ましました。ところがみるみるうちに症状が悪化し、結果的には髄膜炎を併発して数日後に亡くなられてしまったんです。その時、医師としての責任や言葉の重みを痛切に感じました。「もっとできることがあったのではないか」と、いまだに自問することがあります。その体験があってから「絶対に医療を侮ってはいけない」と強く心に刻み込んでいます。
男性の患者さんではどのような症状が多いですか?
最近多いのは、テレビなどでもよく取り上げられる男性の更年期障害で、当院でも倦怠感や急な発汗などの悩みで来院される男性が増えています。泌尿器科と心療内科との境目は微妙なところですが、まずは男性ホルモンの一つであるテストステロンの検査を行います。テストステロンに問題がなければ心療内科へご案内し、もし値が低かった場合は当院で注射と投薬による治療を進めていくことになります。注射の頻度は2週間に1回程度。いつまで治療を続けるかは、ひとえに患者さん自身の満足度にかかっており、マンツーマンでじっくり相談を重ねながら納得のいく治療を心がけています。
数十年後も末永く愛されるクリニックをめざして
近年、新たに取り組んだ診療メニューはありますか?
★私の先輩にあたる美容外科の先生をお招きし、男性の包茎手術を当院で行うようになりました。通常、真性包茎の手術は保険適用となり、その他仮性包茎などは自費扱いとなりますが、当院ではより質の高い手術を追究するため、すべての包茎手術を自費診療で提供しています。手術にあたっては、まず泌尿器科としてきちんと診断をした上で、手術の手順や術後のことまでしっかりとご説明します。執刀は、手術経験の豊富なベテラン医師が担当。審美面に配慮するため特殊な器具を使い、縫合には吸収糸を使うので抜糸作業の必要もありません。包茎手術は若い方だけでなく、50代の男性が希望されるケースも増えています。中には老後の介護生活まで考えて衛生面から手術を受けたいという方もいて、ご自身の体に対する真面目な姿勢には頭が下がる思いですね。
先生のご趣味などを教えてください。
私は若い頃から車が好きで、学生時代に中古の国産スペシャリティーカーをなけなしの10万円で手に入れたのが始まりです。走行距離は10万km超えで、今から思えば、よくそんな車に乗っていたと思いますね(笑)。でも当時はすごくうれしくて、それ以来、働いては別の車に買い替えての繰り返しです。近年になってスポーツカーにチャレンジしたこともありましたが、息子や娘を学校まで送れないので家族からクレームがあり、今は大型のSUV車です。子どもたちはまだ小学生。朝早く起きて学校へ送ってからクリニックへ向かうのは大変ですが、私は帰りがいつも遅くなるので、その時くらいしか子どもたちと会話を交わす機会がありません。今では車中がそんなコミュニケーションの大切な空間となっています。
最後に、診療において大切にしていることをお聞かせください。
診療の前後に、必ず立って患者さんにごあいさつすることは今も私の大切なルーティンです。また、患者さんがちゃんと納得してくれているか、反応をしっかりと見極めるようにしています。どんな時でも思いやりの気持ちを忘れずにいたいですね。泌尿器科の治療は根気です。ただ薬を出せばいいというものではなく、どんなに忙しくても一人ひとりの患者さんにマラソンの伴走者のように寄り添い、諭したり励ましたりしながらゴールをめざさねばなりません。そうやって患者さんと信頼関係を築いてきたのが開業からの8年間でした。たかが8年、されど8年です。そんな思いで診療していることを皆さんにもわかっていただけるよう、今後も数十年先を見据えて励んでいきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはED治療薬/1000円~、
包茎手術(亀頭直下環状切開術)/10万円~、包茎手術(陰茎根部環状切開術)/12万円~
※材料費の高騰等で、手術費が上がる可能性がございます。
※予約確定後の値段変動はございません。
金額の詳細は直接医院までお問い合わせください。