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下川 理世 院長の独自取材記事

赤坂レディースクリニック

(港区/赤坂駅)

最終更新日:2021/10/12

下川理世院長 赤坂レディースクリニック main

赤坂駅から歩いてすぐの場所にある「赤坂レディースクリニック」は、白と青を基調とした清潔感あふれる不妊治療専門クリニックだ。同院の院長を務める下川理世先生は、カウンセリングにおいてはじっくり時間をかけて治療の説明や患者からの質問・相談に応じ、治療においては科学的根拠に基づき無駄を省いた医療の提供に努める。また、胚や卵子を厳重に保管するため設備面を充実させ、妊娠を考える上での疑問や不安を解消すべく、下川院長だけでなく看護師やカウンセラーも患者の悩み相談に応じているという。高齢出産の傾向にある現代において、患者自身にも不妊への関心を持ってほしいと語る下川院長に、同院の特徴や先進の不妊治療、患者と接する際に心がけていることなどについて話を聞いた。

(取材日2020年3月30日)

充実の設備のもと、幅広い治療を行う不妊治療専門医院

まず、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

下川理世院長 赤坂レディースクリニック1

当院は不妊治療専門のクリニックで、タイミング法や人工授精などの一般不妊治療から高度生殖補助医療、いわゆる体外受精まで幅広く対応しています。受診される患者さんの年齢は平均38歳前後で、一般不妊治療と高度生殖補助医療を受ける方の比率はだいたい5:5くらいですね。長い間妊娠に至らず、悩み続けておられる方をこれまで多く診てまいりましたが、最近は都内で不妊治療にかかる費用を一部助成する制度が始まりました。そのため以前よりも不妊期間を経ずに来られる患者さんが増えており、妊娠にトライし始めてから1年以内に検査にいらっしゃる方も珍しくありません。患者さんにかかる精神的・金銭的な負担を考えると、これはとても良いことだと思っています。

院内環境も非常に整っている印象を受けました。

院内の清掃や感染対策のための滅菌など、一般的にクリニックに求められる部分は当たり前に行っています。さらに、体外受精で使用する大切な受精卵をお預かりしますので、当院のセキュリティー面はかなり厳重です。災害などのトラブルが起きたときに、培養室での作業や管理システムに悪影響が出ないようにバックアップ電源も完備しています。また、患者さんとのお話を外部に漏らさないためにプライベートな空間は必須で、診察室とは別にカウンセリングルームを用意しています。こちらでは私が行うカウンセリングとは別に、カウンセラーともお話をしていただいています。

診療を行う上で、大切にされていることは何ですか?

下川理世院長 赤坂レディースクリニック2

日々多くの患者さんを診療するとなると、どうしても流れ作業のようになってしまう部分があると思うんです。そのため当院では完全予約制を導入し、お一人お一人との時間をしっかりと確保しています。まずは女性側がお一人で受診されることが多いので、初めにどのような検査があるかなどを私のほうでお話しし、ご自宅に持ち帰っていただいた後、後日ご主人さまと一緒に受診されるという流れになりますね。あと大切にしているのは、無駄を省き、科学的根拠に基づいた治療を行うことです。そして卵子の取り違えなどの間違いは絶対にあってはならないので、スタッフや培養士が作業した後は、私が必ずダブルチェックをしています。みんなに気をつけてほしいことは、必要に応じて都度伝えています。

患者が話しやすく、気負わず通える雰囲気づくりに注力

患者さんとのコミュニケーションの面で、心がけていることはありますか?

下川理世院長 赤坂レディースクリニック3

患者さんに少しでも通院しやすいと感じていただけるように、やわらかな雰囲気でお話しすることを心がけています。そのほうが、患者さん側もいろいろと質問がしやすいと思うからです。患者さんの中には、診療中に何か言いたそうな顔をしていているけれど口には出さず、診療室を出た後に受付に行って話す方も多くいらっしゃいます。確かに医師に直接言いにくいことはあるかもしれませんが、私は最後に必ず「何か気になることはないですか?」とお伺いするようにしています。そうすると思い出したように話し出されることも少なくありませんので、こちらから一方的に話さないように注意しながらコミュニケーションを取っていますね。

こちらでは、看護師やカウンセラーによる相談も受けつけているそうですね。

これから妊娠を考えるにあたって、クリニックを受診するほどではないけれど、ちょっとした不安や疑問を抱えておられる方は多いかと思います。そのような方々に向けて実施しているのが「妊娠についての不安や悩み相談室」です。治療を受けている、いないに関わらずどなたでもご利用になれますが、大半は初めてレディースクリニックに訪れる方ですね。「具体的に何をしたら良いのかわからない」「こんなときはどうすれば良いのか」などのご相談に対し、当院の看護師やカウンセラーがお答えしておりますので、何か心配事がありましたらぜひ気軽にお越しください。

婦人科の医師として、やりがいを感じるときはどんなときですか?

下川理世院長 赤坂レディースクリニック4

やはり、自分の行った治療によって「妊娠」という形で結果が出たときです。ただ、婦人科はほかの診療科とはまったく違った性質があると考えています。例えば「おなかが痛いから痛み止めを飲む」「腫瘍ができたから手術で取り除く」といった病気に対する治療を行う場合は、ある程度の確率で治癒が可能です。一方、不妊治療によって妊娠できる確率は、それらと比べると低いのが現状です。そうした中でも科学的な根拠に基づいて治療を続け、いろいろな工夫をして結果を出すことができれば、それは大きな達成感にもなります。そしてもちろん、患者さんの笑顔が見られることも仕事のモチベーション源ですね。

妊娠を望むすべての女性に不妊への意識を持ってほしい

医療の道に進み、産婦人科を専攻された理由は何だったのでしょうか?

下川理世院長 赤坂レディースクリニック5

私はもともと理系の人間で、進路を考えるタイミングになった時に「理系の職業の中で、資格が取れれば長く働ける仕事は医師ではないか」と考えたんです。その中でも婦人科を選んだのは、第一に外科系の医師になりたかったという気持ちがあります。頭で考えて薬を出すよりも、手技によって何かを提供するほうが個人的に興味がありましたし、自身の手で治療を完了できることにやりがいも感じました。第二には、外科系の中で最も自分と関係の深い科だったからです。昔から、何でも合理的に判断する性格なんですよね。

今後の展望をお聞かせください。

キャリアを大切にする女性が増加した現代において、妊娠を希望される方の高齢化は今後どんどん加速していくと思います。そのため当院では、妊娠の可能性を広げるために卵子凍結に力を入れています。卵子凍結とは、将来のために若いうちに質の良い卵子を凍結保存しておく技術で、40代を過ぎて自然妊娠が難しい状況になったとしても妊娠の可能性を残せるのです。採卵は若ければ若いほど良いのですが、日本生殖医学会で推奨されている年齢としては、35歳までに行っておくことが望ましいとされています。卵子は何年も先に使うことになり、適切な環境下で長期間凍結保存する必要がありますので、当院では常に管理体制を整え保管にあたっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

下川理世院長 赤坂レディースクリニック6

いずれ妊娠を考えているのであれば、先ほどお話しした卵子凍結をお早めに行っていただければ後々安心できるかと思います。なるべく若いうちからご自身の体や不妊という問題への意識を持ち、多方面にアンテナを張って、卵子凍結をはじめ現代には専門性の高い技術があることを知ってほしいですね。閉経しない限りはいつでもお産ができると思っている方もいらっしゃいますが、不妊治療にかかる期間は平均して1年ほどとなり、中には数年に及ぶケースもあります。また、不妊の原因はさまざまで、子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患が妊娠を妨げている場合は先にそちらの治療が必要です。当院では患者さんに適した医療を提供すべく、近隣の病院やクリニックと連携しながら地域診療に取り組んでおりますので、妊娠に不安をお持ちの方はどうか気負わずご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

体外受精/1回3万5000円(基本料金)※成功報酬制のため成功した場合は別途費用が追加となる場合があります
卵子凍結/13万円~
人工授精(AIH)/2万5000円

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