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宮本 良平 院長の独自取材記事

みやもとこどもクリニック

(京都市伏見区/桃山御陵前駅)

最終更新日:2020/02/05

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近鉄京都線の桃山御陵前駅から徒歩2分、京阪本線の伏見桃山駅から徒歩3分にある「みやもとこどもクリニック」。院内に入ると開放感のある空間が広がり、子どもたちがワクワクするようなキッズルームが用意されている。待合スペースには溶連菌感染症やインフルエンザなど、流行の病気の症状や対策について手書きの説明が掲示されている。よく質問を受けるという看護師が、大事なポイントを知ることで不安を取り除けるようにと始めたもので、クリニックが大切にしている「患者に寄り添う」という気持ちの表れでもある。院長の宮本良平先生は明るくにこやかで保護者たちからも「優しそうな先生」と評判だそう。今回はそんな宮本先生に、診療での方針や多趣味なプライベートなど多岐にわたって話を聞いた。
(取材日2020年1月16日)

漢方薬を取り入れた、抗生剤に頼らない治療

こちらで開業された経緯をお聞かせください。

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大学に残るか開業するかと考えた時、患者さんに寄り添って診療をしていきたいと思ったんです。自宅は大阪府枚方市の樟葉ですが、小学生の時に丹波橋の塾に通っていたり、伯母や父親が桃山高校の出身だったりしたこともあり、親しみを感じていた地域でした。大阪と京都の間でもあり、若い人が住みやすい場所でマンションも多くあります。クリニックのキャラクターは、桃山の地名からピンク色の桃の男の子。頭にグリーンの帽子をちょこんとのせて山を表現しました。帽子には伏見の酒造りに欠かせない清流も描いています。小さいお子さんをお持ちのお母さんに「桃のお医者さんに行こうね」なんて言ってもらい、愛されているようです。

クリニックづくりでこだわった点はありますか?

待合室は熱のある子と熱のない子のソファーを分けています。広々としたプレイルームですが、こちらは熱のない子のみの使用にしており、感染症のお子さんには横になれる個室を2つ用意しています。待合室には除菌のために、天井に大きな空気清浄機も導入していますし、トイレも常に清潔にするなど、感染症対策には力を入れています。また、リラックスしてもらいたいという思いで、アロマをたいたり、オルゴールのBGMを流すなど工夫しています。

治療での方針を教えてください。

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抗生剤の使用は必要最小限にしています。抗生剤はおなかの中のいい菌まで殺してしまい、免疫にも関わってくるためです。ですので、積極的に漢方薬を使うようにしています。漢方薬は胃腸風邪、情緒が不安定な子、夜泣きする子、チック症などに使うことがありますね。即効性がないというイメージがあるかもしれませんが、漢方薬によってはすぐに効くものも多いです。風邪には咳や鼻水用の薬を使うよりも、漢方を使うほうが合っている子もいますよ。通常のお薬と漢方薬と両方処方することもありますが、お母さんにどうするか聞いた上で決めています。ただ、漢方薬は独特の味がするので、薬局で甘いシロップに混ぜてもらって飲みやすいようにしています。「風邪はウイルスによるもので自然に治るものだから、抗生剤を飲んでも意味がない」というご説明をしますが、まだまだ「どうしても抗生剤」という方がおられるのも事実。もっと情報を発信していきたいですね。

自身の病気の経験から、患者に寄り添うクリニックに

医師をめざされたのはなぜですか?

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父が歯科医師で、母方の祖父も医師。話をよく聞いていたので、医療の道に進む環境はありました。小児科に進んだのは、未来がある子どもに関われるところがいいなと感じていたから。私自身、小さい時はアトピー性皮膚炎、大人になってからは喘息にかかるという経験をしているので、そういう子に寄り添ってあげたいという思いが強かったんです。幼少期には、アデノイドが大きく、中耳炎をよく繰り返していたので、耳鼻科にはよく通っていましたね。先生に助けてもらったという記憶があります。病院に勤務していた時は小児神経を専門として、てんかんの子などを診ていましたが、小児科は内科のように循環器、消化器など細分化されておらず、体全体を幅広く診ることができるのもいいなと思った点です。

診療で大切にされているのはどんなことですか?

「寄り添う」ということをクリニックの理念としていて、朝礼の時にスタッフと確認しています。寄り添うというのはどういう姿なのかと考えると、笑顔、安心があって、共感するということだと考えています。安心のためには清潔さも大事。朝、クリニックに来るとドアを全部開けて換気し、玄関マットを掃いて掃除機をかけています。クリニックの外の道を掃除しに行くと、近所の方に声をかけてもらえますし、気分もすっきりしますよ。共感という点では、話を聞くことを大切にしています。怖がっているお子さんには、椅子から降りて目線を合わせて話をします。ずっとパソコン画面を見ながら話すのは良くないので、お母さんとも目を合わせてお話しするよう心がけています。また、診察が終わった後には「ほかに気になることはないですか」と声をかけるようにしています。聞こうと思っていても忘れていることがありますし、考える時間が必要だったりしますよね。

印象に残っている患者さんはいますか?

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勤務医時代に診ていた子から開業後、クリニックに電話がかかってきたことがありました。治療をしていたのは中学生の時でしたが、19歳になって私生活で問題を抱えている様子でした。診療終わりに来てくれて夜遅くまで話し込みましたね。新しい先生が合わないと話していて、頼る人がいなくて寂しさを感じているようでした。治療をしていた時にはお母さんとのやりとりが多く、その子とはちょこっと話す程度でしたが、困った時に私を思い出してくれて頼ってくれたことがうれしかったですね。小児科をしていると、そういった成長した姿が見られるのもやりがいの一つ。小さい頃によく熱を出していた子でも、大きくなるとその間隔が空いていきます。そうして強くなっていく様子を見るのが喜びです。

小児科でも予防医学を。重要性を発信したい

小児科で予防医学に取り組まれるのは珍しいですね。

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予防医学というと、中年になってから始めるイメージですが、生まれた時から取り入れていきたいなと思っています。食生活、運動、睡眠のほか、漢方でも体質改善が期待できます。必要以上に抗生剤を使わないことが子ども自身の免疫力を上げることにもつながるなど、予防医学における一つの方法だとも考えられます。また、弱視の検査も始めました。お子さんに画面を見てもらうだけで検査が可能です。片目でしか見ていない子は使わないほうの目が弱ってきて、ある段階になると治療が難しくなっていきますが、早く見つければ矯正も可能です。機械を通した検査だと、より精密に診断することが可能です。7、8ヵ月になったら検査できるようになるので、視力の発達する3歳くらいまでには見つけてあげて矯正していくことが大事です。予防医学の重要性については今後、もっと発信していきたいと考えています。

ご趣味はどんなことですか?

マラソンが好きです。学生時代はラグビーをしていたのですが、ラグビーでも走るのが好きでしたね。フルマラソンは3時間半くらいで完走していた頃もあったのですが、今では30キロを越えたあたりから疲れてきて「明日の診療に差し支えたらいけないから」と言い訳をしながら、35キロから歩き出します(笑)。夢は40代のうちに、トライアスロンに出ること。3.8キロを泳いで、180キロを自転車、その後フルマラソンを走るアイアンマンレースで完走するというのが目標です。そのためにファスティングも取り入れてみようかなと思っています。私は野菜ソムリエの資格を持っていて、次は野菜や果物の良さを広めていくもう一つ上の資格に挑戦中です。昔、料理教室に通っていた経験を生かし、必要なレポート提出のための料理レシピを考えています。食事は予防医学に生かせるのではないかと考えており、今後も知見を深めていきたいですね。

今後の展望や受診のアドバイスがあればお聞かせください。

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子どもと関わるような教育関係者、医療関係者の方々とも、何か一緒に活動ができないかと構想しています。垣根を越えて子どもの未来を良くしていければいいですね。そこにある思いは、やはり寄り添いたいという気持ちです。受診しようかどうか悩んでおられるのであれば、どんなことでも来ていただいてお話ししたいと思います。これからも笑顔、安心、共感を届けていきたいです。

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