安全性重視のインプラント治療
ガイデッドサージェリーを用いる
みずあしデンタルクリニック
(福岡市城南区/茶山駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
歯の欠損における有用な治療法の一つとして確立しているインプラント治療。従来の歯科治療では、周りの歯を削ってブリッジにしたり、入れ歯を作ったりするが、インプラント治療は周りの歯へ負担をかけないことと、入れ歯にならずに済むことが特徴だ。「みずあしデンタルクリニック」の水蘆恭治院長は、撮影したCTデータをもとに、コンピューター上でインプラント手術のシミュレーションをして、それをもとに精密なガイド装置を作って手術をする「ガイデッドサージェリー」を用いたインプラント治療を行っている。この方法は、計画どおりの位置にインプラントを埋入していけるため、より安全性と正確性を追求できるのが大きなメリットだという。そんな同院のインプラント治療について、水蘆院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2020年8月3日)
目次
正確性と安全性を追求した治療ができることがメリット。3Dのシミュレーションに基づいて手術を行う
- Qまずインプラント治療とそのメリットについて教えてください。
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A
▲カウンセリングで患者の要望をしっかりヒアリング
インプラント治療とは、歯を失った箇所に人工歯根を入れることです。昔はブリッジや入れ歯などでしか欠損歯を補うことができませんでしたが、それとは違う新しい治療法として登場したのがインプラント治療です。メリットは、従来の治療法におけるデメリットの払拭が期待できる治療であること。例えばブリッジであれば、残存歯を削ってそこに人工歯を取りつけるため、健康な歯まで削る上に、欠損している周りの歯に過重がかかるというデメリットがあります。しかし、インプラントの場合は自立した歯になるため、そのようなことはありません。また、入れ歯の場合に多くの方が感じておられた不快感や歯茎の痛み、咀嚼機能の低下も改善が図れます。
- Qサージカルガイドについて詳しく教えてください。
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A
▲術前のCT検査
インプラントと聞くと安全面での不安がある方も多いかと思います。そのリスク回避を最優先に考え、患者さんの安全を確保するためのツールとして取り入れたのが、手術用のテンプレートであるサージカルガイド。それを用いて行う手術をガイデッドサージェリーと言います。以前はこの角度と深度で埋入すると頭でわかっていても、実際にフリーハンドで、その箇所へピンポイントにというのは非常に難しいことから、当然リスクも伴っていました。それがサージカルガイドを用いると、CTをもとに行ったシミュレーションどおりに埋入が図れるため、より安全性を追求できます。何よりも歯科医師、患者ともに安心して臨めること。これが一番大きいですね。
- Qでは、インプラント治療はどのような方にお勧めですか。
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A
▲親身になって話を聞いてくれる院長
歯がなくなってしまったけど健康な歯を削るブリッジにはしたくない、もしくは入れ歯は痛くて噛めない、以前のようにしっかりと噛んで食べたいという方にはインプラントは合っていると思います。あとは、事故などで歯を失ってしまった若い方。年齢が若い方ほど先の人生が長いですから、インプラントによる恩恵が長期間受けられることになるでしょう。インプラントはしっかりケアをしていれば長期に安定するため、若い方ほど周りの歯を守るという役割も長期間果たしますし、メリットが大きいと思います。ただ、お勧めはしますが、自由診療のため、当クリニックではあくまでも選択肢の一つとしてお考えいただくというスタンスです。
- Qインプラント治療ではどのようなことが重要になりますか。
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A
▲検査結果をもとに説明
ガイデッドサージェリーでのインプラント治療で言えばシミュレーションがすべてです。それで手術が決まってしまいますから。具体的に言うと、歯型の模型を製作し、専用のシミュレーションソフトを使ってCT画像とマッチングさせます。つまり、パソコン上で患者さんの口腔内が精密に再現され、実際に行う手術のシミュレーションがリアルにできるわけです。反対側の噛み合う歯との位置関係を把握し、適切な埋入位置を決めると同時に、神経や血管、上顎洞粘膜を損傷しない位置であることを確認します。そのシミュレーションがもととなった手術用テンプレートのサージカルガイドができ、それを使って実際の手術を行うため、非常に重要となるのです。
- Q治療後のメンテナンスや注意すべき点についても教えてください。
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A
▲メンテナンスが非常に大切
天然の歯は細菌に対する抵抗力を持っていますが、それでも歯周病になって歯が抜けてしまうケースがありますので、インプラントを入れたらなおさらメンテナンスは重要です。基本的には口腔内を清潔な状態にすること。ですので、患者さんには誤解のないよう、「インプラントだからすべてにおいて万能だとは思わないでください」ということはお伝えしています。ただ、通常よりも短い期間でメンテナンスをしなければならないかというとそうではありません。一般的な間隔と同じ3ヵ月に1度で大丈夫です。このように、特別何かに注意する必要はありませんが、インプラント治療後にメンテナンスをしないということだけは避けていただきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは・検査診断料・ガイド装置作製・埋入手術・2次手術・仮歯込み/25万円~ ・上部構造(アバットメント+クラウン)/10万円~