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平本 裕盛 院長の独自取材記事

平本眼科クリニック

(大阪市平野区/加美駅)

最終更新日:2026/05/13

平本裕盛院長 平本眼科クリニック main

2025年11月に10周年を迎えた「平本眼科クリニック」。大和路線・加美駅から徒歩6分の好立地で駐車場も備え、アクセスにも便利だ。大学病院で眼底疾患の診療・手術を中心に研鑽を積んできた平本裕盛(ゆうせい)院長が、子どもの頃に過ごした思い出の町で2015年に開業した。大学病院と同レベルの医療機器を備え、広い手術室では白内障や緑内障の日帰り手術も行っている。「関わる人すべてを笑顔に」を合言葉に、患者一人ひとりに合わせて寄り添う平本院長。患者によって説明の仕方を工夫したり、模型や検査画像を見せながら、わかりやすい説明を心がけているという。患者に寄り添う診療を行う平本院長に、白内障の日帰り手術と緑内障の診療や、待ち時間短縮の工夫などについて話を聞いた。

(取材日2023年7月20日/最終更新日2026年4月3日)

待ち時間短縮をめざし予約や問診票入力にアプリを活用

先生のご経歴と、2015年の開業に至った経緯を教えてください。

平本裕盛院長 平本眼科クリニック1

大学卒業後は関西医科大学眼科学教室に入局。その後、倉敷中央病院、市立吹田市民病院、大阪府済生会野江病院、関西医科大学附属枚方病院、関西医科大学総合医療センターに勤務し、白内障や緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、ぶどう膜炎など幅広い眼科疾患の診療・手術を中心に研鑽を積んできました。医師としての実力もある程度熟してきたかなと自他ともに思えるタイミングで、大学で得た知識を地域の方々にお返ししたいと考え開業を決意しました。加美を選んだのは、私が小学生の頃に住んでいた土地で、お世話になった方々に恩返しできる絶好の場所だと思ったからです。

クリニックのDX化を推進されているそうですね。

スマートフォンのアプリで診療予約や問診票の入力、会計ができるようにしています。受付にQRコードを導入することで、診察券を出す必要をなくしました。ウェブ予約も24時間可能でホームページとアプリからアクセス可能です。問診票の入力、会計もアプリで完結。患者さんの待ち時間短縮につながり、問診票を手書きする手間が省けます。電話予約にかけていた時間が減って、スタッフと患者さんのコミュニケーションが増えるといううれしい効果もありました。初診時は、あらかじめ電話やウェブで予約をしてもらうことで、検査・診察が最優先で受けられる「初診予約」もご用意。決済はクレジットカード対応で、スマートな会計にもつながっていると思います。もちろん、アプリを希望されない方には従来どおり電話予約で対応しています。DX化を推進しても取り残される人が出ないように、患者さんに合わせて臨機応変に対応していけたらいいですね。

院内の設計や設備について教えてください。

平本裕盛院長 平本眼科クリニック2

院内設計は先輩開業医師のアドバイスを受け、車いすの取り回しなども十分に確認しながら、数cm単位で微調整を繰り返しました。待合室は患者さんが窮屈な思いをしないようにできるだけ広くとり、長いスロープは高齢の方でも楽に上がれるようかなり緩やかな傾斜にしました。また今後も対応可能な手術を増やしていきたいと考えているため、機材搬入に困らないよう手術室も広くしました。設備面では、大学病院と同レベルの診療をめざしています。また視力計を3台に増やし、そのためスタッフも1人増員。従来よりも検査がスムーズに行えるようになり、患者さんの待ち時間短縮にもつながっていると感じます。

日帰りで同時に白内障と緑内障の手術が受けられる

力を入れている診療は何ですか?

平本裕盛院長 平本眼科クリニック3

眼科全般の一般診療やレーザー治療に加え、日帰りの白内障手術と緑内障の低侵襲手術に力を入れています。白内障は患者数が非常に多く、「多くの患者さんを治す」という点で、日帰り手術は大きなやりがいがあります。前眼部OCTを新たに導入し、乱視を精密に検査することで多焦点眼内レンズなどの適応の精度が向上しています。手術は濁った水晶体を眼内レンズに置き換え、通常15分程度で終了します。重度の認知症など一部を除き日帰りで行え、術後のアフターケアや通院もサポートしています。最近では「オルソケラトロジー」と呼ばれる近視矯正も始めました。寝ている間のみ特別なコンタクトレンズを装着して角膜の矯正を図る視力矯正法で、日中は裸眼で過ごせるのがメリットです。年齢や視力に応じていろんな選択肢がありますので、お気軽にご相談いただきたいです。

緑内障の症状や手術について詳しく教えてください。

緑内障は脳から目に伸びる視神経が徐々に減っていくもので、その進行を抑制するために眼圧を下げ、目の硬さをやわらかくするための治療を行います。基本的には点眼治療となりますが、当院ではレーザー治療や、日帰りによる低侵襲手術である「水晶体再建術併用眼内ドレーン手術」も導入しています。これは、0.36mm程度のチタン製の機器を目の組織に挿入し、目の中の水分の流れを改善することで眼圧を下げることを図り緑内障の症状緩和をめざす手術です。ドレーン手術は白内障手術と同時に受けることが条件ですが、保険適用なので患者さんにもお勧めしやすいです。患者さんによって手術の可否はありますが、目薬が減らせたり必要なくなることが望める場合もあります。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

平本裕盛院長 平本眼科クリニック4

「当院に来られた方には、笑顔になって帰ってもらいたい」と常に考えています。病気などがあって訪れる場所ですから簡単ではないですが、例えば毎月の定期通院でも「今日も来て良かった」と思ってもらえるように気を配っています。病状のご説明では、患者さん一人ひとりに合わせて言葉を選び、眼球の模型や画像を用いながらわかりやすさを重視。スタッフたちも開業当時は知識ゼロだったのが、今では立派に成長してくれました。当院の方針や私の思いに沿って仕事をしてくれるので感謝しています。スタッフにも「関わる人すべてを笑顔にできるように心がけましょう」と伝えてきました。自分が相手を笑顔にすれば、相手もきっと自分を笑顔にしてくれるという考えを実践した結果、とても楽しい職場ができたなと感じています。

症状が進行する前に検査・受診することが大切

数ある職業から医師、多くの診療科から眼科を選んだのはなぜですか?

平本裕盛院長 平本眼科クリニック5

医師になろうと思った理由は、自分自身の手で人を治すということに魅力を感じたからです。夢を実現するには手術を行う外科系の診療科がいいだろうと考えていたところ、全診療科を回る学生実習時に、顕微鏡下で行う美しく洗練された眼科手術に出会ったんです。さらに患者さんにとっても術後の症状改善・緩和など期待する治療結果の有無がわかりやすく、医師にとっても「うれしい」と感じられる反応が返ってくる仕事であることにやりがいを見出し、眼科を選びました。きっかけとなった手術を執刀していた先生は、現在も時々当院に来て手術を執刀していただくなど、お世話になっています。間近でその手技を見ることができるのは、とても勉強になります。

勤務医から開業医になったことで、診療やスタンスに変化はありましたか?

大学病院にいらっしゃる患者さんは私個人を選んでご来院されるわけでなく、その大学病院を選んで来ているため、「治すことこそが至上命題」という空気の中で診療にあたっていました。しかし開業後は、当院や私を慕って長く通い続けてくださる方も多いです。中には「先生の顔を見るだけでも安心できる」と言ってくださる人もいて、大学病院勤務時代とはガラリと環境が変わりましたね。患者さんとより深いコミュニケーションが取れることはうれしいですが、一方で開業医は自分の知識や技術のアップデートに励まないといけません。必要だと感じたことについてはどんどん取り入れて、知識や技術を磨くスタンスは今後も継続していきたいです。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

平本裕盛院長 平本眼科クリニック6

クリニック全体のDX化は引き続き進めていきたいです。今活用している機能に加えて、将来的には電子処方箋や決済機能も増やしたいと考えています。理想は待ち時間ゼロで、予約から会計までアプリで完結できるクリニック。診療が終わってそのまま会計に進めたら画期的ですよね。患者さんにお伝えしたいこととしては、早期受診・発見と治療がとても大切だということ。白内障のように自覚症状が出るまでに時期的な隔たりがある病気もありますし、知らずに病気を放置して進行してしまうことが怖いです。早期受診とともに、60歳を過ぎたら定期的に検査することをお勧めします。当院は敷居の高くない「皆さんのクリニック」だと思っていますので、気楽に来ていただけたらうれしいですね。