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富田医院

富田医院

富田誠院長

男女ともに受けるべき大腸内視鏡検査
検査時間と注意点について

富田医院

保険診療

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男女ともに罹患率が高いといわれる大腸がん。食生活の欧米化も一因となり、40代以降では大腸ポリープが見つかるケースは珍しいことではなくなってきているという。若年層の場合、潰瘍性大腸炎やストレスなどによる過敏性腸症候群に悩む人も多い。排便など日々の生活への影響もあるため、検査をしてみたいと思いつつも、なかなか相談しづらく、また痛みや苦しさに対する不安もある大腸内視鏡検査。今回は長年にわたってさまざまな消化器疾患、とりわけ炎症性腸疾患など難治性疾患の治療に尽力し、現在はその研鑽を検査に生かす「富田医院」の院長である富田誠先生に、負担の少ない検査を実現するために取り組んでいること、検査時だけでなくその前後で気をつけるべきことなど、気になるポイントを詳しく聞いた。 (取材日2017年8月23日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

どのようなきっかけで検査を受けることが多いのでしょうか?

健診の二次検査をきっかけとされる方が多く、他にも長引く下痢や排便時の出血から、検査を検討される方もいらっしゃいます。出血の多くは肛門からのものですが、だからといって大腸の疾患を否定できるわけではありません。また潰瘍性大腸炎と過敏性腸症候群は似た症状が出ることもあるため、正しく診断されないと治療の効果が十分に得られません。治療を確実なものとするためにも、大腸の状態の確認は欠かせないのです。健診で特に問題がなくても、暗赤色や粘液が混じる出血があった場合や、便が細くなったり下痢や便秘を繰り返したりすることが多い場合は、年齢・性別を問わず検査を受けることをお勧めします。

検査時に気をつけていることや貴院での検査の特徴は何ですか?

大腸内視鏡検査は胃カメラと異なり、大腸の奥までカメラを挿入した後、抜きながら観察を行います。検査時に痛みや苦しさを感じるのは、多くの場合がカメラの挿入時。そのため挿入時はできる限り負担が少なくなるよう全神経を注いでいます。腸の状態は患者さん一人ひとりによってさまざまです。だからこそ医師側の技量が、検査時の負担の大きさを左右すると言えるでしょう。観察時は腸を膨らますため、当院では炭酸ガスを用いる方法を取り入れています。炭酸ガスは観察と並行して抜き取りますが、水分に溶けやすい性質があるので、残ってしまっても腸で比較的早く吸収されるため、検査後に感じやすい膨満感の軽減につながると考えてのことです。

検査にかかる時間や事前に注意すべき点について教えてください。

カメラの挿入から観察までは、平均して15~20分程度ですが、腸の状態によってはさらに時間がかかることもあります。ただポリープが見つかった場合は、必要に応じてその場で切除も行いますので、切除するポリープの数が多いと時間も長くなっていきますね。当日は下剤を服用して大腸をきれいにしなければいけないなど、事前の準備も必要となりますので検査は一日がかりと考えていただくほうが良いかもしれません。また検査前後は消化の良い食事を心がけていただきたいですね。日頃から便秘気味で当日の下剤だけでは不安な場合は、3日程度前から粒状の下剤を服用してもらい、排便しやすい状態を準備してから検査当日を迎えていただきます。

検診・治療START!ステップで紹介します

問診票に悩みの内容、服用する薬や既往歴を記入

問診票には基本的な情報だけでなく排便症状についても記入しておくと良い。血液をさらさらにする薬を服用中の場合、ポリープ切除や細胞の採取は控えなければいけないので注意が必要。おくすり手帳を持参すると正確な情報を共有しやすい。また検査で使用する抗コリン薬は、緑内障や不整脈、前立腺肥大症といった疾患に影響を与えるため必ず共有する。同院では少量の抗コリン薬でも効果が得られる静注投与を取り入れているとのこと。

問診票の内容を踏まえて検査で必要な情報を共有

問診時は、悩みの詳細や検査の注意点を共有するだけでなく、検査時にポリープが見つかった場合に、その場で切除してもいいかの相談もできる。問診後には、万が一の確認漏れを防ぐため、看護師から検査に関する説明を受ける際にも、既往歴や服用中の薬の内容を再度確認してもらえる。万が一問診時に緊急を要すると判断した場合は、下剤ではなく浣腸で腸をきれいにして、その場で検査をすることもあるとか。

食生活など生活習慣に気を配りつつ検査に備える

検査前日は消化の良い食事を心がけ、飲酒は控える。自身での準備が難しい場合は、同院で販売されている大腸検査専用のレトルト食品を購入することもできる。これは「できるだけおいしいものを召し上がってもらいたい」と富田先生とスタッフが厳選したものだとか。また検査前に体調を崩した場合は、自己判断せずクリニックに相談を。予見される疾患によっては検査を優先させるべきと判断することもあるため、遠慮せず連絡しよう。

大腸の奥まで内視鏡を挿入し、くまなく観察

検査当日の午前中に、自宅もしくはクリニックにて、下剤を服用。下剤は甘酸っぱい風味なので飲みやすく抵抗感も少ない。検査時は薬の投与だけでなく安全確保と体調管理のために点滴を行う。胃の内視鏡検査と比べ時間もかかるため、点滴は不測の事態にも対応するために欠かせないものなのだそう。一人ひとりで異なる腸の状態を、これまで培ってきた手技を生かして観察しやすい状態に整えながら、迅速かつ慎重に進める。

体調の回復を待ってから検査結果を聞く

検査後、腸の画像を見ながら検査結果を聞く。組織を採取した場合は、検査の結果が出る約1週間後に再度来院。検査結果によっては専門の医療機関を紹介される。ポリープを切除した場合は、一週間程度は消化の良い食事を心がけ、激しい運動は控える。ポリープ切除後は、出血が見られることがごくまれにあるため、異変を感じたらすぐに相談すること。緊急時の連絡先も、検査前に教えてもらえるので安心だ。

ドクターからのメッセージ

富田 誠院長

排便に悩みを抱えていたとしても、検査を受けることに抵抗を感じる方は少なくないと思います。しかし長く悩まれているのなら、やはり一度は受けてみたほうが良いでしょう。反対に、排便などに別段悩みを抱えていない方も、40歳になったら男女問わず、一度検査を受けていただきたいです。40代以降は大腸の疾患リスクが高くなります。私自身、30代では異常がなかったのですが、40歳を過ぎてからポリープが見つかりました。当院では検査時ポリープが見つかってもその場で切除することができますし、何もないに越したことはありません。40代になったら年に一度の検診を。もちろん若い方も、不安があればぜひ受けていただきたいですね。

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