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富田 誠 院長の独自取材記事

富田医院

(一宮市/尾張一宮駅)

最終更新日:2019/08/28

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内科・消化器内科を標榜し、大学病院やがんセンターと引けを取らないレベルの内視鏡システムを導入している「富田医院」。院長は、大学病院や地域の病院で、長年経験を積んだ富田誠先生だ。約20年の勤務医経験の後、2015年11月、満を持しての開院となった。富田先生が一宮のこの地を選んだのは、かつてこの場所に、亡き父の「旧富田病院」があったからにほかならない。父亡き後、約20年を経て開院した際に、地元の患者からの「待ってました」との声を聞いたとき「開院して本当によかった」と思ったそうだ。そんな思い入れの詰まった同院について、こだわりや理念、そして今後の目標など詳しく話を聞いた。
(取材日2017年6月7日)

内視鏡検査の腕は研鑽の賜物

一宮で開院した理由を教えてください

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生まれ育ったのがこの一宮でした。それに加えて、私が大学の時に亡くなった父も医師だったのですが、この場所で「富田病院」という病院を開院していたんです。父の死後も、病院の建物はずっとそのままにしていました。父が一生をかけて取り組んでいた病院を壊すことができなかったんです。そして、医師になって約20年後、晴れて開院することができました。実は、この建物は、旧富田病院の基礎部分を残し、その上に建てているんです。父の後を継ぎ、この場所で地域に根差していけることを、本当にうれしく思いますね。

内科・消化器内科を標榜し、内視鏡検査・治療を得意とされていると伺いました。

はい、当院は消化器内科を標榜しています。でも実は、卒業して最初の頃は呼吸器内科を志していました。しかし、勤務先の東海中央病院の恩師が消化器内科に引っ張ってくれたんです。その先生に多くを教えてもらいました。「患者さんを大切にしなさい」との教えもその一つです。また「好きにやりなさい」と、いろいろやらせてもらったおかげで上達も早かったと思います。消化器内科に移った後「私立大出身の自分が国公立の医師たちに勝るものを持とう」といろいろ考えました。頭ではかなわないからそれ以外のものを、と思ったとき「そうだ、自分は手先が器用だからそれを生かそう」と。内視鏡検査は手先の器用さが必要です。これで腕を磨けば努力次第で勝てるな、と(笑)。勤務先の病院で、内視鏡で病変を切り取る治療法、ESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)の黎明期に携わることができたのは幸運でした。早期がんの治療を数多く行った経験は大きな財産です。

内視鏡検査の際、心がけていることはございますか?

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大腸の内視鏡検査は、うまい下手がはっきり出るものですが、患者さんたちからは「楽だった」と言ってもらえています。私もこれまで若い頃から、患者さんに負担をかけないよう、挿入法を切磋琢磨してきました。それに加えて、検査は見落としがあってはならないものです。つまり、内視鏡検査の大切なことは「体にやさしい検査」と「正確な診断」の2つです。開院後約1年半の間にも、何例もの早期の大腸がん・胃がん・食道がんなどを見つけ、確実に治療に結びつけています。私も医師になってこれまで多くのがんを見てきましたので、見落としなく早期のうちにがんを発見できる自信があります。「楽で信頼できる内視鏡検査」これが当院の最大のメリットだと自負しています。ですから安心して検査・治療を受けていただきたいですね。

大規模病院に引けを取らない内視鏡設備

設備や内装について教えてください。

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内視鏡の機器類は一番のこだわりです。胃カメラも大腸カメラも、大学病院やがんセンターに引けを取らない先進の内視鏡システムをそろえました。また、日帰りでの大腸ポリープ切除ができる機器や、腹部や頸動脈を検査する超音波の機器類も導入しています。どうしてここまで設備をそろえたかというと、勤務医時代に私が治療をした患者さんが、当院に来てくれることが多いからです。その方たちに迷惑をかけたくないので、絶対に質を落としたくなかったんです。内装に関しては、最初はホテルみたいにダークな色調で格好よくしようかな、などと考えていましたが、やはり患者さん目線で親しみやすい明るい印象の内装にしました。待合室のソファも、座り心地をじっくり試して、布地のタイプ・色などにもこだわって選びました。また、床暖房を取り入れたのも当院ならではだと思います。一宮は冬場は寒いので、待たれている間に冷えないようにと、導入したんですよ。

潰瘍性大腸炎とクローン病も専門と伺っています。

勤務医時代に入局した大学病院の研究室が、たまたまIBD(潰瘍性大腸炎とクローン病)の研究を行っていたんです。周りの先生方がその研究に没頭していたら、やはり自分もつられて一生懸命になるものですね。この研究室で影響を受け、治療や研究などの経験を積みました。そこで感じたことは、内視鏡的治療は、外科的な面があって「切って治す」もの。かたやIBD(潰瘍性大腸炎とクローン病)は、いろいろな薬から患者さんにあったものを組みあわせて治療しますので、こちらは内科の医師としての醍醐味とも言えます。2通りのアプローチの医療を学んだことで、医師としての経験の幅が広くなったと感じます。

診療にあたっての信念はどんなことですか?

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「これは譲れない」という信念を持つことよりも、「融通をきかせること」のほうが大事だと思っています。若い頃は、今思うと患者さんに強要したこともあったかと思います。「入院できない」とか「この検査はちょっと……」とおっしゃる患者さんに対して、「なぜ非協力的なのか」と思うなど、配慮に欠けていた部分がありましたね。でもだんだんとその背景に何かしらの理由があることに気づくようになりました。改めて「どうして入院が駄目なんですか?」「なぜ検査が嫌なんですか?」と理由を尋ねると、その人それぞれに、大事な仕事や用事があったり、家族のことがあったり、あるいは何か心配事があったりするんです。今は、患者さんの気持ちに寄り添ってリクエストを聞くことを心がけています。

40歳を過ぎたら、ぜひ胃や大腸の内視鏡検査を

患者さんはどんな方が多いですか?

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この辺りもマンションが多くなってきたので、新しく引っ越してきた人もいらっしゃいますが、昔から住んでいた方たちも多いです。父の代の患者さんや私の知りあいが来てくれることもあります。「近くに病院ができてありがたい」「待ってました」などと言われると、ここで開院してよかったと思います。勤務医時代の病院の患者さんが「先生、来たよ」などとわざわざ来てくれた時も本当にうれしかったです。医者冥利に尽きますね。また、ご高齢で足腰の悪い方には往診も行っています。今はまだ数人ですが、今後在宅診療の患者さんが増えていく可能性は高いので、地元の在宅医療にも積極的に関わっていきたいです。

患者さんの応対についてスタッフに伝えていることはございますか?

今、看護師6人、事務職員4人、栄養士1人がおりますが、皆に当院の理念に沿って行動してほしいと伝えています。理念というのは「『愛』と『誠』と『調和』をもって皆さまより親しまれるクリニックであること」「常に向上心を持ち勉強を重ね信頼されるクリニックであること」「当院にかかわるすべての方々と幸福感を共有できるクリニックであること」の3つです。スタッフ全員がしっかりできていると思っています。例えば受付スタッフはカウンターに留まらずに、待合室にいる患者さんにも積極的に声をかけています。気分が悪そうな患者さんや、待ち時間が長くなってしまった時にひと声かけるなど、患者さんへの気遣いを忘れない姿が見られると思います。

今後の目標と、読者へのメッセージをお願いします。

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目標にしたいのは、患者さんに信頼されて「あそこに行けば大丈夫」と言われるクリニックです。病気を治すのは絶対条件ですが、それにプラスしておもてなしの心を忘れないようにしています。そして読者の方たちには、40歳を過ぎたら胃カメラや大腸カメラをぜひ受けてほしいです。私もちょうど40歳の時、大腸ポリープが見つかり切除しました。若い頃は健康でも、病気は40歳を超えると出てくるものです。胃や大腸のがんは早期に見つかれば、必ず治るがんです。そのためにも定期的に内視鏡検査を受けることをお勧めします。また年々IBD患者さんも増えてきております。周りに下痢や便秘の症状が続く方がいましたら、ぜひ大腸の検査を受けるようにお勧めください。また、若年者の方にも増えているのが、逆流性食道炎です。胸やけや喉の違和感があったら胃カメラでチェックしてくださいね。

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