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大城 宏治 院長の独自取材記事

大城皮フ科クリニック

(江南市/江南駅)

最終更新日:2020/04/01

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こげ茶と白の外観に、薄いピンク色のリース模様がアクセントになっている「大城皮フ科クリニック」。大城宏治院長は自身がアトピー性皮膚炎であり、患者の気持ちをくんで「ほめる」治療を心がけ、「きちんと正しい薬の塗り方をすれば、症状は改善していきますよ」と笑顔で語る目からも先生の優しさを感じる。スタッフも患者に薬の塗り方を丁寧に指導するなど、常に寄り添う姿勢を欠かさず全員で一丸となって「日本で一番患者さん思いの皮膚科」を目標としている。道を挟んだ向かいには江南厚生病院があり、連携体制も密に取っているそう。日本皮膚科学会皮膚科専門医として、できものなどの除去手術や、やけど治療の経験も豊富な大城院長に、同院の診療姿勢などじっくりと聞いた。
(取材日2019年1月25日)

紹介も多く、老若男女が家族で訪れるクリニック

きれいで広くて、明るい院内ですね。

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ありがとうございます。外観は、カフェのように気軽に入れるように、また待合室は白木と緑色を取り入れて、患者さんにリラックスしていただけるような空間にしました。特に土曜の午前中は混み合うことが多いですが、待合室は吹き抜けで、天井が高いので圧迫感はあまり感じないのではないかと思います。キッズルームも完備しており、熱帯魚のいる水槽はお子さまだけでなく、大人の方にも好評です。そして美容皮膚科の待合室は、少し落ち着いた木目調にして紫色の椅子を置き、パウダールームも備えました。2階にピンクと白を基調にした個室を設けて美容ケアを行うスペースとしました。診療室は3つあり、不定期ですが土曜には、女性も含む非常勤の先生に来てもらっています。

先生のご経歴や開業までの経緯について教えてください。

私は大阪出身で、名古屋大学医学部を卒業しました。名古屋、東京などの基幹病院に勤務した後、当院の目の前にある江南厚生病院に勤めました。しかし当時、その皮膚科がいったんなくなってしまうという状況に陥ったのです。多くの患者さんが行き場を失うことになり、この地で開業してほしいという声を多くいただいて、病院の真向かいで開業することを決断しました。江南厚生病院の皮膚科は2018年4月から再開しています。重症の方は病院へ、軽傷の方は当院へと、お互いに患者さんを紹介し合い、風通しの良い病診連携ができています。

どんな患者さんが来られていますか?

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午前中は小さなお子さんやご高齢の方が中心で、午後は若い方も多くなりますね。お子さんが全体の3割ほどです。症状としてはアトピー性皮膚炎、湿疹、ニキビ、巻き爪などでお悩みの方、またほくろやできものを取りたいという方も多く、そういった方には手術も行っています。この辺りは一戸建てが多く、ご自身が受診された後に、「子どもがニキビで悩んでいる」「おじいちゃんの皮膚がカサカサしている」と、ご家族が順番に来られることがよくあります。お母さん同士の紹介で来てくださる方も増えており、ありがたいなと感じています。

薬は正しい方法で塗り、継続することが大事

先生の得意な治療は何ですか?

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長く皮膚の手術を専門にしてきましたので、現在も、粉瘤といわれるできものや、ほくろ、いぼの除去手術を多数行っています。仕上がりの美しさにもこだわっています。また、アトピー性皮膚炎の治療にも力を入れています。私自身が重度のアトピー性皮膚炎患者で、中高生の頃は顔や体全体に紅斑が広がり、掻いてしまうことで眉毛がほぼありませんでした。実はこういったつらい体験もあって皮膚科を志したのです。アトピー性皮膚炎は、私のように成人まで続くと完治が難しくなってしまうので、基本的に小児期のうちに正しい治療をすることが重要だと考えています。

アトピー性皮膚炎の治療について、ステロイドのことも含め、教えてください。

ステロイドは強さの段階があるので、年齢や症状、部位によって使い分けます。ステロイドは「火事」を鎮める薬と思っていただくとよいでしょう。適切に塗り、良い状態がある期間続くようになると、そもそも「火事」が起こりづらくなります。また再燃したとしても、「火事」ではなく「ボヤ」で済みやすくなります。最初は1週間に1度通院していただき、落ち着いてきたら1ヵ月に1度の通院になります。内服薬も、現在は1日1回で眠気が起こらない薬もあります。私は今も毎日の内服とステロイドの塗布を欠かしていません。以前はステロイドが諸悪の根源のように言われていたこともあり、当時は私の家族もそれを信じてしまっていました。蔓延する誤ったイメージをなくし、正しい治療を行えば普通の生活が送れるということを身をもって患者さんに伝えることも、私の務めだと思っています。

正しい方法で薬を塗るのは難しそうです。

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塗り方はすべての患者さんにきちんとご指導いたしますので、そのとおりにできれば大丈夫です。初めに私がポイントを説明して、疾患の要点をまとめた紙をお渡しし、その後スタッフがより詳しくお話しします。実際に、薬を塗る練習もします。患者さんに正しい情報をお伝えできるように、当院のスタッフは20人近くと、かなりの人数です。時間を見つけてはスタッフ同士で練習を繰り返したり、よりわかりやすく伝わるよう考えてくれています。小さいお子さんも一度練習しておけば、おうちで嫌がることもありませんし、10歳ぐらいなら自分で塗れるようになります。ただ薬を渡して「塗っておいてね」と言うよりも、一緒に練習することで塗り方をイメージできると思うんです。1回の説明でわからなければ何度でも聞いてください。継続して正しい方法で塗り続けることが最も大切ですからね。

目標は「日本で一番患者さん思いの皮膚科」

患者につき添って説明してくれるスタッフさんたちも素晴らしいですね。

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当院はスタッフ教育をしっかり行っていることも強みです。毎週1~2時間のミーティングを行い、薬や施術についての勉強や、接遇のブラッシュアップに取り組んでいます。治療内容についての資料や掲示物を進んで手作りしてくれるなど、熱意と優しさにあふれた最高のメンバーがそろっています。全幅の信頼を置いていますね。スタッフがクリニックに愛情を注いでくれると、それが患者さんにも伝わり、今後も明るく気持ちの良いクリニックになっていけると確信しています。

皆さんで心がけていることは何ですか?

患者さんの立場に立って物事を考えることです。具体的には患者さんを褒めることですね。患者さんの中には治療を中断する方もありますが、それは私も患者として何回も経験しました。誰でも頑張れない時はあるのです。特にお母さま方はお子さまに行っている治療に対して不安な気持ちが強く、涙される方もおられますので、決して責めずに「大丈夫ですよ、ちゃんとやれていますよ」といったお声がけもしています。薬を少しでも塗れたら褒め、良くなってきたらまた褒めます。あまり強要しないことも重要です。例えば1日5回薬を塗る、早寝早起き、飲酒は禁止などと言われても、実生活では難しいですよね。優先順位を決めて、できることから取り組んでいただくようにしています。

肌のために日常どんなことに気をつければいいですか?

着るものは化学繊維ではなく綿がお勧めです。逆に、洗濯せっけんは普通のものでいいですし、柔軟剤も使用していただいて大丈夫です。これらはちゃんと研究で証明されています。入浴はお湯の温度は42度以下、時間は10分以内で。入浴後はそのままお風呂場で保湿をします。水分が皮膚の角質に入りこんでいるうちに、保湿剤で覆うわけですね。今は0歳からの保湿が肌を守り、アトピーや食物アレルギーなどの発症を減らすとわかっていますので、私の子ども2人にも、毎日保湿剤を塗って完璧に保湿しています。薬の塗り方と日常生活に気をつけることで、治療の半分は終わったようなものですよ。

正しい情報を正しく理解していくことが大切ですね。

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アドヒアランスというのですが、患者さんが薬や治療に対して十分理解し、納得されると、ご自身で進んで治療に取り組みます。私たちは丁寧にご説明しますので、この薬で治そう、と前向きな気持ちになっていただければありがたいです。当院では、新しい薬や機器も積極的に導入しています。最先端の治療を行うために、今後も新しい知識や技術を取り入れていきたいですね。当院の目標は「日本で一番患者さん思いの皮膚科」になること。「一番大きい」とか「一番優秀」ではなく、私の「思い」ですので、決して大風呂敷ではなく実現できると思っていますので、努力し続けていきます。

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