患者に寄り添った対応を第一に
スポーツ整形外科に注力
岡野整形外科
(墨田区/両国駅)
最終更新日:2024/11/25


- 保険診療
少年野球や、高校、大学のクラブ活動、あるいは趣味としてゴルフやマラソンなどスポーツを愛好している人は多い。プレーに熱中していると思わぬ時に思わぬケガをしてしまうこともある。そのケガや故障がその後の競技人生に影響を及ぼすのではないかと心配になることもあるだろう。そんなアスリートやスポーツ愛好家たちに寄り添いながらリハビリテーションに取り組んでいるのが「岡野整形外科」だ。同院にはアメリカでアスリートのケアを行っていた理学療法士や、学生の部活動でトレーナー活動をしているスタッフが在籍していて、さまざまなジャンルのスポ―ツを楽しむ人を支えている。スポーツ整形外科やスポーツリハビリテーションについて岡野達正院長と理学療法士の黒崎祥平さん、関根星介さんに聞いた。
(取材日2024年1月22日)
目次
アスリートのサポート経験豊富な理学療法士らが、スポーツ障害に対するリハビリテーションに対応
- Qスポーツ障害などに強みのある整形外科と聞きました。
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A
▲幅広いスポーツに対応したスタッフが在籍
【黒崎さん】当院では疲労骨折や脱臼、骨折、膝靱帯損傷などスポーツに伴うさまざまな障害、外傷に対応しています。スタッフにはアメリカでアスリートのトレーナーとして経験を積んだ理学療法士と、高校野球やアメリカンフットボール、大学の部活動でトレーナー活動をしているスタッフが在籍しており、リハビリテーションから競技復帰までサポートしています。競技によって身体的特性はありますが、体の正しい動きをつくることが重要なのはどのスポーツも同じなので、幅広いスポーツに対応しています。患者さんも土地柄、スポーツをしている子どもたちから学生、高齢者まで幅広いのが特徴です。
- Q一般の方とアスリートへのリハビリテーションで異なる点は?
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A
▲治療の目的をお互いが共有することが重要
【関根さん】一般的な方の場合は日常生活に復帰することが目的で、スポーツ選手の場合は競技復帰することが目的です。復帰するという点では同じですが、スポーツ選手では最終的に求めていることが異なります。例えば長い距離を走れる体、高くジャンプできる体、全力投球ができる体などそれぞれの目標があり、それをめざしてより高い負荷のリハビリテーションを行います。患者さんとよくコミュニケーションを取って、その方が考えるゴールを共有しながら、ゴール達成のためにより良い方法を提案しています。お互い同じ目的意識を持ってリハビリテーションを行っていくことがとても重要と考えています。
- Qどの程度のケガの時に整形外科に行ったほうがよいのでしょうか。
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A
▲治療の精度も検査機器の進化によって向上している
【岡野院長】どこか痛みがある、以前のように動かせないなどと感じたら、まずは整形外科を受診してください。整形外科では医学的な診断を下せるからです。エックス線検査やMRI検査などの画像診断も併せて、どんな疾患でどのような状態なのか診断できます。またリハビリテーションもエビデンスに基づいて行っています。もし、手術や精密検査が必要と判明した場合には、連携している高度医療機関にご紹介し、より適切な医療にスムーズにつなげることができます。
- Qこちらではケガについての啓発活動も行っていると聞きました。
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A
▲ケガ予防の啓発など外部でさまざまな活動を行っている
【岡野院長】はい。ケガの予防に大切なことや、ケガをした時の緊急処置の方法などを地域の子どもたちや一般の方々にぜひ知っていただきたいと考え、イベントやセミナーなどさまざまな活動を行っています。カルチャーセンターの主催で高齢者向けに膝痛についての講演会をすることもありますし、区主催の防災イベントでいざというときの処置、例えばAEDの使い方や三角巾の結び方などを教えたりすることもあり、その活動内容は幅広いです。また、携帯できる小さい超音波検査機器もありますので、それを子どもたちのスポーツ現場に持っていってミニ検査を体験してもらったりということも行っています。
- Qケガをしない体づくりについてアドバイスをお願いいたします。
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A
▲小さいうちはいろいろな動きを経験してほしい
【関根さん】偏った動作や運動だけを行わず、いろんな動きや運動をすることが大切ですね。同じ動作や習慣を繰り返すことで痛みを引き起こす原因となります。運動でも同じですが、同じ競技をし続けるとその競技特有のケガを引き起こす原因となるんです。ぜひ幼少期や若い方は競技にこだわり過ぎず、いろんな動きを経験してください。そして、ご自身の体について理解することが大切だと思います。人は一人ひとり体の大きさ、体格、利き手や癖など違いがさまざま。同じ診断名でも、痛みの出方もその原因も人によって異なります。まずは自分自身の体について専門家に診てもらい、正しい体の使い方を学び、ケガをしない体を作り上げていきましょう。