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物忘れがひどいなら早期受診を
40代から始める認知症ケア

ブレインケアクリニック

(新宿区/新宿御苑前駅)

最終更新日:2024/11/15

ブレインケアクリニック 物忘れがひどいなら早期受診を 40代から始める認知症ケア ブレインケアクリニック 物忘れがひどいなら早期受診を 40代から始める認知症ケア
  • 保険診療

年齢を重ねるにつれて、誰しも実感するようになる物忘れ。物の名前が思い出せない、しまい忘れや置き忘れが多くなるなどの症状の原因には、加齢に伴うもの(良性健忘)の場合と、認知症の初期段階である場合、もしくはその中間にあたる軽度認知障害の場合がある。将来的な認知症の予防や改善には、物忘れの原因を見極めて早期発見・早期治療につなげることが重要だ。新宿御苑前にある「ブレインケアクリニック」の今野裕之名誉院長は、「脳の機能低下が明らかになってくるのはおおよそ40代くらい。40歳を過ぎた方は一度相談に来ていただきたいですね」と語る。クリニック受診の目安や認知機能低下の原因、認知症予防や認知症に対する同院のアプローチについて、今野名誉院長に話を聞いた。

(取材日2024年10月17日)

認知症のリスク因子は生活習慣病などさまざま。丁寧な問診と詳細な検査で一人ひとりに合わせた診療を

Q物忘れが多くなってきたら、クリニックを受診すべきでしょうか。
A
ブレインケアクリニック 物忘れで生活に支障が出ると感じたら受診を

▲物忘れで生活に支障が出ると感じたら受診を

健康な人であっても、時には物忘れはあるものですが、それがだんだん頻繁になってきて、日常生活や仕事に支障が出ていると感じたら、やはり受診をしてほしいと思います。物忘れには単に加齢に伴って生じるものもありますが、認知症の初期段階の症状として現れている場合もあります。例えば、大事な予定をすっぽかしてしまう、財布や保険証などの大切なものをどこかに忘れてしまうといったことが起きていたら、一度受診してみてはいかがでしょうか。

Q加齢による物忘れと認知症の物忘れの違いを教えてください。
A
ブレインケアクリニック 自然光が差し込む診察室

▲自然光が差し込む診察室

加齢による物忘れと認知症の物忘れの大きな違いは、「忘れたこと」自体を覚えているかどうかです。加齢による物忘れは、後から何かヒントがあれば忘れていたことを自分で思い出すことができますが、認知症の場合、物忘れを指摘されても「そんなことあったかな?」と、物忘れ自体に気づけないのです。認知症にも、最も多いアルツハイマー型認知症のほか、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症といった種類があり、それぞれ症状にも特徴があります。また、健康な人と認知症の中間の状態である、軽度認知障害(MCI)というケースもあります。MCIの場合、認知症に移行する確率も高くなるので、早期発見・治療が大切です。

Q認知症は予防できるのでしょうか?
A
ブレインケアクリニック 患者のプライバシーに配慮した待合室

▲患者のプライバシーに配慮した待合室

認知症には、生活の中でさまざまなリスク因子が存在します。具体的には、生活習慣病、難聴、視力障害、うつ病などですね。それらを改善することで、認知症全体の約半分は予防が期待できるのではないかといわれています。また、ある研究では45歳頃から認知機能が低下するとされていますが、40代は認知症のリスク因子である糖尿病や高血圧症といった生活習慣病が多くなるタイミングでもありますので、40歳になったら一度、認知機能をチェックすることは将来的な予防にとっても重要だと思います。

Q認知症予防はどのように行っていくのでしょうか?
A
ブレインケアクリニック 40歳を過ぎたら認知機能のチェックを

▲40歳を過ぎたら認知機能のチェックを

基本的には、修正可能なリスク因子があれば、それを改善していくことになります。もっとも、認知機能の低下というのは、必ずしも一つの原因だけで生じるものではありません。パソコンがフリーズしたり動作が重くなったりしている状態に例えると、その原因がハードディスクなのか、メモリなのか、インターネットの回線に問題があって動かないのかなどによって対処は変わりますよね。同じように、その人の認知機能の問題が何によって生じているのかを、丁寧な問診と詳細な検査によって明らかにして、一人ひとりに合わせた適切な指導を行っていきます。

Q御院では認知症患者に関して、どのような指導を行っていますか?
A
ブレインケアクリニック 患者一人ひとりに合ったプログラムを作成

▲患者一人ひとりに合ったプログラムを作成

当院では患者さんの身体の状態を診て、その人に合わせた食事や栄養、運動、睡眠やストレス管理などの指導をしています。例えば食事については、野菜、魚、豆類、発酵食品などを中心に一日のうちで食事を取らない時間を長くつくるといったアドバイスを行います。運動は個人の体重や筋肉のつき方などを考慮してプログラムを作成します。睡眠については、睡眠の質を上げるための環境調整の方法を指導するとともに、必要に応じて認知機能の低下に関連する睡眠時無呼吸症候群の検査を実施し、問題があれば専門の医療機関を紹介します。

ドクターからのメッセージ

今野 裕之 名誉院長

物忘れというと、多くの人は認知症を思い浮かべると思います。もちろん、認知症によるものもありますが、実はそれ以外にも物忘れのような症状を起こす病気は多く存在します。特に若いうちであれば、認知症でない確率も高いですし、何か気にかかることがあればできるだけ早く当院に受診に来ていただければと思います。また、将来的に認知症にならないために何ができるかといったご相談で来ていただくのでも構いません。ぜひお気軽にご来院ください。

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