ブレインケアクリニック

ブレインケアクリニック

今野 裕之院長

新規開院

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精神科の分野でも予防意識を高めていきたい

―認知症の専門的なプログラムも行っていますね。

認知症は進行性の病気なので、発症してしまったら治療法がないという考え方が一般的ですが、現在、新たな治療と予防への研究も進んでいます。当院の取り組みの1つに、ブレインケアプログラムがあります。このプログラムでは、コンピューターを用いた認知機能検査に、各種検査を組み合わせて、脳の健康状態を分析します。それをもとに、食事や運動、睡眠、認知トレーニングなどをオーダーメイドで組み合わせたエイジングケアプログラムを作成し、継続的にサポートします。このブレインケアプログラムは自由診療ですが、精神科保険診療として、エイジングケアの考え方を取り入れた心の健康相談も行っています。実は、認知症の明らかな症状が出始める20年ほど前から、アミロイドベータという脳の老廃物が蓄積し始めています。なので、40代後半を目安に、特に症状が出ていなくても、検査を受け始めるのが良いと思います。

―今後の展望を教えてください。

精神科でも“予防”意識を高めていきたいです。歯科では、予防歯科が広く知られていますよね。虫歯や歯周病にならないために、定期的に歯科に通ってメンテナンスを受けます。同じように、精神疾患にかかる前、たとえば頭が痛い、寝付きが悪い、食欲がないなどの症状が気になるくらいのうちに相談していれば、少しの生活を見直すだけで良くなってしまうかもしれません。そうすれば、余計な薬を使わずに済んでしまいます。とはいえ、精神科というとハードルが高いイメージを抱く人も多いと思うので、私たちの側も努力が必要です。私は、精神疾患の予防として、認知症の検査で用いる認知機能検査が良いのではないかと考えています。実際、うつ病でも認知機能が低下するという研究報告もあります。人間ドックのように年1回認知機能検査を受け、脳の機能が正常かどうかを確認するのも精神疾患の予防として良いと思います。

―最後にメッセージをお願いします。

もし、心身の不調を感じたら早めに相談してください。症状が軽い段階で治療すれば早く良くなります。下痢が続いていたり、発疹が出たり、肌荒れがひどかったり。そうした一見何の関係もなさそうな症状でも、精神疾患の初期症状である可能性があります。ストレスが多い現代社会だからこそ、心のケアを大切にしてください。また、当院ではもの忘れの症状でお悩みの方への専門外来も行っています。認知症には治る認知症もあるんです。例えば、ビタミンB12欠乏症や正常圧水頭症は、治る認知症の代表です。この専門外来では、患者さんのもの忘れの原因を鑑別できるので、活用していただけると幸いです。



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