痛みに配慮しながらスピーディーな変化をめざすマウスピース型装置を用いた矯正

Qマウスピース型装置を用いた矯正のメリットは何でしょうか？

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▲患者の不安や希望について丁寧にカウンセリングを行っている

「目立ちにくさ」「期間の短さ」「痛みの少なさ」の3つが主に挙げられます。マウスピース型装置を用いた矯正は、ワイヤー矯正よりも歯にかかる力がマイルドな分、歯牙と歯周組織への負担が少なく、痛みが発生しにくいといわれています。装置が透明ですので、目立ちにくい点も大きなメリットですね。活舌への影響も小さいので、話す機会が多いお仕事の方でも問題なく始めていただけるかと思います。また当院では、シミュレーションを行ってから矯正を始めるので、なるべく早くゴールに到達でき、ほぼ1年以内に終了します。年齢制限などもありませんので、今まで矯正を諦めていたという大人の方も始めやすいのではないでしょうか。

Q実際の矯正の流れや期間について教えてください。

A

▲マウスピース型装置は透明なので装着しても目立ちづらい

まずエックス線検査を行い、次に口腔内デジタルスキャナーで歯列をスキャンして歯型を採ります。従来のシリコン系の印象材を使わないため、違和感や嘔吐感といった患者さんの負担が少なく、精密な歯型が採取できる点がポイントです。スキャンしたデジタル3Dデータをもとに矯正のシミュレーションを行い、患者さんに矯正に必要な期間と必要なマウスピース型装置の枚数を説明します。症例によってはマウスピース型装置が不適応な場合もありますが、その際は別の手法をご提案させていただきます。矯正期間中は約2週間に1度通院し、マウスピース型装置の交換を行います。個人差はあるものの、当院では半年～10ヵ月ほどで矯正が完了します。

Q矯正中に注意すべきことは何でしょうか？

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▲マウスピース型装置は時間を守って装着することが重要

着用時間をきちんと守っていただくことが大事です。マウスピース型装置を用いた矯正では、食事と歯磨きの際は装置を外します。装置の着脱がご自身で簡単に行えるので、外したまま過ごそうと思えば過ごせてしまえるんですね。しかし当然、外す時間が長ければその分矯正は計画どおりに進みません。ですから、患者さん自身の自主性と自己管理が非常に大切なのです。1日20時間を目安に、食事と歯磨きの時以外は常につけるようにしましょう。装置のお手入れは、基本的に水洗いで問題ありません。装置専用の洗浄剤も常備していますので、そういったアイテムを活用されても良いかと思います。

Q先生が矯正を行う際に心がけていることを教えてください。

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▲口腔内スキャナーの導入により精密な矯正が可能に

大人の方の場合、歯並びに悩みを抱いていても、「今さら始めても遅い」「ワイヤーが目立つのが嫌」など、なかなか矯正に踏み出せないケースが多くあります。虫歯治療やクリーニング、ホワイトニングなど、一見矯正とは関係のない治療やケアを行う中で、ふとした会話から患者さんの心の奥底にある「歯並びへのコンプレックス」に気づくことも少なくありません。そういった患者さんの心の中にある思いをくみ取り、その思いを実現できるようにご提案させていただいています。目立ちにくく、どの年代からでもスタートできるマウスピース型装置を用いた矯正は、矯正にハードルの高さを感じている方にこそ始めていただきたいですね。

Q矯正中にほかの治療をすることも可能なのでしょうか？

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▲気になることがあれば気軽に相談してほしいという

可能です。基本的には、矯正を始める前に口腔内をすべて検査し、虫歯や歯周病など治療すべき症状・疾患が見つかった場合は、即時に治療を終えてから矯正をスタートします。しかし、治療が長引きそうな場合は、患者さんと相談の上、矯正をしながら治療を進めていくこともあります。ケースバイケースで対応していますので、まず気軽にご相談いただければと思います。