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副鼻腔炎から肺炎、がん治療にも
医科へも影響、口腔外科の重要性

マーレデンタルクリニック

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2025/04/28

マーレデンタルクリニック 副鼻腔炎から肺炎、がん治療にも 医科へも影響、口腔外科の重要性 マーレデンタルクリニック 副鼻腔炎から肺炎、がん治療にも 医科へも影響、口腔外科の重要性
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口腔内の環境改善は副鼻腔炎や気管支炎、肺炎、心内膜炎、心筋梗塞、肝炎、胃腸炎、糖尿病、肥満などの内臓疾患、精神不安、運動機能低下など医科領域の改善にもつながるという川口哲司理事長。理事長は、東京医科歯科大学付属病院の口腔外科で長年重症例を含む手術に携わってきたが、当時から「原点回帰治療」を訴えてきた。これは全身の健康の入り口である「口の中」で「除菌を徹底した治療」を基本とすることで解決につながり、「末永く安心してしっかり噛む」ことのできる健全な生活を守れるというもの。口腔外科手術やがん治療、舌口腔顎骨再建術、インプラント治療、顎関節症、ペインクリニック治療といった数多くの臨床経験を持つ理事長のもとには、原因不明の疾患で悩む人が多く訪れる。事例を交えて、対応の現状を聞いた。

(情報更新日2021年5月28日)

健康も不健康も、口腔が入り口になり得るから、「完全除菌」をめざすべき

Q口腔内の環境が体全体に影響することがあるということですが?
A
マーレデンタルクリニック 口腔内環境と体全体について話す理事長

▲口腔内環境と体全体について話す理事長

はい。虫歯や歯周病で歯やその周辺組織に巣食った菌が神経や血管、または筋肉の隙間などを通って、全身に広がる可能性があります。私は大学病院で口腔外科の手術に長く携わりながら内科・外科の先生方と連携してきましたが「菌が絡んでいる歯は内臓疾患の重症化のリスクになるので抜いてほしい」と40年も前から言われてきました。歴史的にも、フランスのルイ王朝時代に「歯は万病の元」といって全部抜いてしまった記録があるくらいです。しかし、歯科の立場では歯を残すために種々の治療法により歯を保存するので、抜歯は最後の手段です。歯1本のために全身に病気を蔓延させてはいけないという医学的観点を考慮しても判断が難しいところです。

Q全身に関わる病気というと、例えばどのようなものでしょう?
A
マーレデンタルクリニック 鼻詰まりや鼻水の症状が歯と関係する可能性もあるという

▲鼻詰まりや鼻水の症状が歯と関係する可能性もあるという

身近なのは頬位置の空洞の上顎洞炎ですね。慢性化すると蓄膿症になり、手術でも改善が難しいようです。主症状が鼻詰まりや鼻汁、目の辺りのうっとうしさなら耳鼻科や眼科に行かれるでしょうが、歯性上顎洞炎といって、一見歯に症状がなくても原因が歯にあることも。治療法としては歯の周辺に増殖している菌を取ることが大切ですが、歯根嚢胞という膿の袋がある場合や、骨髄炎になっている場合は、当院で行っている病巣を完全に取りきるための口腔外科治療でないと難しいでしょう。長年、諸症状の原因となる慢性細菌感染巣と格闘してきましたが、細菌は主病巣からさらに周辺組織に深く潜行して見つけにくかったり、増殖する悪い菌も多いです。

Q心身の不調の原因が、実は歯にあったという例はありますか?
A
マーレデンタルクリニック 歯科治療をすることで精神不安や姿勢の改善につながることも

▲歯科治療をすることで精神不安や姿勢の改善につながることも

口腔器官は重要な感覚器であるため、心身の不調を抱えている人は、口の中の不調を訴える傾向が多くあります。そのほとんどの方が、長年治療に通っても痛みが取れず、イライラする、不安で食事がきちんと取れないなどの日常生活に不安な状況になっています。そのような方でも、適切な治療を施せば、痛みの改善が図れ、快適な生活が再び送れることにつながります。例えば、義歯が合わなくて咬めない痛みなどで精神不安の状態になった方が、インプラント治療を行ったことで義歯と痛みという悩みから解放されて精神安定剤が不要になったということも往々にしてあります。

Q口腔内のがんというのは、怖いですね。
A
マーレデンタルクリニック 口腔がんの見極めも行う

▲口腔がんの見極めも行う

腫れ物がある、しみる、触ると痛いと不安だと思いますが、鑑別して、ただの口内炎だとわかれば安心できますよね。良性・悪性の見極めですが、口内炎は見た目がきれいです。がんは潰瘍部が大きく、出血している、見た目が悪いなどの違いがあります。悪性腫瘍と疑われる場合はCTで、がん組織の大きさを診断します。腫瘍切除にあたっては、セーフティーマージン(安全域)といって、腫瘍の大きさの3~5倍、さらに腫瘍病型によっては、それ以上の拡大手術になりますので、連携先病院に即、ご紹介することになります。とはいえ、ほとんどが良性のことが多いですから、安心のためにもぜひご相談ください。

Q全身の健康のための歯科治療について、まとめていただけますか?
A
マーレデンタルクリニック 菌を徹底的に取り除くための治療を行う

▲菌を徹底的に取り除くための治療を行う

口腔は「健康の入り口」です。体に良い食事を摂取することは、生きるために不可欠な免疫システムの維持に重要です。それには栄養バランスに加え、やわらかいものだけでなく固いものでもしっかり咀嚼できることが肝心で、それゆえに定期的な歯科治療が大切なのです。他方、口腔は「不健康の入り口」でもあります。歯に菌が絡みやすく、歯や口腔深部組織から全身への細菌の進入口になりやすいからです。ですから当院では、従来からの削って埋めるといった概念の歯科治療だけではなく、菌を徹底的に取り除くための「完全除菌」という考えで、治療を行っています。いわゆる「噛むための歯科治療」は、その環境を整えた上で行うものだと思います。

ドクターからのメッセージ

川口 哲司理事長

歯科医師になって約40年ですが、当時は口腔内環境の悪い人が多く、1日に多くの方の抜歯をしたこともありますし、大学に泊り込んでいて交通事故が立て込むと切れてしまった口唇、口蓋、歯肉、舌を朝まで縫い続けたこともありました。そうした経験を経て、医科領域にも目配りが利くようになったのです。感覚器でもある口腔の不具合が、全身疾患だけでなく精神状態にも大きく影響するのも数多く見てきました。歯があって噛めるのは本当に大事です。おいしいものを食べたいのは人間の素直な欲求ですし、きれいな歯で皆と談笑しながら食事をするのは人生の至福の時間です。そうした気持ちも含め、健康のすべてに関わる歯を大切にしていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

顎関節症治療/5万5000円程度、インプラント1歯/40万~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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