すぐに受けられて帰宅できる
ばね指、手根管症候群の日帰り手術
宮本整形外科
(品川区/西大井駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
「あれ、手の感覚がおかしい?」。手にチクチクとした痛みがある、しびれる、指が動きにくい。そういった症状があれば、それはばね指や手根管症候群などの病気かもしれない。薬や注射で治らないときは手術が必要になるが、大学病院などでは予約してから実施が数週間後になり、症状に悩む日が続いてしまう。そんな中、すぐに受けられ、すぐに帰れる日帰り手術を行っているのが「宮本整形外科」だ。そもそもばね指、手根管症候群とはどんな病気なのだろうか? 基本的な症状や日帰り手術のメリットなどを宮本裕也理事長に聞いた。
(取材日2016年7月25日)
目次
手の指が曲がったまま戻りにくくなるばね指は、手術で治癒がめざせる
- Qどのような病気や症状に対して日帰り手術ができるのでしょうか?
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A
主にばね指や手根管症候群、アキレス腱断裂、手の指の伸筋腱断裂です。これらの日帰り手術は短時間で終わるものの、開業医が通常の診療をしながら行うのは相応の負担があるため、多くのクリニックではやっていません。患者さんの多くは有床の病院で受けているのですが、当院では手間なく手術を受けてもらいたいので昼の休診時間帯などを利用して手術を行っています。
- Q日帰り手術のメリットについて教えてください。
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A
「待たない」「すぐ終わる」「すぐ帰れる」「負担が少ない」といった4点が挙げられます。手術をしないに越したことはないので、適応となるのは薬や注射で治らず、必要がある場合に限ります。病院によっては、数週間待たないといけないことが多いのですが、当院では最短で受診日の翌日に手術ができます。手術は局所麻酔を施してから行うので、手術中の痛みはほぼなく、また短時間で終わります。所要時間は、ばね指は10分ほど、手根管症候群は15~20分、アキレス腱断裂は30分~1時間程度です。手術後には当院で休む必要もなくすぐにご帰宅いただけます。
- Qこれらの中で患者が多いばね指とはどんな病気なのでしょうか?
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A
手の指に起こる病気で、指の付け根の下のほうに痛みがあったり、指が曲がったまま戻りにくくなったりします。女性に起こりやすく、仕事などで手をよく使う人に発症しやすいです。原因は腱鞘炎を繰り返すこと。私たちが指を動かせるのは、腱が筋肉の動きを骨に伝えているためです。腱は腱鞘と呼ばれる鞘(さや)に包まれていますが、この腱鞘が炎症を起こして肥大すると、腱が引っかかってしまい、痛みを起こしたり、指がスムーズに動かなくなったりします。ばね指は全ての手の指に起こる可能性がありますが、親指、薬指、中指などに起きることが多いです。症状が痛みだけであれば注射で改善を試み、治らなければ手術を検討します。
- Q手根管症候群はどんな病気なのでしょうか?
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A
手には親指から薬指までの感覚を支配する正中神経が通っていて、手関節の部分でこの神経を覆っているトンネルが手根管です。手根管症候群は、正中神経が何らかの理由で手根管に圧迫されることで起きます。症状としては手のしびれやチクチクとした痛み、物をつかみにくくなることも。中には手のひらの親指の付け根部分の丸みが減っていく場合もあります。原因は不明ですが、こちらも女性や手をよく使う方に起こりやすいです。ばね指と同様に違和感があれば早期にご相談いただいたほうが治療の選択肢が増えます。しびれが首の神経の狭窄による場合もあるので、適切に診断し、軽度であればまずは内服、リハビリテーション、注射などで様子を見ます。
- Q手術後の流れについて教えてください。
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A
手術が終わった後はガーゼや包帯を巻き、痛み止めの薬などを処方した後すぐにご帰宅いただけます。切開による傷ができるため、10日から2週間ほどは患部を濡らさないように気をつけましょう。手の指は手術直後から動かしていただいて大丈夫です。2、3日後に傷や手の動きをチェック。「ここまで動かしてください」といったリハビリの指導も行います。