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河合 毅師 院長の独自取材記事

関内馬車道デンタルオフィス

(横浜市中区/関内駅)

最終更新日:2021/10/12

河合毅師院長 関内馬車道デンタルオフィス main

「関内馬車道デンタルオフィス」には、関東甲信越はもちろん、東海地方や東北地方からも幅広い患者が訪れている。その多くはパニック障害や歯科恐怖症、嘔吐反射が強いなど主に精神的な問題から、歯科医院の受診を苦手としていた人たちだという。「静脈内鎮静法を使った歯科治療を行い、本当にリラックスして受診していただけるような環境を整えました」と語る河合毅師院長。大学院や総合病院などで口腔外科を専門とし、親知らず抜歯や難易度の高い口腔外科治療、インプラント治療、入れ歯や審美歯科、噛み合わせ治療といった専門的な手技も得意とする。金属アレルギーや睡眠時無呼吸症候群など、患者の悩みを解決するための診療にも幅広く積極的に取り組む河合院長に、患者や歯科治療に対する熱い思いを聞いた。

(取材日2019年11月28日)

静脈内鎮静法下の治療で患者の不安や恐怖感の軽減を

こちらを開院された理由や診療方針について教えてください。

河合毅師院長 関内馬車道デンタルオフィス1

大学病院で提供するような質の高さを追求した治療を、リラックスした環境で受けていただけるクリニックをつくりたいと考えたからです。その象徴ともいえるのが麻酔を使った歯科治療で、当院では希望される方には静脈内鎮静法を施し、痛みや怖さを感じることがないように配慮しながら治療を提供しております。最初にカウンセリングで患者さんのお悩みやご希望を詳しく伺い、その方に適した治療計画をご提案し、十分に納得されてから始めることも、安心して治療を受けていただくための大切なプロセスとなっています。また麻酔用の点滴で注入針を刺すときも、痛みを感じにくくするために噴霧式麻酔を施してから行います。さらに手術後は個室のリカバリールームで4時間ほど休んで、最後までリラックスした状態でお帰りいただくようにしています。

どういった方が静脈内鎮静法下での治療を選ぶのですか。

痛みが苦手な方にご利用いただいていますが、特に増えているのは歯科恐怖症、パニック障害、嘔吐反射が極端に強いなど、精神的な問題によって歯科治療が難しいと思われていた方で、関東甲信越、東海、東北と遠方からも来られています。例えばパニック障害の方は抑圧された治療環境や精神的にストレスを感じる状態に置かれるとさまざまな発作を起こされます。しかし治療中も適切に麻酔を使って、精神鎮静状態へと促すことができれば、発作を起こす可能性は低く、またそうした状態で治療を受けられることが治療前のストレス軽減にもつながるため、安心して受診していただけると思います。歯科医院での痛みや不安がプレッシャーとなる歯科恐怖症の方、精神的な影響によって嘔吐反射が強まってしまう方などにも、リラックスして治療を受けていただけるでしょう。

リラックスを促すため、どんな点に工夫されていますか。

河合毅師院長 関内馬車道デンタルオフィス2

歯科医院というよりシティーホテルのような落ち着いた空間づくりをめざしています。また外の景色が目に入ることで患者さんの気持ちが安らぐように、カウンセリングルームと手術を行う診療室は窓に面した場所に配置しています。カウンセリングルームは緊張の原因ともなる対面式の座り方ではなく、患者さんと私が横並びに座り、同じ方向を向くことで「一緒に同じ問題を解決していく」という姿勢を実感してもらい、より率直にご希望やお悩みを話していただけるようにと考えています。抜歯やインプラント治療、麻酔を使った治療などを行う専用の診療室は特に衛生管理を厳しくすると同時に、窓から外が見えるような向きに診療ユニットを配置するなど居心地の良さにも配慮。リカバリールームでは、金属アレルギーのパッチテストや睡眠時無呼吸症候群の検査を行うなど、さまざまなアプローチができるよう設備を整えています。

金属アレルギー対応や、噛み合わせの調整にも注力

力を入れているのは、どのような治療ですか。

河合毅師院長 関内馬車道デンタルオフィス3

私が長年専門としてきた口腔外科での経験をもとに、専門的な外科手術を必要とする親知らずの抜歯やインプラント治療、入れ歯、審美歯科、根管治療といった分野に力を入れています。親知らずの抜歯は総合病院やクリニックで15年以上にわたって行ってきており、患者さんのご希望に応じて1日で4本を抜歯する治療にも応じています。また自由診療となるインプラント治療では高品質な材料にこだわるとともに、必要な治療費用を明示し、患者さんになるべく安心して利用いただけるようにと考えています。入れ歯もさまざまな種類を用意していますので、やはり入れ歯がよいという方にも対応できます。精密な根管治療を行った上で、セラミックなどを用いた審美面に配慮した治療を希望される方も増えています。もちろん、これらの治療も静脈内鎮静を使って行うことができます。

金属アレルギーに関しても精通していると聞きました。

15年前に亜鉛を使った歯科治療の金属アレルギーに関する研究発表を行ったこと、病院勤務で金属アレルギーに悩まされる患者さんを診てきたことなどから、金属素材を使った歯科治療に対して関心を払ってきました。そのため当院では、コバルト、ニッケル、クロム、パラジウム、亜鉛、銅、水銀など、金属アレルギーを調べる金属17種類のパッチテストをご用意しています。パッチの貼りつけは個室で専属の女性スタッフによって行うので、女性の患者さんでも安心してご利用になれます。まれにインプラントに使うチタンのアレルギーの方もいらっしゃるので、ジルコニアのインプラントも用意しており、基本的にはどの治療でもメタルフリーが可能です。

診療する上で重視している点は?

河合毅師院長 関内馬車道デンタルオフィス4

すべての治療に共通するコンセプトは、その患者さんにとって「理想的な噛み合わせ」を提供する総合的な歯科治療です。歯周病治療、かぶせ物や入れ歯を製作して不足部分を補完する補綴治療、口腔外科やインプラント治療のほか、審美歯科、矯正歯科といった多様な治療の最終目標を「正しい噛み合わせでしっかり噛めること」に置き、各分野を連動させて噛み合わせを調整する総合的な歯科治療を行っております。噛み合わせが不十分なままでは、悪くなった部分の治療を終えても、今度は別の部分に不具合が起きるといった状態を繰り返す可能性もあります。やがては口の中だけでなく顎関節の違和感や顔の造形や表情にまで影響が出てくることもありますから、それらを未然に防ぐためにも最初から噛み合わせを念頭に置いた治療が必要と考えているのです。

睡眠時無呼吸症候群など幅広い分野の診療にも取り組む

ところで、プライベートな時間の過ごし方を教えてください。

河合毅師院長 関内馬車道デンタルオフィス5

歯科治療が趣味のようなもので、論文や原稿の執筆もあり、口腔外科の研究も続けていますので、休日もほとんど勉強や研究で終わってしまいます。ただ子どもがまだ小さいので、子どもと過ごす時間も大切にしています。仕事を忘れる時間ができるので、ちょうどいい気分転換になりますね。

この馬車道で開院されたのは、どんな理由からでしょうか。

私は大学時代に口の中や顎、顔などの病気やケガを外科手術で治療する口腔外科に興味を持ち、卒業後は大学院に進み、大学病院や総合病院の口腔外科で診療を続けました。非常に充実した日々を送っていましたが、「いずれは自分が理想とするクリニックをつくりたい」というのは歯科医師になった時からの夢でした。私は千葉県出身ですが、父が横浜の大学出身だった縁で、馬車道で開催される祭りのパレードを何度も見に来ていたせいか、横浜が大好きになり、開院するなら横浜と決めていたのです。ですから、思い出深く、交通の便の良さも魅力の関内・馬車道地区を選びました。遠方からも通院しやすいですからね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

河合毅師院長 関内馬車道デンタルオフィス6

当院では金属アレルギーや睡眠時無呼吸症候群、摂食嚥下などの領域でも研究を重ね、全身の状態を見据えた診療を重視しています。睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病や肥満が原因という場合もありますが、顎が小さいことなど口腔内に問題のある方も少なくありません。耳鼻咽喉科と連携してマウスピースによる治療や、口腔外科手術などを行うという選択肢がありますので、積極的に取り組んでいます。今後もご本人に合った治療計画をご提案し、静脈内鎮静法も用いて患者さんの負担や不安の軽減につなげ、質の高い治療をご提供したいと考えています。今まで恐怖心などから歯科治療を諦めていた方のよりどころになりたいと願っていますので、ぜひ遠慮なくご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万8000円~、審美歯科:セラミックインレー/3万3000円~、静脈内鎮静法(個室利用の日帰り入院費含む)/5万5000円、矯正/33万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、金属アレルギーのパッチテスト/1万1000円〜、ジルコニアインプラント/35万2000円〜、睡眠時無呼吸症候群:検査/1万6500円、マウスピースを用いた治療/14万8500円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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