河合 毅師 院長の独自取材記事
関内馬車道デンタルオフィス
(横浜市中区/関内駅)
最終更新日:2026/03/17
関内駅近くの「関内馬車道デンタルオフィス」は、痛みを感じにくい状態でリラックスして治療が受けられるクリニックをコンセプトに、静脈内鎮静法および全身麻酔を用いた歯科治療を得意としている。歯科口腔外科が専門の河合毅師院長は、親知らず抜歯や難易度の高い口腔外科治療、インプラント治療、入れ歯や審美歯科、噛み合わせ治療などに幅広く対応。加えて「一般的な診療では難しいとされる患者さんも診ていきたい」との考えから、パニック障害や歯科恐怖症、嘔吐反射が強いなどの理由で歯科治療を受けづらかった患者が県外からも訪れる。睡眠時無呼吸症候群など全身と口腔との関わりにも目を向けた取り組みにも積極的な河合院長に、患者や歯科治療に対する熱い思いを聞いた。
(取材日2025年12月23日)
静脈内鎮静法や全身麻酔を用いて治療を受けやすく
クリニックの診療方針を教えてください。

当院は大学病院で提供するような質の高い治療を追求し、それをリラックスした環境で受けていただけるクリニックをめざしてきました。そのため希望される方には静脈内鎮静法を施し、痛みや怖さを感じることがないように配慮しながら治療を提供しております。当院の場合、麻酔用の点滴で注入針を刺すときも、痛みを感じにくくするために噴霧式麻酔を施してから行います。また治療中は全身麻酔の手術で使われるBISモニタリングシステムやカプノメーターで患者さんの脳波や呼吸状態を測定し、手術後も患者さんの容体が落ち着くまで麻酔を専門とする歯科医師または医師が全身管理を行います。私の信条は「神は細部に宿る」。トラブルが起きる可能性を排除するため、安全面には徹底的にこだわっています。
全身麻酔での治療も可能だと伺いました。どのように行うのでしょうか。
当院では2025年からTIVA(全静脈麻酔)による全身麻酔での歯科治療を行っています。静脈からの麻酔薬投与で麻酔を施すTIVAは麻酔ガス吸入より患者さんの体への負担が軽いとされ、治療後は2時間ほど休めばお帰りいただけるため、日帰り手術が可能になりました。以前から静脈鎮静法でも全身麻酔レベルの設備と人員で安全に配慮した治療に努め、スタッフも歯科麻酔の専門知識を学び、麻酔の準備や治療時のサポートに習熟していましたから、全身麻酔の導入も非常にスムーズでした。また私は大学病院時代に障害のある方や歯科恐怖症の方などの治療を多く経験し、開院当初から「一般的な診療では対応が難しいとされる患者さんの治療ができる体制」をめざしていました。完全麻酔でそれがより完成形に近づいたと感じています。
静脈内鎮静法と全身麻酔では適した症状が違うのですか?

当院の場合、静脈内鎮静法は痛みが苦手な方のほか、歯科恐怖症やパニック障害、嘔吐反射などの理由で歯科治療が受けづらかった患者さん方に利用しています。私は静脈麻酔を使った治療を数多く行い、パニック障害などの患者さんの発作が起きないように精神鎮静状態へと促すノウハウもあります。しかし歯科治療への反応が特に強い方では全身麻酔が向いている場合があり、患者さんとご相談して治療法を決定します。また全身麻酔の導入で、歯列矯正と顎の手術を組み合わせた外科矯正がより安全に配慮した形で行えるようになりました。上下の歯が前方に出た上下顎前突いわゆる「くちゴボ」に対し、顎の骨の一部を切除して上下の顎を後退させるための「骨切り」などが対応可能です。
適切な噛み合わせをベースに多様な歯科治療に対応
診療する上で重視している点は?

すべての治療に共通するコンセプトは、その患者さんにとって「理想的な噛み合わせ」を提供する総合的な歯科治療です。歯周病治療、かぶせ物や入れ歯を製作して不足部分を補完する補綴治療、口腔外科やインプラント治療のほか、審美歯科、矯正歯科といった多様な治療の最終目標を「正しい噛み合わせでしっかり噛めること」に置き、各分野を連動させて噛み合わせの調整を図る総合的な歯科治療を行っております。噛み合わせが不十分なままでは、悪くなった部分の治療を終えても、今度は別の部分に不具合が起きるといった状態を繰り返す可能性もあります。やがては口の中だけでなく顎関節の違和感や顔の造形や表情にまで影響が出てくることもありますから、それらを防ぐためにも最初から噛み合わせを念頭に置いた治療が必要と考えています。
力を入れているのは、どのような治療ですか?
私が長年専門としてきた口腔外科での経験をもとに、専門的な外科手術を必要とする親知らずの抜歯やインプラント治療、入れ歯、審美歯科、根管治療といった分野に力を入れています。親知らずの抜歯は総合病院やクリニックでの15年以上の経験から、患者さんのご希望に応じて1日で4本を抜歯する治療にも応じています。また自由診療となるインプラント治療では高品質な材料にこだわるとともに、必要な治療費用を明示し、患者さんになるべく安心して利用いただけるようにと考えています。入れ歯もさまざまな種類を用意していますので、やはり入れ歯が良いという方にも対応できます。精密な根管治療を行った上で、セラミックなどを用いた審美面に配慮した治療を希望される方も増えています。もちろん、これらの治療も静脈内鎮静法下で行うことができます。
外科矯正の治療の流れも教えてください。

手術までに何度か通院していただく中で、口腔内の3DデータとCT画像などから治療をシミュレーションし、現状と治療後の上下顎模型を3Dプリンターで作製します。それらで患者さんの確認を得た後、手術日を設定して外科矯正の手術となります。私は事前に模型を使って模擬手術を2度行うので、実際の手術も流れは非常にスムーズだと思います。手術後に必要な歯列矯正まで当院でトータルに行いますから、「顎の手術は形成外科で矯正は歯科」と別々にならずに済み、患者さんも安心ではないでしょうか。
「いてくれて良かった」と言われる歯科医師をめざして
馬車道で開院されたのは、どんな理由からでしょうか。

私は大学時代に口の中や顎、顔などの病気やケガを外科手術で治療する口腔外科に興味を持ち、卒業後は大学院に進み、大学病院や総合病院の口腔外科で診療を続けました。非常に充実した毎日でしたが、「いずれは自分が理想とするクリニックをつくりたい」というのは歯科医師になった時からの夢でした。当時から歯科恐怖症やパニック障害、嘔吐反射の強い方など、他院では断られるような治療に対応したいと考え、患者さんから「先生がいてくれて良かった」と言っていただける歯科医院をめざしています。私は千葉県出身ですが、父が横浜の大学出身だった縁で、馬車道で開催される祭りのパレードを何度も見に来ていました。それで横浜が大好きになり、開院するなら横浜と決めていたのです。中でも思い出深く、交通の便の良さも魅力の関内・馬車道地区を選びました。遠方からも通院しやすいですからね。実際に県外から足を運んでくださる患者さんが多いです。
リラックスして治療を受けてもらう工夫は?
シティーホテルのような落ち着いた空間づくりをめざし、外の景色が目に入ることで患者さんの気持ちが安らぐように、カウンセリングルームと手術を行う診療室は窓に面した場所に配置しました。カウンセリングルームは緊張の原因ともなる対面式の座り方ではなく、患者さんと私が横並びに座り、同じ方向を向くことで「一緒に同じ問題を解決していく」姿勢を実感してもらい、より率直にご希望やお悩みを話していただけるようにと考えています。抜歯やインプラント治療、麻酔を使った治療などを行う専用の診療室は特に衛生管理を厳しくすると同時に、窓から外が見える向きに診療ユニットを配置するなど、居心地の良さにも配慮しています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では睡眠時無呼吸症候群、摂食嚥下などの領域でも研究を重ね、全身の状態を見据えた診療を重視しています。睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病や肥満が原因という場合もありますが、顎が小さいことなど口腔内に問題のある方も少なくありません。医科と連携して行う治療のほかにも、口腔外科手術などの選択肢もありますので、積極的に取り組んでいます。今後もご本人に合った治療計画をご提案し、静脈内鎮静法や全身麻酔も用いて患者さんの負担や不安の軽減につなげ、質の高い治療をご提供したいと考えています。今まで恐怖心などから歯科治療を諦めていた方のよりどころをめざしていますので、ぜひ遠慮なくご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円~、ジルコニアインプラント/35万2000円〜、セラミックインレー(詰め物)/3万3000円~、静脈内鎮静法/6万5000円~、全身麻酔/15万円、矯正/33万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、外科矯正/65万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

