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舩越 元 院長の独自取材記事

ふなこし内科・循環器内科

(福岡市中央区/六本松駅)

最終更新日:2021/10/12

舩越元院長 ふなこし内科・循環器内科 main

2015年開業の「ふなこし内科・循環器内科」は、日差しが差し込む吹き抜けの待合スペースが印象的なクリニック。西鉄バス笹丘1丁目バス停から徒歩2分ほどの場所にあり、4台分の駐車スペースを備える。院長を務めるのは、大学病院および関連病院などで研鑽を積んだ循環器内科の専門家で、内科診療全般に精通する舩越元先生。管理栄養士による食事指導を積極的に取り入れて、循環器疾患や生活習慣病の診療もできる限り同院で完結させている。また、医療情報を発信する健康教室を開いているのも特徴で、疾患や具体的な状況を題材にした内容は、患者から好評なのだとか。取材中、度々口にした「患者さんが健康に長生きできるよう全力を尽くします」という言葉からも、舩越院長の温かな思いやりが感じられた。

(取材日2020年6月19日)

専門の外来を開設している循環器内科

開業された理由をお聞かせください。

舩越元院長 ふなこし内科・循環器内科1

循環器内科を専門に20年ほど臨床経験を積む中で「より患者さんに寄り添った診療をお届けし、地域医療に貢献したい」という想いを抱くようになったことが、開業に至った大きな理由です。開業にあたって特に大切にしたのは、肩肘を張らず、普段着で受診できるかかりつけのクリニックであること。そのために、当院は造りにもとてもこだわったんです。木目調をベースとした温かみのある内装を選び、待合スペースは圧迫感を与えないよう吹き抜け構造にして、太陽光が差し込む南向きの大きな窓も設けました。患者さんから「室内が明るくて、入った瞬間にすごく温かい、清潔な印象を受けました」とお褒めの言葉を頂くことが多く、うれしい限りです。

どんな患者が受診されるのですか?

若い方から高齢の方まで幅広い世代の地域の皆さんにご利用いただいています。循環器内科診療を求める患者さんや、生活習慣病などの日常的な管理が必要となる患者さんを中心に、風邪や腹痛などの一般内科的な病気や症状で来院される方もいらっしゃいますね。ご自身やご家族の健康への意識が高い患者さんが多く、服薬や生活習慣改善の提案にも真摯に応えてくださるので、とてもやりがいを感じています。最近は、新型コロナウイルス感染症の対応に奔走する私どもへのねぎらいの言葉を頂戴することが多く、地域の皆さんの温かなお人柄にふれ、思わずほろりと涙がこぼれそうになることもしばしばです。

循環器内科診療について教えてください。

舩越元院長 ふなこし内科・循環器内科2

循環器内科は心臓・血管・リンパ管などを対象とし、心不全や虚血性心疾患といった命に関わる疾患の発見・治療も担います。循環器に問題が生じると、胸の痛みや、動悸、息切れ、むくみが現れる場合が多いため、当院では「胸痛」「動悸」「息切れ」「むくみ」の症状別に外来を設け、相談の間口を広くして病気の早期発見・早期治療につなげています。受診すべきかを判断する一つの基準として、「心臓に問題がある場合、むくみと息切れ、胸の痛みなどがセットで現れることが多い」と知っておいてもらいたいですね。循環器疾患に罹患するのは、中年以降の方が多いですが、若ければ大丈夫ということではありません。「おかしいな」と思ったら、症状が軽くても早めに循環器内科を受診することをお勧めします。

食事指導で症状改善をめざす。健康教室での情報発信も

循環器疾患の検査や治療はどんな流れで行うのでしょうか?

舩越元院長 ふなこし内科・循環器内科3

まずは「いつ、どんな症状が現れたのか」「体重は増加しているか」といった情報を把握し、必要であれば検査、エックス線検査、超音波検査、心電図検査などを組み合わせて原因を精査します。循環器疾患と思いきや、呼吸器系や消化器系、内分泌系の疾患の場合もあるので、見落としのないよう診査し、原因を見極めたら治療を行います。また生活習慣に改善が必要であると判断した場合には管理栄養士による食事指導や服薬で症状改善を図っていきます。また当院は、循環器内科・内科診療に必要な設備を一通りそろえており、検査から治療、日常的な管理まで、できる限りここで診療を完結できるよう努めています。より専門的な検査・治療が必要なときは、長年かけて築いた医師同士のネットワークを活用し「この症状はこの先生」という形で、適切な専門機関へと患者さんをお送りしています。

こまやかに食事指導を行っているそうですね。

生活習慣病や循環器疾患の患者さんに、受付事務も兼ねる管理栄養士が食事指導を提供します。しっかりと食生活を見直せば、2ヵ月ほどで数値が改善に向かう傾向にありますが、単に「3食しっかり食べて、塩分・脂肪分を控えましょう」と伝えるだけでは、具体的にどうすれば良いのか戸惑ってしまいますよね。ですから当院の管理栄養士は、直近1週間程度の食事内容をチェックした上で「こういった料理が良いですよ」と例を示して、患者さん一人ひとりに合わせた、取り入れやすい食事改善方法をご提案しています。さらに食事指導を行った後、アドバイスを記したお手紙をご自宅にお送りし、患者さんが日常の中で健康を意識できるようサポートしているんです。ここまでこまやかにフォローするクリニックはそうないと思いますよ。

健康教室も評判だとお聞きしました。

舩越元院長 ふなこし内科・循環器内科4

月2回昼休みに開く健康教室では、テーマに沿って役立つ医療知識をお届けしています。これまでに、私が専門とする心臓や血管の疾患をテーマにする回や、患者さんの要望を受けて肺や腎臓の疾患をテーマにする回を設けました。疾患以外をテーマにすることもあり「家族が家で倒れた! けがした! どうしましょう?」と題して「こんな症状のときは救急車を呼ぶべき?」といった疑問にお答えしたこともあります。ご高齢の患者さんの中には「もしもの時はどうすれば?」とお感じになっている方も多く、この回は反響が大きかったですね。健康教室は和気あいあいとした雰囲気で、私も専門外のことを患者さんと一緒に学んでいます。日程やテーマはホームページで告知していますので、当院の患者さんやご家族はもちろん、普段当院に通われていない方も、気軽にご参加ください。

頼れるスタッフとともに「正しい医療」を追求する

スタッフさんの人柄もこちらの魅力だと伺いました。

舩越元院長 ふなこし内科・循環器内科5

看護師が2人、非常勤の臨床検査技師が1人に加えて、受付事務3人の内の2人は管理栄養士を兼ねています。皆、人柄が良く、気づきにあふれた面々で、患者さんから頼りにされています。例えば、管理栄養士でもある事務スタッフは、患者さんとのちょっとした会話の中で食事のアドバイスを送るなど、工夫を凝らしてくれているんですよ。「スタッフさんが良いから、また来ました」と言ってくださる患者さんもいるほどで、とてもうれしく誇らしいですね。当院では、毎週月曜日にスタッフ全員が集まってミーティングをして連携を深め、月1回は私が各スタッフと個人面談を行い、仕事からプライベートのことまで相談に乗っています。スタッフのプライベートがハッピーになれば、仕事もハッピーになりますし、患者さんも、そして私もハッピーになれるはず。そういう良い循環を、とても大切にしています。

先生が大切にされていることは何でしょうか。

どんな内科疾患にも対応できる「泥臭い町医者」として、データや数字だけでなく、患者さんの訴えに気を配り、その方にとって本当に必要な「正しい医療」を提供する、それが私のモットーです。私がこうした想いを強く持つようになったのは、愛してやまない祖母を医療ミスで亡くしたから。「家族としてだけでなく、医療者として祖母に寄り添い、医療機関と関わっていたら医療ミスを食い止められたのでは?」と悔やみ、思い出すと今でも涙が出ます。それと同時に、真摯に医学と患者さんに向き合い、「正しい医療」を泥臭く追及する医師になろうという私の想いを、祖母が再認識させてくれたのだと深く感謝しているのです。

今後の展望をお聞かせください。

舩越元院長 ふなこし内科・循環器内科6

地道に、真面目に診療に取り組むということ以外は頭にないんですよ。スタッフとともに、当院の患者さんが元気で長生きできるよう、全力でサポートしていきます。また、より広く地域医療を支えるため、地域の医師会などの活動に、引き続き力を注いでいきます。一人の医師、一つのクリニックが地域へのさまざまな想いを持っていたとしても、それを実現していくのは難しいことが多いですが、区という単位で臨めば、地域の医療体制をより充実させられると考えています。現在の、喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症対策も医師会や各医療機関と連携しながら進め、地域の皆さんが少しでも安心できる医療環境をつくっていきたいですね。

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