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斉藤 洋平 先生の独自取材記事

はぐくみ母子クリニック

(川崎市中原区/武蔵中原駅)

最終更新日:2020/05/25

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川崎市中原区の住宅街にある産婦人科・小児科の複合施設「はぐくみ母子クリニック」。小児科は大きめのバギーでも診察室にそのまま入れるほど広く、海をイメージした内装も明るくかわいらしい雰囲気だ。感染症専用の待合室を別に設けるなど、随所に母子への思いやりが見られる。「問診を丁寧に行い、診断結果や家庭看護の方法をわかりやすく説明するよう心がけています」と話すのは小児科のチーフ・斉藤洋平先生。学生時代からの友人である輿石(こしいし)太郎院長とともにクリニックを切り盛りしており、小児がんなど重い病気の子どもと向き合ってきた経験から、懐の深い丁寧な診療姿勢に母親らから厚い信頼を得ている。自身も父親である斉藤先生に、めざす小児医療の姿やクリニックの特徴について話を聞いた。
(取材日2018年11月21日)

二診制で子どものあらゆる疾患に対応

水槽もあって明るくてかわいらしく、過ごしやすい雰囲気のクリニックですね。

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内装は輿石院長のこだわりです。ホテルの内装を手がけているデザイナーに入ってもらい、サンゴ礁をイメージして造りました。子どもたちはお魚が好きなので、お母さんに「子どもが来たがります」と言われることもありますね。僕がこだわったのは、待合室を広くしてバギーでそのまま入って来られるようにしたことです。デザイナーからはスリッパにすることを提案されましたが、安全重視のため断りました。バギーで診察室にも入れるようにしていますので、寝ているお子さんもそのままで大丈夫なんですよ。

クリニックの特徴や、診療における強みを教えてください。

開院当初よりも患者さんの数が増えたので、2017年から常に二診制で対応するようになりました。今では常勤の医師は5人在籍していて、休診は日曜・祝日のみ。おかげさまで新患の方も多く、地域の方々にも頼りにしていただけているのかなと感じています。当院の特徴は、子どものことならオールマイティーに診療できる体制が整っていることです。季節的な感染症など一般診療はもちろんですが、食物アレルギーや気管支喘息、アトピー性皮膚炎、中耳炎などの専門知識のある医師も在籍していますから、さまざまな症状に対応することができます。疾患のほか、言葉の遅れや偏食、不登校のお悩みも伺いますし、必要に応じて専門家につなぐことも可能です。まずは窓口として使っていただきたいですね。さらに、併設の産婦人科では妊娠中から小児科の医師が胎児の様子を把握します。病気の早期発見や出生後の処置もスムーズに行えるのが強みです。

新たな外来や分院ができたと伺いました。

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アレルギー疾患を専門的に診ることができる医師がいますので、2018年秋から新たに食物アレルギーの患者さんを専用で診る診療をスタートしました。週3回月曜・水曜・金曜の完全予約制で、専門家によるより詳しい診断が可能です。また地域の皆さんのニーズに応えるべく、元住吉駅の近くに「はぐくみ母子クリニック元住吉」という分院もオープンしました。こちらは小児科のみで、本院の医師も診療に出向いています。

小児がんの子どもたちの姿を見て小児科の医師に

先生が小児科の医師をめざしたきっかけは何だったのでしょう?

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はじめから小児科の医師になるために医学部に入りました。この道をめざそうと考え始めたのは中学生の頃です。僕自身が生まれつき血友病という血が固まりにくい病気で、中学生の時に入院したことがあったんです。同じ病棟に小児がんの子どもたちがいて、一緒にご飯を食べたりする中で、そういう病気があることを知りました。僕は安静にしていればいいだけですが、こんなに小さい子どもなのに大変だなと思っていました。担当の女性医師から子どもにもがんの病気があって、抗がん剤を使って治療しているという小児医療の話を聞き、自分もそういう病気の子どもたちのために何か役に立てれば、と思い始めたことがきっかけです。

その思いを実現し、小児血液・脳腫瘍を専門にされたのですね。

学位取得後、大学病院で約7年間、主に小児がんを専門として治療に携わり、白血病や脳腫瘍、神経芽腫(しんけいがしゅ)といった固形腫瘍などさまざまな重症疾患の子どもたち、そしてそのご家族と関わってきました。年齢も新生児から年長児まで多岐にわたり、合併症への対応も迫られるため、小児に起こり得るあらゆる症状を経験してきた自負はあります。また、病気のお子さんのケアだけでなく、ご両親、きょうだいなどご家族への接し方も重要であることを学びました。亡くなってしまう子どもたちもたくさん見てきましたし、重い病気の子どもたちが頑張っている姿をずっと見てきましたので、その子どもたちに恥ずかしくない仕事をしなければならない、と常に思っています。

普段の診療で心がけていることはありますか?

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まずは問診を丁寧にすること。お子さんと親御さんの両方の話にしっかり耳を傾けます。そして、診察の結果をきちんと言葉で説明し、病名を正しく伝えることを心がけています。例えば「胸の音がゼイゼイしていますね」だけではなく「こういう症状が続く場合は喘息という病名がつきます」、喉が赤いだけでも「これはウイルス感染による咽頭炎です」というように、病名を曖昧にせず自分の診断に責任を持ちたいと考えています。さらに、これから予想される経過や家庭で看護する際に気をつけなければいけないこと、救急にかからなければならない場合についてもきちんと説明します。内科の魅力は、問診と診察で答えを見つけられることです。外来の診察中は患者さんのキャラクターも想像しながら聞き方を変えたり、短時間で上手に必要な情報を聞くことはわりと得意な気がします。普段の人間関係には生かせていないのですが(笑)。

子どもたちの成長発達をずっと見守っていきたい

休診日などプライベートはどんなことをしていらっしゃいますか?

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新生児が生まれる際に立ち会わなければならないこともあり、あまり遠くに行けないので、自宅でのんびりしています。待合の水槽に影響を受けて、家でも熱帯魚を飼っていまして、ネオンテトラや小さなエビなど40匹くらいいます。餌を食べる時に寄って来たり、優雅に泳いだりしているのをのんびり眺めています。また水草がゆらゆらしていて、いいんですよ。水草のレイアウトを整えたりもして楽しんでいますね。

地域医療のやりがいや、今後の目標について教えてください。

地域の子どもたちが育っていく姿を見ていけることが大きな喜びだと思っています。診察を上手にできない子どもも、きちんと教えて「頑張ろうね」と言うと、次の機会には喉をちゃんと見せてくれたりするんです。そうやって子どもたちが頑張って成長していく姿がやりがいになっていますね。子育て支援の意味合いも大きいと思いますので、なかなか保育園を休みなさいとも言えないですし、何度も来院しなくてもいいように症状が長引きそうなら多めに薬を出してあげることも考えながら診察しています。ただ、大学病院ではずっと初診の外来も担当していましたので、正確な診断と正しい治療のレベルは、その時と同じくらい高い医療を提供したいと思っています。

読者に向けてメッセージをお願いします。

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クリニック名は、親と子ども、そして新生児から成人するまでちゃんと見守っていくという想いを込め、院長と小児科のスタッフでもある妻と3人で「はぐくみ」に決めました。小児科の医師はそれこそ生まれたばかりの新生児から20歳になるまで診ることができます。病気を診るだけでなく、子どもたちの成長発達を見守っていくのが仕事です。疾患に関わらず不安や悩みがあればなんでも相談していただければと思います。子ども特有の全身状態を診ることができるのは小児科だけですから、まずは小児科へ来てください。それから予防接種の大切さももっと知ってほしいですね。定期接種だけ受ければいいと思っている人も多いかと思いますが、例えばB型肝炎ワクチンは2016年から定期接種になりましたので、それ以前のお子さんは受けていない可能性があります。母子手帳で接種漏れがないか確認し、受けたほうが良いものを提案していますので、一度ご相談ください。

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