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長引く咳は喘息の恐れあり
病気を放置せずに早めに受診を

広島アレルギー呼吸器クリニック八丁堀

(広島市中区/八丁堀駅)

最終更新日:2023/01/26

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  • 保険診療

咳や痰といった症状は、誰しも経験があるもの。少しくらい症状が長引いても、「なかなか風邪が治らない」と安易に考える人が少なくないかもしれない。しかし、原因がわかないまま放置しておくと、実は喘息が隠れていたり、命に関わる重大な病気に罹っていたりする可能性も。「広島アレルギー呼吸器クリニック八丁堀」では、アレルギー性の呼吸器疾患を中心とする専門的な診療を提供している。院長を務める保澤総一郎先生は、日本呼吸器学会呼吸器専門医および日本アレルギー学会アレルギー専門医の資格を持つスペシャリスト。今回の取材では、咳の原因や、咳から考えられる病気、対処法、治療法などについて詳しく聞いた。

(取材日2022年12月8日)

咳の原因や喘息の状態を見極め、適切な治療で改善に導く

Q咳が長引く場合、考えられる病気は何ですか?
A
1

▲日本呼吸器学会呼吸器専門医である保澤先生

やはり代表的なのが今回のテーマでもある気管支喘息です。近年罹患率が高まっているとされている咳喘息。どちらも喘息という名がついているように基本痛態はほぼ同様で、気管支喘息の一つのタイプと考えた方がよいでしょう。その他に上気道咳症候群や蓄膿症をはじめとする鼻の炎症に伴う病気が考えられ、また、逆流性食道炎によって咳の症状が出る場合も少なくありません。食道と胃の境目にある下部食道括約筋の締まりが悪くなると、逆流した胃酸が喉や気管支、食道の神経を刺激する事で慢性的な空咳が続きます。これらの病気が長引く咳の3大原因といわれています。もちろん、肺炎や肺がん、結核などの重大な病気の可能性もあるので要注意です。

Q近年、患者が増加傾向にある喘息について教えてください。
A
2

▲長引く咳や痰などの症状があれば、早めに医療機関を受診しよう

一般的に喘息といわれていますが、正式には気管支喘息のことを指します。典型的な症状としては、咳や痰のほか、呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーといった音を伴う呼吸困難などが挙げられます。こうした発作が夜間や早朝に現れ、定期的に繰り返すのが大きな特徴です。特に咳や痰は、単なる風邪の場合もありますが、数週間続くならば早めの受診をお勧めします。喘息の原因は、現代医学においても明確には解明されていません。但し、発症要因の一つとしては、ホコリやダニ、カビ、ペットの毛などによるアレルギーが関係していると考えられています。そこで生活の主体となる室内環境を清潔に保つことが大切です。

Q喘息の治療について教えてください。
A
3

▲継続的に症状を抑えていくよう管理することが大切

喘息は症状が現れるたびに悪化する病気ですので、症状が出ないよう管理することが治療の基本方針。世界標準の治療を適切に施していくことが重要です。喘息の症状は気道の炎症で起こるため、吸入タイプのステロイド薬が有用です。さらに、気管支を広げる薬をはじめ、補助薬を使用。症状の度合いや合併症の有無など、それぞれの患者さんの状況を見極めながら薬の量や組み合わせを判断します。そういった通常治療でコントロールが不十分な場合は、よりピンポイントの気道炎症をターゲットとした生物学的製剤の適応となります。症状がなくなったから治療も終わりではなく、実はそこからが本当の意味でのスタートであることも忘れないでください。

Q喘息の方への診療で大切にしていることは何ですか?
A
4

▲丁寧な説明を行い患者との信頼関係を大切にしている

喘息は、慢性進行性疾患。つまり、症状が治まったとしてもぶり返し、それを何度も繰り返す可能性を含む病気です。継続的な治療を必要とするため、患者さんにも根気強く続ける意識を持っていただくことが欠かせません。そこで診療においては、一つ一つ丁寧に説明するよう努めています。そもそも喘息とは、どういう病気なのか。メカニズムや発症要因についてはもちろん、定期的な検査の必要性や治療計画など、理解と納得を得られるよう取り組んでいます。また、患者さんの中にはステロイド薬にマイナスのイメージを持たれる方もいらっしゃるので、吸入薬の安全性についてもきちんと伝えています。

Q長引く咳を放置することのリスクについてお聞きします。
A
5

▲治療には正しい診断と経過のモニタリングが重要

冒頭で話したように、咳を伴う病気は決して少なくありません。軽い風邪であれば別ですが、病気を放っておくと悪化していくばかりです。治療しても元に戻せない非可逆的変化が体の中で起こっていると、長期的に多くの薬が必要になる状態に陥ってしまう可能性があります。だからこそ、咳の原因を特定し、適切な診断をつけることが重要で、肺がんなどの命に関わる病気が潜んでいる場合であれば尚更です。医学的には、3週間以上続けば長引く咳に位置づけられます。決して放置せず、きちんと咳の原因を突き止める診察・検査を早めに受け、それぞれの病気に応じた治療を受けるようにしましょう。

ドクターからのメッセージ

保澤 総一郎院長

気管支喘息の患者さんは、日本の全人口の約10%、統計的に1000万人くらいの方が喘息に罹っているといわれています。点滴治療や入院を必要とする重症の方は減っているものの、喘息の患者数自体は増加傾向にあるとされています。ステロイドの吸入薬をはじめ、生物学的製剤など現代医学は進歩しています。長引く咳や痰などの症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。当院でも専門的な治療を提供しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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