将来を見据えた、子どもやその家族に
負担の少ない小児の矯正
スウェーデン矯正歯科
(中央区/銀座一丁目駅)
最終更新日:2025/03/05


- 自由診療
近年、小さい子どもを持つ保護者からの関心も高い小児の歯科矯正。とはいえ、乳歯から永久歯に生え替わる中での適切な治療タイミングや、矯正器具を装着しての治療期間がどれくらいかなど、気になるポイントは多い。「スウェーデン矯正歯科」の石川基院長は、子どもの負担を少なくするため、できる限り短い期間で終えられるよう、無駄のない治療計画を立てることを心がけている。石川院長は、「小児の歯科矯正は、将来的に起こり得る問題を未然に防ぎ、機能的な問題を解決することこそが一番の目的です」と話す。長期的な視野で矯正治療にあたる石川院長に、小児の歯科矯正のメリットや治療のポイント、矯正治療の流れについて詳しく聞いた。
(取材日2025年2月6日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q小児の歯列矯正にかかる期間を教えてください。
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A
当院の小児矯正の治療期間は、受け口(反対咬合)の場合は1年~1年半、それ以外では3~6ヵ月が目安となります。矯正を受ける子どもとそのご家族の負担を減らすためにも、必要とされている治療を短期間で終えられるよう治療計画を立てています。また、単に前歯がでこぼこしているケースでは、よほど差し迫った問題がない限り、すぐに矯正を行うのではなく、すべての永久歯が生えてからの治療をお勧めしています。乳歯が残る歯列で歯並びを矯正すると、大人になってから高確率で元の歯並びに戻る、もしくは治療前より悪化してしまうという研究報告もあります。無駄な治療を避けるためにも、適切な時期に適切な治療をすることが大切なのです。
- Q小児のうちに歯科矯正を行うメリットを教えてください。
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A
小児矯正の一番の目的は、歯の生え替わりだけではなく、噛み合わせや歯並びなどで将来的に起こり得る問題を未然に防ぐこと、そして、噛みづらかったり喋りづらいといった口腔内の機能的な問題を解決することです。例えば、永久歯の本数が少ない先天性欠損歯の場合、放置すると歯並びや噛み合わせが悪化するケースもあり、早期に治療計画を立てて将来的な問題を解消することが大切です。歯列がでこぼこしていることでいじめにあっている場合など、子どもの自尊心回復にとって必要な場合に、審美面を視野に入れた矯正を行うこともありますが、基本的には、長期的な視野に立った予防と機能的な問題を解決することの2点が最も必要だと考えます。
- Q7~10歳頃の矯正治療についてお聞かせください。
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A
矯正装置を装着するには、ある程度永久歯が生えてきていることが必要です。また、今は乳歯で問題があったとしても生え替われば問題がなくなることもありますし、そもそも4~5歳くらいの子が器具を正しく装着して生活し続けることも難しいですよね。歯列の特徴やアンバランスさなどが明らかになってくるのも7~10歳くらいであるため、装置をつける年齢としてはこの時期が一つの目安となります。ちなみに、初めて生える永久歯のことをよく6歳臼歯と呼びますが、実際には個人差がありますので、6歳でまだ生えてこないからと心配する必要はありません。但し7歳を過ぎても生えてこない場合は、歯科医師に相談したほうが安心です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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まずは口腔内に関して何に困っているのかをしっかり聞き取り、患者が求めていることを正しく把握する。小児矯正では特に保護者からよく話を聞くことが大切となる。その上で口腔内全体を見渡し、実際にどこを治療すべきなのか、あるいは様子見にとどめるべきなのかなどを確認する。カウンセリングで得られた情報が、次の精密検査にも大きく関わるため、この段階で細かく口内の状態を捉えることが重要。
- 2精密検査
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エックス線撮影や歯型を確認するなどの検査を行う。治療に必要となる検査結果を得るためには、カウンセリング段階で検査の方向性をある程度明確にして、正しい顎の位置で撮影することが重要となる。また、余計な被ばくを避ける意味でも、治療計画上すぐにエックス線検査が必要でない場合には撮影はせず、必要な検査のみを行うよう心がけているという。
- 3診断・治療計画立案・説明
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検査結果を受けて診断を行い、その診断結果に基づいて治療計画を立てる。同院では、立案した治療計画を患者に説明する際、必要な治療の道筋と治療期間、費用のほか、統計的に見た治療の結果や起こり得る問題点、仮に問題が生じた場合の対応策まで、すべてをクリアに伝えることを大切にしている。診断結果から最終的なゴールを見据えて現実的な計画を立て、治療が後手後手にならないように努めることが重要だという。
- 4矯正装置の装着
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実際に矯正装置を装着し、治療期間に入る。治療計画で設定したゴール到達のために適した矯正装置を選んで装着するが、装置の種類や特徴、選択の仕方については歯科医師に委ねる部分も大きいため、歯科医師と患者との信頼関係づくりも大切。
- 5治療期間中のメンテナンス
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治療期間中は月1回ほど通院して状態をチェック。すべての矯正治療は、子ども本人と保護者、歯科医師の共同作業。保護者の協力はもちろんのこと、実際に装置をつける子どものモチベーションが大切になるため、装置の扱い方や、装置をつけている期間の歯磨きの大切さや磨き方なども丁寧に伝える。子どもが精神的な負担を感じすぎないよう、本人の性格などに合わせて伝え方にも工夫しているという。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/22万円~ ※詳細は歯科医師に直接お尋ねください
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。