おでこや鼻、口元などのニキビ
肌荒れの悩みはまず皮膚科へ
サマンサクリニック
(練馬区/練馬高野台駅)
最終更新日:2021/10/12
「ニキビは青春のシンボル」という言葉があるが、最近では20代を過ぎてからニキビに悩むケースも増えている。見た目の悪化から内向的になったり、うつ状態や引きこもりになってしまうケースも少なくないという。「サマンサクリニック」の貞政裕子院長のもとには小学校低学年から社会人まで、ニキビに悩む患者が治療の相談に連日訪れる。ニキビは皮脂の過剰分泌だけが原因ではなく、大人になるに従ってさまざまなストレスや生活習慣が複雑に絡んでくるため、食事のパターンや日常の背景まで詳しく聞き取りをすることが貞政院長の治療におけるポリシーなのだとか。根気が必要な治療であることから、不安を感じる患者の心に寄り添うことも必要と語る貞政院長に詳しい話を聞いた。
(取材日2020年7月1日)
目次
ニキビに悩む患者と真摯に向き合い、治療だけでなく生活習慣の改善もサポートする
- Qニキビの相談に来られるのはどんな方が多いのでしょうか。
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A
お母さんと一緒に来院される小学生高学年や思春期に入りたての方、自発的に一人で来院される中学生や高校生、社会人になっても頑固なニキビに悩んでいる方という、3つのケースが顕著です。具体的な症状としては、小学生などのお子さんはおでこやTゾーンに小さな白いニキビがポツポツ出ている程度で、中学生や高校生は額や頬に赤く膿んだようなニキビがバラバラとできていることが多いですね。また20代で見られる、いわゆる「大人ニキビ」は社会人女性に多いのですが、フェイスラインに沿ってU字型にできるケースがほとんどで、白いニキビや赤いニキビの他にもニキビが治った後の赤みが残って悩んでいる方も少なくありません。
- Qニキビの原因としてはどんなことが挙げられますか?
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A
10代の場合は思春期になると男性ホルモンの活発化によって皮脂が多く分泌され、毛穴の出口が詰まりやすくなることが原因に挙げられます。最初は目に見えない毛穴の詰まりから始まって、毛穴付近で白く詰まる「白ニキビ」、毛穴の中で赤く膿んだ「赤ニキビ」へと症状が進行し、最後に膿が目に見える「黄ニキビ」となって破裂すると、炎症がひどかった部位の皮膚に赤みや黒ずみが残ったり、陥没してしまうこともあります。また「大人ニキビ」の場合はストレスや間違ったスキンケア、ホルモン異常などさまざまな原因が複合的に絡んでいるため、食事や習慣などを含む生活スタイルを詳しく伺う必要があります。
- Qニキビの治療法について教えてください。
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A
最初の3ヵ月は炎症を減らすために抗生物質の服用薬を使用することもあります。塗り薬は、厚くなってしまった角質を除去しニキビの原因菌を殺菌するために過酸化ベンゾイル、または、角質が厚くなるのを抑えて新たなニキビの発生を抑えて治癒を早めるためにビタミンA誘導体のアダパレンを使用します。しかしどちらのお薬も角質が薄くなり、皮膚のかさつきや赤みなどが出る場合があるので、使用法をしっかりと説明するよう心がけています。また漢方薬処方にも力を入れているほか、治りが悪い方や結婚式が近いなど深刻な悩みのある方には、自由診療となりますが、医療用LEDを用いた治療やケミカルピーリングをご提案する場合もあります。
- Q日頃のケアなど予防としての注意点は?
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A
気をつけなければならないことはたくさんあるので、診察の際には段階を踏んで少しずつお伝えしています。中でも重要なポイントとしては、朝は洗顔料を使用して顔を洗い、朝食をしっかり取ること、メイクはきちんと落として就寝し、早寝早起きを心がけることですね。意外と多いのが、パフをはじめとした化粧道具を清潔にしていないケースです。定期的に洗浄しないと菌が増殖してしまうので注意が必要です。マスクも毎日新しいものと交換してください。通院頻度は初診から2週間後、経過が良ければ次は1ヵ月後となります。
自由診療費用の目安
自由診療とは医療用LEDを用いた治療/5000円、ケミカルピーリング/9000円