歯が生え始めた0歳から始める
食育指導と噛み合わせ治療
ビレッジ歯科クリニック
(相模原市中央区/相模原駅)
最終更新日:2022/09/08
- 自由診療
子どもが誕生100日を迎えると、祝いの膳を用意し歯固め石を使って丈夫な歯が生えることを祈る儀式が行われるように、古くから子どもの健康を支える歯は大切なものとされてきた。「大切な歯を守るためには予防が大切。歯に痛みが出る前から定期的に通院して噛み合わせをチェックすると同時に、食べ方や姿勢など正しい生活習慣を身につけましょう」と話すのは、相模原駅近くで「ビレッジ歯科クリニック」を運営する布川暢子院長。0歳からの噛み合わせ治療と食育指導に取り組み、将来にわたり子どもたちの口腔を見守る布川院長に、幼少期からの予防ケアで特に重要なことと気をつけるべきポイントを聞いた。
(取材日2022年4月15日)
目次
0歳から正しい姿勢や噛み方を身につけ、良い噛み合わせで全身の健康へつなげる
- Q幼少期からの食事は将来の噛み合わせに影響があるのでしょうか?
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A
よく噛むことの大切さが古くからいわれているように、幼少期からの食事においても、やはり噛むことが重要になってきます。噛むことで顎の筋肉や骨に刺激が伝わり、徐々に成長へとつながります。やわらかいものばかり食べて十分に噛まないでいると、顎の成長が十分に進まない恐れがあるのです。成長が不十分な顎は小さいため、歯がきれいに並びきらず歯並びが悪くなってしまいます。歯並びの悪さは噛み合わせの悪さにもつながり、上手に噛めないという結果に。よく噛まずに飲み込むようになると、栄養を十分に摂取できなかったり、消化不良を起こしたりと体に悪影響を及ぼしますので、幼少期から硬いものをよく噛んで食べる習慣をつけましょう。
- Q食べ方や姿勢も重要だそうですね。
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A
正しい噛み合わせを育てるためには、両方の奥歯でしっかりと噛むことが大切です。しかし、姿勢が悪いと骨のズレが生じて両方の奥歯が合いづらくなって噛みづらさが起こり、よく噛むことが難しくなります。いわゆる猫背がNGなのはもちろんですが、座る際には両足がしっかりと床や足置きなどについて、体が安定していることが必要になります。力が片側に偏ってしまうため、肘をついて食べることも問題です。食事の際はもちろん、普段の生活から姿勢を見直し、ズレが生じない正しい姿勢を身につけることが求められているのです。また、ぽかんと口を開けたり、指しゃぶりをしたりといった悪い癖を早めに矯正することも必要です。
- Q噛み合わせが悪いとどんなことが起こりますか?
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A
噛み合わせが悪いと上手に噛むことが難しく、前述のとおり噛まずに飲み込むことで消化が悪くなり、胃腸の働きを低下させ、栄養不良になってしまう恐れがあります。また、噛み合わせが悪い状態で無理に噛むと顎関節症を発症することがあり、そうなると痛みでますますよく噛めなくなってしまいます。噛めないと噛む力はさらに低下し、歯並びや噛み合わせが悪くなるという悪循環に陥るのです。さらに、歯並びが悪いと歯が重なる部分が多くなり、歯磨きの際に汚れが残りやすく、歯石が付着しやすくなり、虫歯や歯周病につながってしまいます。良い歯並びは見た目だけでなく、機能性や清掃性の観点からも重要なのです。
- Q虫歯がなくても定期的に歯科医院に行くことは重要なのですね。
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A
その時点で虫歯がなくても、歯科を受診することで歯に残った汚れや磨きづらい部分など、虫歯予備軍ともいえる部分がチェックできます。また、歯並びや噛み合わせの悪さや将来的なリスクは、プロの目で見ないと気づけないこともあります。一見きれいに歯が並んでいるように見えても、実は噛み合わせが悪かったり、将来的に悪くなるリスクを抱えていたりというケースも多々あるのです。小さなリスクのうちから対処することで、痛みを抑えた比較的簡単な処置で対応することが可能になります。お子さんを歯科医院嫌いにしないためにも、普段から定期的に歯科を受診していただきたいと思います。
- Qこちらでは子どもの矯正にも注力されていると聞きました。
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A
鼻詰まりなどで口呼吸になり、普段から口が開いていると、舌の力で前歯が出てしまいやすく、場合によっては上と下の歯が合わなくなってしまうこともあります。まずは歯並びに悪影響を与える習慣を見直し、良い習慣を身につけるところからスタートします。お口をぽかんと開けてしまう子は口を閉じながら、同時に鼻呼吸の練習をします。乳幼児期であればこうしたトレーニングだけで歯並びにアプローチすることも期待できますが、それでも不十分な場合は、装置を用いた矯正を行います。矯正を受ける際にも生活習慣の見直しを同時進行することで、後戻りしづらい良い歯並びへと導いていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/30万円~