布川 暢子 院長の独自取材記事
ビレッジ歯科クリニック
(相模原市中央区/相模原駅)
最終更新日:2026/09/17
相模原駅南口から徒歩5分の医療モール内で、地域のかかけつけ歯科として診療する「ビレッジ歯科クリニック」。「歯科クリニックはハードルが高いと感じる方も多いので、通いやすい立地や院内の雰囲気づくりを心がけています」と布川暢子院長は話す。スタッフが全員女性のため、「緊張せずに受診できる」と来院する人もいるそうだ。診療面では子どもから高齢者まで多様なニーズに応え、虫歯・歯周病の予防と治療など一般的な診療のほか、布川院長は義歯の診療も得意とする。加えて子どもの口腔機能発達不全症の発見と改善にも注力。「お子さんの将来の成長も含め、全年代の患者さんを笑顔に」をめざす同院について、布川院長に詳しく聞いた。
(取材日2026年3月6日)
幅広く診療する女性歯科医師のクリニック
患者さんはどんな症状でお見えになりますか?

年齢はお子さんからご年配の方まで幅広く、症状もさまざまです。中でも虫歯や歯の痛みで受診されて、その後も定期検診に通ってくださる方は多いですね。ご年配の方では入れ歯が合わない、歯がぐらぐらするといった義歯の相談が多くあります。歯周病の治療や口腔外科、審美面に配慮した歯科治療、お子さんの矯正歯科にも対応し、お子さんの歯並びや「口をポカンと開けている」といった悩みの相談も受けています。予防の面では患者さんの口腔内の変化に気づきやすいよう、基本的に歯科衛生士を担当制にしています。また、スポーツをされる方へのマウスガードの提供も始めました。加えて当院はさまざまなクリニックが入るビルの中にあるため、患者さんが内科から紹介されていらっしゃったり、逆に抜歯などの外科処置をするときに血圧が高くて処置できない方を他科へ紹介したりするなどの連携も容易です。
スタッフさんも女性ばかりで、緊張せずに通えるという方も多そうですね。
私を含めスタッフは女性ばかりなので、男の先生だと緊張してしまう方などが「女性の先生を探して来ました」というケースもあります。スタッフもみんな穏やかで優しく、和気あいあいとした空気を感じていただけるでしょう。また患者さんに接するときはお悩みについてよく聞き、こちらの意見を押しつけないように注意して、考えられる原因や治療についてご説明します。そのために、患者さんが話しやすい雰囲気づくりも重視しています。さらに開業当初から地域のかかりつけ歯科をめざし、通いやすいクリニックづくりにも努めています。電話はかけにくいという方も多いので、スマホで楽に予約が取っていただけるようにウェブ予約のほかにSNSからの予約を受けつけていますし、マイナンバーカードが保険証として使えるマイナ受付も対応を始めました。
院内の衛生管理にも力を入れていると伺いました。

空気清浄機を待合室に1台、診察スペースに2台置き、すべてのユニットに、治療中に飛散する唾液などを吸い込める口腔外バキュームを設置しています。また、診察台にはビニールのシートをかけて、こまめに変えるようにし、患者さんが触れる部分は、定期的に消毒を行っています。国際規格に基づいた洗浄機と高圧蒸気滅菌器を導入して、使用する器具は必ず滅菌しています。これは以前より行ってきたことですが、気にされる方も多いと思いますので、感染症対策をはじめ院内での衛生管理を徹底していることはお伝えしたいですね。
子どもの口腔機能発達不全症の発見と改善に尽力
お子さんの歯並びや「口をポカンと開けている」などの相談にはどう対応されていますか?

歯並びや噛み合わせの乱れ、口を開けているなどの原因として考えられるのが「口腔機能不全症」です。口を閉じた状態を維持するには、唇・頬・舌などの口腔周囲筋をしっかり使う必要がありますが、発達が不十分だと口を開けるのが癖になり、前歯が出るなどで歯並びが乱れ、噛み合わせもずれるといった不具合が起きやすいのです。さらに口の中が乾いた状態が続くと虫歯や歯周病のリスクが高まり、寝る時は舌の根元が喉の奥に落ち込んで呼吸が苦しくなる可能性も。鼻が詰まって口呼吸になっている時は耳鼻咽喉科の受診が必要ですが、そうでない場合は、普段から正しい姿勢を取り、舌の運動や口を閉じるといった運動を行っていただくようにアドバイスしています。さらに口腔機能不全症と診断されたお子さんには、小児矯正専門の歯科医師による口腔筋機能療法の指導もご提供可能です。
睡眠時無呼吸症候群の啓発にも取り組まれるそうですね。
病名はよく知られていますが、睡眠時無呼吸症候群が高血圧や脳梗塞・心筋梗塞など健康に悪影響を与えることはご存じない方も多いようです。しかもご自身では病気に気づいていないケースがほとんど。寝苦しい、眠りが浅い、ご家族から「いびきがうるさい」と言われた、などは睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。日中に眠気が続くことも病気の顕著なサインで、自覚がないうちに数秒程度寝ていることもあるので車の運転などでは要注意です。当院では、受診時に患者さんの話や日中の眠気、口腔内の乾燥などから睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、必要に応じて検査・診断が可能な病院をご紹介しています。診断がついて、就寝中の呼吸を楽にするためのマウスピースが必要とされたら、当院でも制作が可能です。今後は耳鼻咽喉科と連携して、発見から治療までの流れをよりスムーズにしたいと考えています。
スポーツマウスガードについて教えてください。

当院ではアスリートが使用するような本格的なタイプをご提供しており、ラグビーなどのコンタクトスポーツやキックボクシング、スポーツジムで負荷の高い筋力トレーニングをされる方などにお勧めしています。マウスガードは歯や顎を強い衝撃から守ってケガの防止に役立ち、食いしばりによる歯の摩耗の軽減や噛み合わせの安定を図れることでパフォーマンスの向上も期待できます。市販されているお湯で柔らかくして使う簡易的なタイプだと、噛み合わせがうまく合わずに顎や歯を痛める場合もありますから、ご自身の歯型を採って歯科技工所で製作するオーダーメイドのマウスガードをお勧めしたいですね。成人向けですが、顎の成長が完了する高校生くらいからご利用いただけると思います。
デジタル化や痛みに配慮した治療で患者の負担軽減を
そのほかの診療内容で特徴的なものは?

最近は口腔内スキャナーによる患者さんの口腔内のデータをもとに、歯科技工所で詰め物・かぶせ物を製作することも多く、印象材を口に入れないので患者さんの負担軽減にもつながっていると思います。また治療の痛みや不快感の軽減をめざし、麻酔の注射の前に表面麻酔を使用して、麻酔液を温めたり、ゆっくり麻酔液を注射したりと配慮。加えて私は口腔外科出身なので、小さなできものなどの小手術は当院で、難しい手術は病院でといった判断も適切に行えると思います。義歯は保険適用の治療のほか、自由診療で金具を使用せず目立ちにくい義歯など、見た目や使い心地にこだわった入れ歯の作製も対応可能です。審美歯科ではセラミック治療やホワイトニングなどもご提案できます。歯の着色も磨けば落ちるようならホワイトニングの必要はなく、お掃除だけで済む方も多いんです。気になることがあれば気軽にご相談ください。
開業までのご経歴を教えてください。
医師だった父の影響で医療系に興味を持ち、昔から何かを作ることが好きだったこともあって、義歯の製作などができる歯科医師をめざしました。他の科に比べて「治った」という実感が得やすい点も選んだ理由の一つかもしれません。日本大学歯学部を卒業後、同大学医学部附属病院の歯科口腔外科で診療し、外科手術や麻酔科を経験するなどで10年在籍しました。開業のきっかけは、当ビルのオーナーの先生が昔からの知り合いで、医療モールの立ち上げで声をかけていただいたこと。それまで自分が開業することは考えていなかったのですが、モール内には病院のようにさまざまな科があって連携もしやすいので、今ではここで開業して良かったと感じています。
地域の方にメッセージをお願いします。

働き盛りの方、ご年配の方の診療はもちろん、お子さんの口腔内が正常に成長できるように、歯並び・噛み合わせの乱れや口呼吸などを起こす口腔機能発達不全症の改善指導にも力を入れます。一方でご年配の方では、口腔機能が低下した「オーラルフレイル」の状態が続くと全身の機能低下も進むとされ、生涯を通じて口腔機能を高く維持することをめざし、当院でもサポートしたいと考えています。口の中の健康を守り、全身の健康につなげるためにも、当院をどうぞご利用ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはスポーツマウスガート/1万6500円〜、セラミック治療/インレー(詰め物)3万8500円~ クラウン(かぶせ物)5万5000円~、ホームホワイトニング/2万2000円~、オフィスホワイトニング/3万3000円~、デュアルホワイトニング/4万4000円~、金具を使用しない入れ歯/13万2000円~、小児矯正/33万円~(税込み価格)

