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清水 義夫 院長の独自取材記事

立川静脈瘤クリニック

(立川市/立川駅)

最終更新日:2019/12/13

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「立川静脈瘤クリニック」の清水義夫院長は、「大好きな町・立川で、地域の皆さんを診療できるのがうれしい」と笑顔で話す。同院は、足のむくみやだるさといった症状を引き起こす下肢静脈瘤を専門に治療するクリニックで、体への負担に配慮した高周波カテーテル手術を日帰りで行っている。「下肢静脈瘤でお困りの患者さんは多いのですが、まだ足のむくみ・だるさが病気の影響だとご存じない方もいらっしゃいます。もっと病気のことを知っていただき、治療で生活の質を向上させるお手伝いをしたいですね」。こう語る清水院長に、同院の特色や下肢静脈瘤の治療について詳しく聞いた。
(取材日2019年9月14日)

高周波治療で、下肢静脈瘤の日帰り手術を実施

こちらのクリニックの特色をお聞かせください。

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当院は下肢静脈瘤を専門に治療するクリニックで、同様の専門クリニックを全国展開する「医療法人Advanced.Surgeons」 の一員です。現在の下肢静脈瘤の治療は、薬を使う硬化療法と血管を直接治療する方法に大別されますが、当院ではそのどちらにも対応し、特に血管の治療は高周波カテーテル手術という精度にこだわった手法を用い、日帰り手術を実施しています。また私自身は、患者さんに検査画像など客観的な資料を提示しながらご説明し、納得いただいてから治療に入ることを大切にしています。「私に任せておきなさい」で通用した時代もあったかもしれませんが、今は医学的に適切でないと思えるものも含め、さまざまな情報があふれている時代。だからこそ、医師が患者さんに情報をわかりやすく伝える義務があると考えています。

改めて下肢静脈瘤について教えてください。

下肢静脈瘤の症状としては、足のむくみやだるさ・重さ、皮膚の下に血管が網目状に見えるなどのほか、足の血管がボコボコと浮き出す、こぶ状になるなどが代表的なものとして挙げられます。重症化すると皮膚炎や潰瘍になることもあります。原因は足の静脈にトラブルが生じて、血液が心臓まで戻りきれず、途中で滞留すること。静脈に備わっている血液の逆流を防ぐ弁が、加齢などでうまく機能しなくなり、血液が正常に流れなくなっているのです。一般的に生命にかかわる病気ではないといわれますが、足のつらさを日々感じたり、血管の膨らみやこぶが気になったりする方も多いはず。症状が改善につながって生活を楽しめるようになるなら、治療する価値は十分あると考えます。この病気は50代以上に多く、男女比では女性の比率が高い傾向にあります。同じ場所に長時間立ち続ける仕事の方、慢性的な便秘の方、肥満の方などにも多いといわれます。

どんな症状のときに受診すればいいですか?

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下肢静脈瘤の症状は主に足のむくみやだるさなどで、「年齢を重ねると仕方のないこと」と諦めてしまいがちです。しかし膝のあたりに血管が見え、それが蛇行して網目状になっていたり、特に片足だけだるかったりする場合は、下肢静脈瘤の可能性が考えられます。もちろんこうした症状のすべてに当てはまらなくても、「足がだるくて心配だから診てほしい」という理由で受診されても構いません。検査は超音波検査で痛みもなく跡も残らないので、気軽に受けていただけるでしょう。注意すべきは、静脈での血液の滞留により末梢血管の血流が滞り、それが続くと皮膚炎や潰瘍などを引き起こすケースがあること。このように重症化すると手術も大がかりになることも考えられますから、早めに受診して治療されることをお勧めします。

超音波検査の画像も使って症状をわかりやすく説明

下肢静脈瘤はどのように診断されますか?

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患者さんの足のむくみやだるさ、皮膚の下を走る血管の様子、血管のボコボコとした膨らみやこぶなど、現在の症状を問診、視診、触診で詳しく確認します。さらに超音波検査で血管の太さ、血液の逆流の有無などを調べ、総合的に診断することになります。当院では患者さんにも超音波検査の画面を見ていただき、「一般的な血管は3mm程度、しかしこの部分は6mmほどで非常に太くなっています」など、客観的な資料を提示してご理解いただくよう努めています。また最近は超音波検査の画面に色づけもでき、以前に比べて血液の流れも見やすくなりました。そうした技術も活用しながら、患者さんの納得のいく診断・治療を心がけています。

この病気の治療法は薬と手術が大半なのですか?

軽症の場合、足から心臓への血流をサポートする弾性ストッキングをお勧めすることもありますが、中程度以上の症状なら、血管に薬を注入して固めていく硬化療法、血管内にカテーテルを挿入してレーザーや高周波の熱で血管を閉じていく手術、トラブルのある血管を引き抜くことを目的としたストリッピング手術などが一般的です。いずれも健康保険適用の手術ですが、当院では硬化療法と、患者さんの体への負担が少なく、精度にこだわった手術が図れる高周波カテーテル手術を採用しています。患者さんからは「血管を閉じても大丈夫ですか?」とご質問をいただきますが、私たちの体内には多くの血管が走っており、数本の血管が使えなくても、他の血管が代わりになってくれるので心配はいりません。

病気や手術により、どんな合併症が考えられますか?

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下肢静脈瘤の合併症は、皮膚炎や潰瘍といった皮膚の異常のほか、場合によってはこぶの中に血栓と呼ばれる血の塊ができて痛みを感じるなどです。また、この血栓が血管を通ってほかの場所に流れて、そこで血の詰まりを起こす場合があります。具体的には肺血管での肺塞栓症などですが、非常にまれなケースですし、そうなった場合も治療法があるので、あまり心配されることはないでしょう。手術後もわずかに血栓ができる可能性はあるものの、普段どおりに体を動かす生活をしていただければ、そうしたリスクにつながりにくくなると考えます。

大好きな町・立川で地域住民の役に立つことが目標

先生がこちらで診療されるまでの経緯をお聞かせください。

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私が中学2年生の頃、立川市に住んでいた祖母が手術を受けました。その時担当された外科の医師がとても格好良く見え、自分も手術で病気やけがを治療したいと思うようになったのが、医師になったきっかけです。大学卒業後に初期研修を受け、その後は大学病院や一般の総合病院で消化器外科を専門に診療してきました。といっても一般の病院では外科も担当して患者さんを幅広く診てきたので、日本外科学会外科専門医も取得しています。消化器外科は内視鏡で消化器官の内側を検査・治療でき、外科は患者さんの体全体の病気・けがを治療できるなど、やりがいのある職場でした。それから、地域医療に自分の外科の経験を生かしたいと考えたこと、子どもが生まれて働き方や子育てを見直す必要に迫られたことなどから、妻や私の両親の実家に近い立川市に仕事の拠点を移したんです。

先生がやりがいを感じられるのはどんな時ですか?

当院で診療を始めて、私が思っていた以上に下肢静脈瘤で悩み、困っている患者さんが多いことに驚きました。そうした方を治療し、手術後の経過を診ていく中で、喜びの声をいただくこともあります。そんな時にやりがいを感じますね。私は以前に下肢静脈瘤の手術経験もあり、消化器外科では栄養摂取が必要な患者さんのために血管をよく診ていたので、そうしたことが今につながっているのだと実感しています。もちろん当院で対応が難しい重症例については、血管の手術を得意とする病院に紹介し、無理な治療によって結果的に患者さんが不利益にならないよう心がけています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

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下肢静脈瘤は生命にかかわらない病気といわれますが、足のつらさを我慢して、網目状の血管など見た目をずっと気にして暮らすのはとても大変だと思います。「年のせいかもしれない」「みんな我慢していること」などと諦めず、まずは受診だけでもされてはいかがでしょうか。もし下肢静脈瘤と診断が確定したら、どんな治療を希望されるかだけでなく、治療後に同じ病気にならないよう日常生活で気をつけるべきこともアドバイスするなど、患者さん一人ひとりを考えた診療を心がけます。また私も妻も実家が多摩地区で、しかも立川は私が予備校時代に過ごした思い出深い場所。大好きな町に戻ってこられたので、これから地域の皆さんのお役に立っていきたいと考えています。

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