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花粉症・アレルギー性鼻炎に対応する
レーザー治療

宮前平トレイン耳鼻咽喉科

(川崎市宮前区/宮前平駅)

最終更新日:2022/09/30

宮前平トレイン耳鼻咽喉科 花粉症・アレルギー性鼻炎に対応する レーザー治療 宮前平トレイン耳鼻咽喉科 花粉症・アレルギー性鼻炎に対応する レーザー治療
  • 保険診療

今や国民病ともいえるアレルギー性鼻炎と花粉症。近年は薬の質も上がっており、従来より機能が高まり、かつ眠気も出づらいものも登場しているという。そのほかの治療方法として挙げられるのが舌下免疫療法、そして今回取り上げるレーザー治療だ。「宮前平トレイン耳鼻咽喉科」の伊東祐永院長によると、舌下免疫療法で根本的な体質改善をめざし、そのサポートとしてレーザー治療を選ぶ患者が増えているそうだ。レーザー治療は鼻粘膜の性質を利用するアプローチ方法。治療から2~3週間で結果が表れることが期待でき、2年程度持続すると考えられるという。このインタビューでは伊東院長に、レーザー治療の特徴や副作用、治療の流れについて詳しく聞いた。

(取材日2022年8月18日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q花粉症・アレルギー鼻炎のレーザー治療とは何ですか?
A

鼻のアレルギー性症状は、花粉やハウスダストなどさまざまなアレルゲンが鼻の粘膜に付着し、粘膜の抗体と反応して鼻水や涙を出すものです。手軽な治療方法としては飲み薬や点鼻薬が知られていますが、レーザー治療はそれらとはまったく違うアプローチ法です。鼻の粘膜を薄く焼き、アレルギー反応を起こしにくい性質を持っている粘膜の再生を促します。治療では鼻の中に表面麻酔をし、金属の細い棒を挿入してレーザーを照射します。ですから、痛みや出血はほとんどありません。麻酔が作用するまでが15分ほど、施術自体は5分ほどで終わり、隔月で2~3回施術を行います。保険が適用されるため、費用の面でもご安心いただければと思います。

Qどんな場合にレーザー治療はお勧めですか?
A

アレルギーの治療方法としては、薬物治療・レーザー治療・舌下免疫療法の3つが挙げられ、近年多くの方が舌下免疫療法を選ばれています。舌下免疫療法は半年~1年くらいで結果が実感できると見込まれる治療法ですが、開始時期などの注意点もあります。そのため、治療を始めて最初の1年程度の間は、薬やレーザー照射を併用して治療を進めていくと良いでしょう。また、内服薬などで症状が治まらない重症の方、なるべく薬を服用したくない方にもレーザー治療はお勧めです。薬をもらうための頻繁な通院が難しい場合にも、通院回数が比較的少なく済むレーザー治療や、根本からの体質改善をめざす舌下免疫療法が適しています。

Qレーザー治療のメリットとデメリットを教えてください。
A

メリットの一つは、毎日の服薬や頻回の通院の手間がないこと。薬を併用しなければ、眠気などの副作用の心配もありません。またレーザー治療は、通年性アレルギー性鼻炎にも、花粉症にも同じように対応できます。デメリットとされるのは、治療後に軽い鼻水や鼻詰まりが起こる点でしょう。しかしそれらは軽度の場合がほとんどで、基本的には、2週間程度で治まると思われます。レーザー治療は粘膜が再生する際の特徴を利用した治療法なので、2~3年後に元に戻るようにはなりますが、レーザー治療自体は繰り返し行うことができますよ。

検診・治療START!ステップで紹介します

1まずは通常の診察を受け、治療の適応性などをチェック
宮前平トレイン耳鼻咽喉科 まずは通常の診察を受け、治療の適応性などをチェック

レーザー治療についての説明がなされ、診察へ。「鼻中隔弯曲症」など、レーザー治療が不適応となる症状がないかを確認される。問題がなければレーザー治療の日時を決めて予約を済ませ、この日は帰宅。レーザー治療は、舌下免疫療法開始後1年程度の併用や、頻繁な通院が難しい場合などに適しているという。

2当日は麻酔からスタート。負担の少ない表面麻酔を使用
宮前平トレイン耳鼻咽喉科 当日は麻酔からスタート。負担の少ない表面麻酔を使用

治療前日も特別な食事制限や前投薬は不要。当日も普段どおりの生活をして問題ないそうだ。麻酔は、薬をしみ込ませた綿棒やガーゼでの表面麻酔のみが使用される。そのため体への負担も少ない。麻酔がしっかり作用するまで15分ほど待機となる。

3レーザー治療が開始される
宮前平トレイン耳鼻咽喉科 レーザー治療が開始される

医師がカメラで鼻の内部を観察しながら、レーザーで鼻の中の粘膜を焼灼する。少し温かい感じがする程度で、痛みや出血もほとんどないという。レーザー治療にかかる時間は5分ほど。その後は日帰りとなる。

4医師が治療後の患部の状態や体調を確認
宮前平トレイン耳鼻咽喉科 医師が治療後の患部の状態や体調を確認

レーザー治療後の診療では、医師が患部の状態や体調を丁寧に確認。治療を受けてから2週間くらいの間は、一時的にくしゃみ・鼻水・鼻詰まりがひどくなる場合もあるという。鼻をかんだ際に出血が起こる場合もあるが、これらは次第に治まることが多く、基本的に心配する症状ではないそうだ。

ドクターからのメッセージ

伊東 祐永院長

アレルギー性鼻炎や花粉症に悩む方は増えています。放置しても治ることはありませんし、市販薬で済ませるうちに重症化してしまうケースも多いです。ピークの時期には生活に支障が出てしまう方も。そういった方は、我慢せず受診していただきたいですね。現在は、薬物治療・レーザー治療・舌下免疫療法とアレルギーの治療法はさまざまあります。中でも、レーザー治療はいわば中期戦略といえるもので、症状が安定した状態が2年程度は持続すると考えられます。また舌下免疫療法との併用で、スギ花粉とダニのアレルギーに対し、長期的な効果が期待できます。これまでの治療に満足がいかなかった方は、お気軽にご相談ください。

伊東 祐永院長 宮前平トレイン耳鼻咽喉科
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