花粉症・アレルギー性鼻炎に対応する
レーザー治療
宮前平トレイン耳鼻咽喉科
(川崎市宮前区/宮前平駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
今や国民病ともいえるアレルギー性鼻炎と花粉症。薬剤で症状を抑える治療が主体だが、その効き目に悩む人々も多いだろう。近年、レーザーを使った治療が注目されている。特徴は、1回の治療が短時間で終わり、痛みや出血はほとんどなく、治療回数も少なくて済むということだ。レーザー治療に詳しい「宮前平トレイン耳鼻咽喉科」の伊東祐永院長にレーザー治療による効果や副作用など、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2015年5月7日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q花粉症のレーザー治療とは何ですか?
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A
鼻のアレルギー性症状は、花粉やハウスダストなどさまざまなアレルゲンが鼻の粘膜に付着し、粘膜の抗体と反応して鼻水や涙を出すものです。治療の主流は、症状を抑える飲み薬や点鼻薬ですが、レーザーはまったく違うアプローチ法です。鼻の粘膜を薄く焼き、アレルギー反応を起こしにくい性質をもっている粘膜の再生を促します。治療自体は、鼻の中に表面麻酔をし、金属の細い棒を挿入し、レーザー照射します。痛みや出血はほとんどありません。麻酔が効くまで15分ほど、施術自体は5分ほどで終わります。保険が適応されるため、費用の面でもご安心いただければと思います。隔月2、3回の施術を行います。
- Qどのような人にお勧めですか?
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A
内服薬などで症状が治まらない重症の方、なるべく薬を服用したくない方、両方にお勧めします。従来のアレルギー性鼻炎・花粉症の治療に不満を持つ層は6割におよぶとも言われています。薬の効果が不十分、薬が嫌いだったり手間、妊娠希望がある女性などです。体や生活に負担が少ないレーザー治療はそのような方々の選択肢となると思います。また、1年を通した鼻炎は花粉症と比べて放置されがちな傾向にあります。鼻づまりを放置すると眠りが浅くなったり、勉強や仕事、運動にも身が入らないということを招きます。薬をもらうための頻繁な通院が難しいという人も、レーザー治療は通院回数が少ないためお勧めできます。
- Qレーザー治療のメリットとデメリットを教えてください。
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A
メリットは、毎日の服薬や頻回の通院の手間がないこと、薬による眠気などの副作用の心配がないことです。通年性アレルギー性鼻炎にも花粉症にも同じように対応できます。デメリットとしては、治療後に軽い鼻水や鼻づまりが起こることですが、2週程度でおさまりますし軽度のことがほとんどです。粘膜が再生したときの特徴を利用した治療法なので、2、3年後には元に戻ってしまいますが、繰り返しレーザーを行うことができますよ。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずは通常の診察を受け手術適応性などをチェック
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最初に医師から手術の説明を聞き、「鼻中隔湾曲症」などのレーザー手術不適応がないかを診察する。問題がなければ手術の日時を決めて予約を済ませ、この日は帰宅。
- 2当日は麻酔からスタート。負担の少ない局所麻酔を使用
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手術前日も特別な食事制限や前投薬が不要。当日も普段通りの生活をして問題ないそうだ。麻酔は薬をしみ込ませた綿棒やガーゼでの表面麻酔のみを使用。麻酔が効くまで15分ほど待機。
- 3手術時間は5分程度。痛みはほとんどなく終了
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カメラで鼻内を見ながら、レーザーで鼻の中の粘膜を焼灼。少し温かい感じがする程度で、痛みや出血もほとんどないという。手術は日帰りとなる。
- 4手術後は丁寧な診療で患部の状態や体調を確認
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手術後は一時的にくしゃみや鼻水がひどくなる場合もあるが、その後次第に治まってくるそう。