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伊東 祐永 院長の独自取材記事

宮前平トレイン耳鼻咽喉科

(川崎市宮前区/宮前平駅)

最終更新日:2019/08/28

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宮前平駅の目の前にある「宮前平トレイン耳鼻咽喉科」。院長の伊東祐永先生は、「あって良かった、なくては困る耳鼻咽喉科」を理念に掲げ、子どもの目線、患者の目線を何よりも大事にしているドクターだ。小児の治療や睡眠時無呼吸症候群の治療を得意とし、大学病院などで大きな病気を抱えた患者と長く向き合ってきた経験から、重大な病気を見逃さず適切な診断と処方をしてくれることでも定評がある。開業から3年たち患者は増える一方だが、電子カルテの入力専門スタッフを入れて待ち時間の軽減を図ったり、雑誌や本、キッズコーナーを充実させたりと、患者が過ごしやすく気軽に受診できる場にする努力を欠かさない。患者からの信頼も厚い伊東先生に、クリニックの理念に込めた思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2017年5月25日)

理念は「あって良かった、なくては困る耳鼻咽喉科」

どのような患者さんがおみえですか?

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お子さんがやはり多いです。私はもともと小児耳鼻咽喉科を得意としていますので、ここに開院することを決めたのも子どもさんが多いエリアだったからなんです。ですから、お子さんが喜んでくれるようにクリニック名に「トレイン」を入れ、内装にもこだわりました。電車の往来が窓から見える設計にしたのですが、大窓のところにかじりつくように電車を見ているお子さんが多いですね(笑)。また、お子さんの付き添いで来られるお父さん、お母さんを診察することも多いですし、私は日本耳鼻咽喉科学会認定の耳鼻咽喉科専門医でもあるので、補聴器の相談で来られる年配の方も多くいらっしゃいます。ありがたいことに、開業1年目と比べて、患者さんの数は倍近くになっています。

患者さんに多い症状などはありますか?

お子さんの場合、風邪やアレルギー性鼻炎、中耳炎が圧倒的に多いですね。大人では風邪や感染症をはじめとして、アレルギー性鼻炎や花粉症、私のもう一つの専門であるいびき・睡眠時無呼吸と主訴もさまざまです。あとは、風邪からスタートしたいろんなトラブルですね。別の病院に行ったけれど治らないから、と来られる方も多いんです。風邪だと思っていて薬をもらっても治らないケースで、よくあるのは溶連菌感染症。また、咳がよくならない時は、咳喘息が一番多いです。

診察でのこだわりを教えてください。

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一番は、なるべくきちんと診てきちんと理解してもらうということです。耳の中であれば、鼓膜を拡大して観察するカメラ(鼓膜鏡)を用いて、画像として記録したうえで診断、説明しています。また、診察台の両側に1つずつモニターを設置しており、患者さんが左右どちらを向いても常にご自分の耳の内部をリアルタイムで見られるようにしています。こうしたシステムは診療報酬に反映されないため、導入しているクリニックはまだまだ少ないのですが、自分の目で見てもらうのともらわないのでは理解の度合いが全然違いますからね。医師側にも、見落としをなくすことに役立つというメリットがありますし、大きな意味があると思っています。

風邪や花粉症治療、睡眠時無呼吸症候群の治療にも注力

診療対象疾患の一つとして「風邪」を挙げられていますね。

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風邪を引いたらまず内科、小児科で、耳鼻咽喉科は特別な時に行く場所だと思っている方がいまだに多いと感じます。でも、風邪を引けば症状が出るのは、耳鼻咽喉科の専門である耳、鼻、喉です。内科は本来、耳、鼻、喉は専門外であって、内科の教科書にはどこにもこれらの部位のことは書かれていないんです。なかには、急性喉頭蓋炎(こうとうがいえん)のように、最初に内科に行っている間に悪化して、下手したら命にかかわるような病気もあります。本来は耳鼻科で専門的な処置をしなければいけないのに見落とされてしまうこともありますので、耳や鼻、喉がおかしいなと思ったら、まず耳鼻咽喉科というふうに思っていただけるようになったらうれしいですね。

スギ花粉症の舌下免疫療法にも力を入れていらっしゃるそうですね。

スギ花粉症の舌下免疫療法を始めたのは、安全面にも配慮された治療だからです。でも、誤解している人が多くて、いい治療なのに普及していない。3~5年治療を続けると治療をやめた後もある程度効果が持続するケースが多いので、3年以上治療したほうがいいとされているのですが、そこが「3年以上続けないと効果がない」と誤解されているんですね。実際には、ほんの数ヵ月で効果は出ます。今年の秋までに治療を始めれば、次の花粉のシーズンは平均的に通常の薬の治療よりも症状がよくなるというデータが出ており、2年目はさらにもっといい効果が出ます。副作用を抑え、安全性を維持しながら症状の改善を図る上では、欠かせない治療法ですね。

先生のもうひとつのご専門である睡眠時無呼吸症候群についてお話を伺えますか?

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睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、年々増加傾向にあると感じる一方で、放っておいている人がとても多いです。症状としては強い眠気や大きないびきが特徴で、他にも倦怠感や、頭痛といったものが挙げられますが、ご自身では判断できず放置してしまっていることがほとんどです。ただ、治療せずにいると、強い眠気により交通事故などを引き起こすとか、高血圧や糖尿病、心疾患や脳卒中といった重大な病気を招く可能性がアップします。ある統計によれば、睡眠時無呼吸症候群を8年放置した場合の死亡率は37%に上るといわれていて、放っておくと実は命に関わりうる恐ろしい病気なんです。きちんと治療すれば全然大したことない病気でもあります。だからこそ早期に適切な治療を受ける必要があります。

患者の目線を第一に、ニーズに応じて努力を惜しまず

従来の西洋薬での治療に加え、漢方治療にも対応されているそうですね。

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耳鼻科の病気には、西洋薬よりも漢方薬のほうが改善がみられるケースが少なくありません。例えば耳鳴りやめまい、耳の詰まった感じが長引く耳管開放症などには漢方を併用して治療していくことが多いですね。その人その人の状況によって適したものを処方しています。ウイルス性の風邪に対して、とりあえず抗生物質が処方されてしまうことも多いようですが、抗生物質は細菌を殺す薬なので当たり前だけど効きません。効かないばかりかかえって下痢になったり病状が悪化したり、薬が効きにくい耐性菌が増えて違う病気の原因になってしまうこともあります。きちんと病気を見極めて、必要な期間に必要な量を、というのがポイント。西洋薬と漢方薬のいいところをうまく使いながら一番良い選択肢を提供できたらと思っています。

舌下免疫療法にしても漢方にしても、新しい治療法を導入する原動力はなんでしょう?

スギ花粉症の舌下免疫療法は安全性に配慮されていて、しかもマスクもせずに外を歩いてもへっちゃらになったという人が結構いますので、「患者さんが喜ぶなら」と思って始めました。漢方も、風邪を早く治したくて来られる患者さんに対して、安全に配慮されていて効果が期待できて値段もそれほど高くない、となると漢方が適しているからです。

すべては患者さんのために、なのですね。

そうですね。診察日にしても、この辺りは保育園に通っている子が多いので、患者さんからの求めに応じて土日も診療を行っています。平日の受診が難しい働き盛りの年代にも喜んでいただけています。また、待ち時間を減らし、少しでも患者さんと目を合わせて向き合う時間をつくれるように、電子カルテを入力する専門のスタッフ(クラーク)を2人に増やしました。医療もサービス業。患者さん目線を大事に、求めに応じていろいろな試みをし、常に進化を続けていきます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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軽い風邪だと思っても長引いている時は要注意です。お子さんの場合は、鼻水が長引いている時は、熱や痛みがない場合でも中耳炎があることがかなり多いんですよ。大人の場合は、咳が長引く時は咳喘息ということが多いです。見落としてはいけない病気が見つかることも多いため、症状がなかなか治らない時は念のためでも来ていただきたいと思います。あって良かった、なくては困る町の耳鼻咽喉科の医師として、行きにくい耳鼻科のイメージをなくし、気楽に受診していただけるような医院づくりをしていきたいと思っています。どうぞお気軽に来てください。

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