宮前平トレイン耳鼻咽喉科

宮前平トレイン耳鼻咽喉科

伊東祐永 院長

頼れるドクター

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西洋薬のいい点と漢方薬のいい点の合わせ技で最良の選択肢を提供

―こちらでは漢方治療にも対応されているそうですね。

はい。耳鼻科の病気には、西洋薬よりも漢方薬のほうが改善が見られるケースも少なくありません。例えば耳鳴りやめまい、耳の詰まった感じが長引く耳管開放症などには漢方を併用して治療していくことが多いですね。また、風邪のような急性かつ一時的なものにもよく効くものがたくさんあります。一番有名なもので言うと「葛根湯」がありますが、その他にも風邪の初期に効く薬、熱は下がったけどほかの症状が長引いている時に効く薬など、どんな症状があるのか、具合が悪くなってから何日経過しているのか、若くて元気な方かあるいは年配で体力が落ちている方なのかというふうに、その人その人の状況によって適したものを処方しています。実は西洋薬には、風邪を“良くする”ものはほとんどないのをご存知でしょうか。あくまでも“症状を緩和する”ものにすぎないのです。普通、患者さんは、症状を和らげることよりも、風邪を早く治したくて病院に行きますが、その要求を満たす薬は西洋薬にはほとんどありません。西洋薬のいいところと漢方薬のいいところをうまく使いながら一番良い選択肢を提供できたらと思っています。

―西洋薬との違いはどんな点が挙げられますか?

漢方は、特効薬がない病気、例えばなんとなく体がだるいとか疲れやすいといった、西洋医学では「不定愁訴」と呼ばれるようなものなんかには向いています。一方、西洋薬は原因がはっきりしていて、それに対する特効薬としての役割を持っています。インフルエンザにはインフルエンザの菌を殺すもの、アレルギーにはアレルギーの薬というように、キレはいいんですね。子どもさんの場合、溶連菌という病気がありますが、これも抗生物質でスパッと治ります。ただ、抗生物質は効く病気の時はいいですが、正しく使わないといけません。風邪などの時に適当に処方されてしまうと効かないばかりでなくおなかを下したり、体を守っているいい菌まで殺したりすることもあるため、風邪も長引いてしまうし、耐性菌といって薬が効きにくいばい菌が増えてしまうこともあります。きちんと病気を見極めて、必要な期間に必要な量を、というのがポイント。でも実は、それをきちんと行っていない医師も少なくありません。溶連菌の場合は、きちんと診断すると10日分ぐらい薬を服用する必要がありますが、いい加減に4日ぐらいしか出さない先生もいるようです。そうすると、いったん症状が軽くなるけど、しばらくするとまた悪くなっていつまで経っても治らない。診断がつかないから正しい治療がなされない、そんな患者さんが当院にもたまに来ます。

―では最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします!

私はここを開院する前は、8年ほど病院勤務をした経験があります。そこでは頭頸部のがんの患者さんが最も多く、手術や入院をしなければならない大きな病気を抱えた患者さんと向き合ってきました。ただ、そうした「非日常」に向き合い手術にあたる医師の場合、耳の専門、鼻の専門、喉のがんが専門というように、専門の領域がどうしても狭くなってしまうもの。私はそれよりも、風邪とか中耳炎とか、もっと「日常」に寄った開業医として、耳、鼻、喉をまんべんなく診られる医師でありたいと思っています。もちろん、大きな病院で働いていた経験から、これは手術しなければいけない病気、これは入院が必要な病気と、見極める目を養ったと思っていますし、重大な病気を見逃さないという点では過去の経験がとても役立っていると思っています。あって良かった、なくては困る町の耳鼻咽喉科医として、敷居の高い耳鼻科のイメージをなくし、気楽に受診していただけるような医院作りをしていきたいと思っています。



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