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伊東 祐永 院長の独自取材記事

宮前平トレイン耳鼻咽喉科

(川崎市宮前区/宮前平駅)

最終更新日:2025/02/05

伊東祐永院長 宮前平トレイン耳鼻咽喉科 main

宮前平駅の目の前のビル3階にある「宮前平トレイン耳鼻咽喉科」。2014年の開業以来「あって良かった、なくては困る耳鼻咽喉科」を理念とし、地域の人々の耳・鼻・喉の悩みに幅広く対応している。伊東祐永(いとう・すけなが)院長は、患者の目線を何よりも大切にしているドクター。ダニやスギ花粉のアレルギーの舌下免疫療法や睡眠時無呼吸症候群の治療を得意とし、先進の医療機器やシステムの導入など、患者の要望や利便性を考慮しながら常に進化を続けていくことを心がけている。「アレルギーは、ほぼ一生続く慢性の病気。我慢せずに相談にいらしてください」と語る伊東院長に、同院について話を聞いた。

(取材日2024年10月24日)

理念は「あって良かった、なくては困る耳鼻咽喉科」

こちらでは、どのような診療が受けられるのでしょうか?

伊東祐永院長 宮前平トレイン耳鼻咽喉科1

当院は、「あって良かった、なくては困る耳鼻咽喉科」を理念に掲げ、患者さんの目線を大切にしながら診療を行っています。日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医として、耳・鼻・喉の病気や悩みに幅広く対応しています。最近では、大人も子どももダニのアレルギー性鼻炎やスギ花粉症に対する舌下免疫療法の相談が、とても増えています。また、私の専門の一つでもある気管支喘息では、呼気中の一酸化窒素濃度を測定するための検査機器も導入していて、セカンドオピニオンで受診される方もいます。他に、睡眠時無呼吸症候群や補聴器の相談に来られる高齢者もいます。これからも地域の皆さんに、「宮前平トレイン耳鼻咽喉科があって良かった」と頼られるクリニックでありたいですね。

大きな窓から、目の前を走る電車がとてもよく見えますね。

私は、もともと小児耳鼻咽喉科を得意としていて、ここに開業することを決めたのも子どもが多いエリアだったからです。ですから、子どもたちが喜んでくれるようクリニック名に「トレイン」と入れて、内装にもこだわりました。電車の往来が窓から見えるレイアウトにしたので、そこでかじりつくように電車を眺めている子どもを毎日のように見かけます。気管支喘息の治療や舌下免疫療法には、時間がかかるものです。クリニックを怖がって通院を嫌がる子どももいますが、大きな窓から見える電車を楽しみに、前向きな気持ちで通ってもらえるとうれしいです。

力を入れていることは何ですか?

伊東祐永院長 宮前平トレイン耳鼻咽喉科2

アレルギー性疾患の治療で、中でもスギ花粉症とダニアレルギーに対する舌下免疫療法です。アレルギーの治療には、薬とレーザー治療、舌下免疫療法の3つがあります。薬は作用が早く、飲み続けている限り効果が期待できます。レーザー治療は、効果が望めるのが2~3週間後で、2年程度は持続が見込めます。根本的な治療がめざせるのが舌下免疫療法です。体内にアレルゲンを取り込むことで体質改善を試みる治療で、スギ花粉とダニアレルギーの薬があります。一般的には、治療を開始して半年から1年前後で効果が期待できるとされています。当院では、有用性を定着させるために4年以上の治療を推奨していますが、継続してもらえるようなアドバイスやサポートを大切にしています。また、一滴の血液で41種類のアレルギーを30分で検査できる装置を導入しました。当日中にアレルギーの原因がわかり、治療が開始できるので、患者さんのメリットは大きいでしょう。

スムーズで満足度の高い診療の提供をめざす

睡眠時無呼吸症候群についても教えていただけますか?

伊東祐永院長 宮前平トレイン耳鼻咽喉科3

睡眠時無呼吸症候群の症状としては、強い眠気や大きないびきが特徴です。他にも、倦怠感や頭痛などが挙げられますが、自分では睡眠時無呼吸症候群が原因だと気づかずに放置されているケースが少なくありません。しかし、治療せずにいると強い眠気による交通事故や高血圧症、糖尿病、心疾患、脳卒中といった重大な病気につながりかねません。つまり、放っておくと命に関わり得る恐ろしい病気であり、だからこそ早期に適切な治療を受ける必要があります。当院では、専用の装置を貸し出しての自宅での簡易検査や、重症の場合には、鼻に装着したマスクから圧力を加えた空気を送り込むことによって一定の圧力をかけ、気道の閉塞を取り除くための「CPAP療法」を行っています。比較的軽症の場合には、歯科にお願いして専用のマウスピースを作製することもあります。

診療の際に心がけていることはありますか?

患者さん自身の目で病状を確認し、きちんと理解してもらうことです。耳の中であれば、鼓膜を拡大して観察するカメラである鼓膜鏡を用いて、画像として記録した上で診断し、説明しています。診察台の両側に1つずつモニターを設置したので、患者さんが左右どちらを向いても、自分の耳の内部をリアルタイムで見られます。自分の目で見てもらうのともらわないのとでは、患者さんの理解の度合いが大きく変わると思います。医師側にも、病気の見落としを防ぎやすいというメリットがあります。また、患者さんの目線を第一に考え、先進の医療機器やウェブ問診の導入など、ニーズや利便性を考慮しながら常に進化を続けることを心がけています。

スムーズな診療のために、さまざまな取り組みをされているそうですね。

伊東祐永院長 宮前平トレイン耳鼻咽喉科4

今は、日常的に1日にたいへん多くの患者さんを診察していますが、計算すると1人あたり診察時間を3〜4分しかかけられないのです。呼んで診察室に入ってきた患者さんが上着を脱いで、カバンを置いてあいさつをしたら、残りは2分。診察室から出るのに30秒だとしても残りは1分半。ゆっくり話をする時間はありませんよね。そのような中で、できるだけ効率的に患者さんの満足度が高い診療をするために、さまざまな取り組みをしています。一つは、高齢者などの例外を除いてインターネットからの完全時間予約制にして、待ち時間を少なくする。次に、ウェブ問診で必要な情報をあらかじめ得ておく。来院したら、順番に診察室や検査室に近い場所に座ってもらうようにする。上着は脱いでおいてもらって、手荷物が多ければ受付で預かるなど、余計な時間を省く。そうして、少しでも診察時間を取れるようにしています。

スタッフの自主的な取り組みを満足度向上につなげたい

効率と患者さんの満足度を両立するのは大変ですよね。

伊東祐永院長 宮前平トレイン耳鼻咽喉科5

ともすれば、変わったルールがたくさんあって、強制されていると患者さんは感じてしまうかもしれません。そこで大切なのがスタッフのホスピタリティーです。笑顔で優しく、感じ良く応対すれば、おそらく多くの患者さんには、ご理解いただけると思います。そして今お話ししたようなことがスムーズに進むように院内には掲示物がたくさんありますが、これらのほとんどはスタッフが自主的に考えて作ったものなんです。院内の季節ごとのデコレーションも、スタッフが年間スケジュールを立てて行ってくれています。私が最近、特に意識しているのが、スタッフが主体的に動いて、生き生きと楽しくやりがいを持って働いてもらうこと。その空気感が患者さんに伝わって、満足度の向上につながって、また来ようと思ってもらえる。そんな良い循環が生まれれば良いなと思っています。

開院から10周年を迎えたそうですね。

先日、開院10周年の感謝祭イベントを開催しました。待合室には、宮前平駅周辺や当院があるビルを忠実に再現するなど、とても精巧な鉄道模型ジオラマを展示しましたが、本当にたくさんの方々にお越しいただいて、一時は入場制限をしたほどでした。鉄道ジオラマは、その後も展示していて非常に好評を頂いています。この10年間で、いろいろなことが変わりましたね。例えば、最初の頃は保育園や幼稚園くらいの子どもが多く、病気も中耳炎や副鼻腔炎、風邪などの感染症が多かったんです。でも、それらの子どもも成長して、感染症が減って、アレルギー性鼻炎や気管支喘息が増えています。当院の診療内容も必然的に変わってきたところもありますが、これからも地域の皆さんの安心のために尽くしていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

伊東祐永院長 宮前平トレイン耳鼻咽喉科6

アレルギーは、ほぼ一生続く慢性の病気です。花粉症やダニアレルギーに悩む方はとても多いのですが、市販薬のみではなかなか改善につながらないこともあるでしょう。放置しても治ることはなく、ピークの時期には生活に支障が出る恐れがあります。現代では、アレルギーの治療方法もさまざまで、眠くならずに効果が期待できる薬も出ていますし、根本的な体質改善を試みる舌下免疫療法の需要も高くなってきています。その他にも耳や鼻、喉の病気や症状でお悩みの際は、ぜひ相談にいらしてください。

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