患者に合った選択を
安全面を追求したインプラント治療
いわし歯科
(中野区/東中野駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
日本でインプラントが本格的に広まって30年以上がたち、今では特殊な治療ではなく、自費で受ける歯科治療の一つとして十分な認知度を得た。インプラント治療を受ける患者は増加し続けているが、一方で “インプラント難民”やトラブルが今も根強く残るのは、インプラントが本当に理解されていないからでは? そんな視点で「いわし歯科」の岩本忠士院長に、インプラントの“今”を聞いた。
(取材日2015年3月6日/更新日2019年12月26日)
目次
あらゆる症例経験から導かれる安全安心のインプラント治療を
- Qインプラント治療の現状について思うことをお願いします。
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A
まず残念ながらインプラントが「ビジネス化」してしまっている側面がある点。十分な経験や知識がないままに、講習会を受けてすぐに治療を始めている若い歯科医師が多い印象ですね。これは昔から言われていて、週刊誌などでも指摘されることもありますが、患者さまは高いお金を支払って、そのインプラント治療を受けているんです。今はインプラント治療という「マーケット」で如何にシェアを取るか?という戦略を取ってしまう先生も多いように感じます。患者さまにとっては非常にわかりにくいことですが、資格や表彰状をもつ先生が良いとは一概には言えないのではないでしょうか。中でも、患者さまの意向なのかは分かりませんが、度が過ぎた過剰な外科的手術までする症例を文献などで散見します。そのあたりにも強い疑問を感じざるを得ないですね。
- Q先生がインプラント治療で気を配っていることは。
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A
当院では、歯の寿命を第一に考えて治療します。基本的に「ご自身の歯をいかにして残すか」というスタンスをとっています。自分の歯が一番いいし、患者さまにとってもインプラント治療は痛いし腫れるし、やらずに済むならそれに越したことはありません。それでもやる必要がある場合、まず診断には細心の注意を払います。インプラントが本当に適用かどうか、十分な骨量はあるのか。その上で、CTを撮影し、全身状態をしっかり確認します。実は私は今でもインプラントを打つのが怖いのです。人の口の中に余計な物質を入れる外科手術をすることを怖いと思わない歯科医師がいたらそのほうが怖いですよね。インプラントを入れる治療それ自体にも細心の注意を払って臨むのは当たり前のことですが、施術に踏み切るまで、その後のメンテナンス、予後の観察にも細心の注意を払っています。
- Qどのような患者さんが来ますか?
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A
10代から90代まで実に幅広く来られます。ネットや本で十分に調べてからいらっしゃって「すぐ入れてくれ!」という方と、ものすごい知識で多くの質問をしてくださる方までさまざまです。治療ではありませんが、インプラントについてのセカンドオピニオンを求めていらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。そういう方のお悩みでもっとも多いのが「途中で治療をやめられないの?」というもの。インプラント治療を行うクリニックの中には、全額前払いにしているところがあります。そうなると患者さまとしては、途中でおかしいと思っても治療を中断することもできないわけです。当院は半分前払いで、半分は治療後にいただくようにし、途中でも選択できるように配慮しています。
- Qインプラントには適正価格はあるのでしょうか?
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A
インプラントには表面の素材や形態など多くの種類があります。各院で行うサービスの内容も異なるため一概には言えません。インプラントの価格は患者さまが決めるものだと私は思っています。もし少しでも「高い」と思うのならやらないほうが良いと思います。また、治療後のメンテナンスや保証期間などの問題もありますので、価格を考えるときには長いスパン、それも生涯にわたる時間でご検討いただくと良いでしょう。
- Qインプラントのメンテナンスや保証期間の問題は?
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A
ここ数年で一番の問題になっているのがメンテナンスと保証期間ではないでしょうか。メンテナンスが高額であることやメンテナンスに行かないことに伴い保証期間が打ち切られる患者さまも多いと感じます。保証期間についての電話やメール相談も多くなりました。内容の多くは、インプラントの歯根部分自体は10年保証なのに、歯に相当する部分である上部構造とこれらを結合させるアバットメントが5年保証になっていることについて。上部構造にフルジルコニアを使用する歯科医院に多いようですね。適切な保証期間を設定できていないのではと感じています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/24~40万円